289.魂抜け開眼睡眠術・演武会

 目を開けたまま寝る競技と言ったら、まずは第一人者のこの猫からですね。1番”マムシの権三”選手。脚を伸ばして左半目の形(かた)しなやかなポーズです。

 続けて右側でも同じく半目をキメて、長い尻尾をさりげなく添えます。細かいところまで神経が行き届いた技です。

 最後は⋯出ましたっ! 必殺白眼開き!! これは最初から大技で他の猫にプレッシャーをかけていますねー。

 2番”星空頑四郎”⋯えっ?? 選手が違う? 審査員から別の猫ではないかと物言いが付いたので、ビデオ判定となります。時間がかかりそうなので次の演武に行きましょう。

 3番”巣床の鈍五郎”選手。思わずモフりたくなる腹見せ寝の形(かた)から入ります。

 チラ牙薄目横向きの形(かた)に、イビキも入ってキマりました。

 4番”小判蛮八”選手。猫開き霊界交信の形(かた) 手の位置が微妙でしょうか。

 や、しかし次はとても難易度の高い技。開眼魂抜けひねりを繰り出しましたよ!

 5番”煙の弾九郎”選手。忍者修行で身に付けた薄目警戒眠りの形(かた)ですね。

 こちらは隠れ身の術とのダブル技。起きてるフリ転がりです。

 さらにもうひとつ起きてるフリ転がりに、お手手揃えのポーズをつけました。

 最後はこれまた難しい技。お目目パッチリ硬直睡眠の形(かた)でシメます。

さぁ! 審査員の皆さんの判定はどうでしょう?

2020-10-23

285.スットコ・ファイブ !

 多頭飼いでは猫の順位付けが行われます。外猫と違って立場が下でもご飯はもらえるし、あまり意味はないのに、オス達の場合 格付けしないと気が済まないのです。

年長さん組

 兄弟猫や、子供のうちに知り合ったオス同士なら、仲良しの相棒になったりもします。

夜廻り組

 毎日つるんで遊んでいます。

孤高のボス猫

 ドンごろーには同じ年頃のお友達が居ませんでした。

 その代わり、仔猫の時から世話をしてくれたガンちゃんが大好きです。

 しかしそれ以外の間柄では、毎日のように力関係を確かめる為の小競り合いが起こり、自分が一番でないと許せないゴンゴンは、しょっちゅう他の猫を襲います。若い頃はかなわなかったダンゴ君も大人になって、今では対等に戦います。

 強いのに争いを好まず、ボス猫ドンに慕われているガンちゃんの耳はキレイです。猫の耳の状態から、その猫の強さと性格が分かります。

 ダンゴ君の左耳にはドンに噛まれた傷跡が、白い点になって残っています。

 ゴンの耳はボロボロでヒドイですね。ドンやダンゴに喧嘩を仕掛けては噛まれているのです。

 ドンごろーの耳がキレイなのは、強いオスの証です。

 そして意外にもコバンの耳もキレイです。

 コバンは大きくて怖がりなので、揉め事があっても自分が逃げるか、相手が躊躇するかで、喧嘩にならないのですね。いつもコバンだけぼんやりマッタリしています。

2020-09-15

276.ぼんくらブラザース?

「そもそも”ぼんくらブラザース”などというカテゴリーがある事自体 おかしくありませんか?」「私には納得できませんね」

「じゃあさ”スットコ5”にしちゃわねぇ?」「スットコ5かっけいいずら?」

「オレはお前らと一緒にされたくねーな」「なんでボケナスどもとオレ様が ひとくくりなんだよー」

「拙者も俗世間猫と一緒はいやでござる」「拙者は厳しい修行を積んだ術者でござるでな」

「バーカ! オメェが一番のボンクラなんだろーがぁ!」

「何をなさるー!!」

「だからぁ”スットコ5”に変えるずらよ〜」

「変えましょう! 変えましょう」「スットコ5で行きましょう!」

「オメェはいっつもドンに媚びやがってー!」

「やめてくださいよー!」

ゴンゴンよしなさいっ!

 ママがアンタもボンクラだって言ってたわよ。

「へっ!?」「オレは頭いいんだぜぃ」頭は良くても性格がアホなんだってー。

「わしゃ殿下がボンクラ呼ばわりされるのは許せんのぅ」「もしかして我がバカ息子のせいではないのけ?」

「逃げないとヤバイっちゃよ」「親父の怒りで部屋が歪み始めたっちゃ〜」

「だからぁ”スットコ5”にしちゃえばいいのに〜」「するったらするずら〜!」

 決めてるのはママですからねー。

2020-6-26