59.朝からぶんぶん! 夜までぶんっ!

「乳母っ!乳母っ! わらわは空腹じゃ!」おデン様の大声でパパとママが目を覚まします。

 先に起きたパパがキッチンでグァバ茶を飲んでいると、走って来たボンにゃんが立ち上がってスリまくり「ととちゃま! 抱っこ抱っこー」

 足元にはダンゴ君がまとわりついて「旦那さん!旦那さん!」と言い続けています。

 寝ぼけたまま渋々顔を洗いに行ったママは、追い掛けて来て洗面ボウルに座ってしまうコバンを、どかさなくてはなりません。「奥方様!水を出してくだされ! 拙者が清めまするゆえ」大きくなって重たいコバンを「よっこらしょ」と下ろしても、すぐにまた飛び乗って「奥方!水をっ!!」朝からやれやれです。

 ママがようやくキッチンでコーヒーを飲み始めると、例によってゴンゴンがアンヨちゅばちゅばをさせろと叫んで、頭突きを開始します。「オカ〜ン! 愛してるよオカ〜ン!」抱き上げてやるまで何度でも飛び付いてくるので、ママも諦めてちゅばらせてやります。

 リビングで朝食を食べているパパの元には、おデン様が現れて「門番! 何を食しておるのじゃ!」クンクン匂いを嗅ごうとして、鼻ペチペチで追い払われると「無礼者っ!!」怒ってしまってしばらく口をきいてくれません。

 ママが猫のゴハン・トイレ掃除・自分の朝食と一通り済ませ(猫が先なの)PCの前に座ってメールチェックを始めると、今度はずっと我慢していたガンちゃんが指ちゅばをせがみます。「義母上!どうかお願いいたします!お願いいたしますっ!」

 その後ろではドンごろーが目を輝かせて「おっかあ!お腹コニョコニョしてぐでー。おっかあ!」落ち着いてお仕事できません。

 昼間の猫達も掃除機との追いかけっこ・ブロレス大会・お料理の見学・ゴミまとめのお手伝い・お布団乾かしのフカフカ度チェックなど、毎日予定がいっぱいです。

 そして夜になり、またゴハン・トイレ掃除を済ませ、寝る前に歯を磨こうとするママを追い掛けて来たコバンが「奥方様っ!水を清めますので出してくだされっ!」この繰り返しなのです。

あ〜〜あ。

2017-01-30 17:58 

61.猫ふんじった!

 猫飼いが誰でも一度はやった事がある「猫踏み」特に仔猫は親に付いて歩く習性があり、足元にまとわりついて来るので危険です。まして多頭飼いだと、一匹うまく避けても別の猫がそこに居たりします(!!) 猫を踏むか自分がコケるかの、究極の選択を迫られて「おちょ!」「 あちょ!?」いきなりバランス感覚のテストになるのです。

 パパはママが転んで頭を打って死んだら、殺人の疑いをかけられると心配しています。近所の人が「あそこの奥さんはよく顔にアザを作っていた」と証言すると言うのです。(ねんねこ攻防戦) アホでトロい猫だらけの我が家では、パパを殺人犯にしないように、とことん慎重な足さばきが必要になります。

 いつも道の真ん中で堂々と寝ている奴。どかないので、またいで行かなければなりません。

 音も無くやって来ていつの間にか真後ろに座り込んでいる奴。振り向いた途端とっさに対処する反射神経が必要です。

 暗い場所に溶け込んで見えない奴。電気を点けた瞬間に気が付き、たまげてパニクらないような強心臓が求められます。

 座っている時も気を抜けません。椅子の下の猫を轢かないように気をつけて立ち上がりましょう。

 ただ歩くのだって、何故か人の行く方向に逃げようとする猫達を、蹴散らしながら進まなければならないのです。

 さらにスキあらば飛び掛かろうと、狙っている奴がいるのを忘れてはいけません。飲み物を持ってる時は、ホントに危ないですからねっ!

2017-02-06 17:32 

64.ねこぐるみん!

 いらっしゃいませ! 「猫ぐるみのぶんぶん屋」でございます。いつもご贔屓にしていただきまして誠にありがとうございます。

 本日ご用意した「ネコワッサン」は、バター・ゴマ・ホワイトチョコがけの3種類です。お客様はどれがお好みですか?

「ニャンモナイト」はこちらです。大きくてフワフワのと小さくてモコモコのがあります。どちらも最高の手触りですよ。

   ゴージャスな奥様には、日に当たると金色に輝く、ツルツルの水玉模様がオススメです。

「おしゃぶりぐるみ」は2種類。「アンヨちゃぶちゃぶ」と「おててチュウチュウ」のタイプです。

 えっ? 「おしゃぶり人形」なのに赤ちゃんには見えないって!?  失礼しました。実はどちらもオヤジです。ディープなマニアの方にいかがでしょう。 

    最後に当店のイチオシで、一番人気の「ネコの開き」をお試し下さい。

    思いっきりコニョコニョ撫でまくると、ゴロゴロとってもいい音が聞こえて来るんですよ。

2017-02-16 17:08

70.仲良しヨシヨシ

 ガンちゃんはみんなと仲良くします。

 誰にでも同じように優しく接するのに、あんまり報われてないような⋯。

 ゴンゴンはガンちゃんが眠っているところに、構わず入って寝ちゃいますが⋯。

 ガンちゃんが一緒に寝たがっても入れてくれません。

 情けないけど、どんなに意地悪されても、幼児期からの親友なので我慢します。

 おデン様とボンにゃんは、仲がいいんだか悪いんだか⋯。

 これこれっ! お姉ちゃんをかじらないの!

 こっちの二人は小さい頃から適度な距離感。

 青年期に入っても、まだまだワルガキ仲間の気分。

 中年になっても子猫時代と同じくべったりな二人。結局また無理やり一緒に眠るんですね。

 このベッドはもうオヤジコンビには狭いと思うんだけど〜。 

2017-03-03 20:12 

77.ママだったんだねっ!?

 多頭飼いでは後から来た子が、飼い主よりも先住猫になつく場合があります。我が家では幼児の時に相次いでやって来たゴンとガンがママにべったりで、この二匹より年上で来たギンさんを除き、みんな最初はゴンかガンになつきます。ゴンゴンは小さい子をとても可愛がるし、ガンちゃんは優しいからです。

 うちに来た子猫は、しばらくの間ママを給食のおばさんとしか思っていません(!) 撫でてあげようとしても「アンタだれっ!?」という顔で見上げたりします。遊んでくれる先住猫にしか関心が無いのです。そして眠くなったら一緒に寝てもらいます。これでは黙々とゴハンの準備をしたり、トイレの掃除をし続けているママに、注意が向かなくても無理もありません。

 ところがそのまま行くのではなく、何故かみんな大人になった頃から猛烈にママになつき始めます。理由もきっかけも不明ですが、ある日突然「ママ居たんだねっ! 僕のママなんだねっ!!」と20年ぶりに再会した親子(!?)のように抱きついて来たりします(意味わからん)「最初からママなんだけど〜」と言ってみても「ママッ! ママァァァッ!!」と今までの疎遠(?)を取り返そうとするかのような濃厚な親密ぶりを示すのです。

「お前達バッカじゃね?」とママは言ってますが、ママが大人猫に育児を任せっきりにしているせいだと思いませんか? 


 ダメですよね〜。

2017-03-23 19:00