5.宇宙人現る

 おトモダチ作戦は大失敗し、うるささが2倍になっただけ!!
 2匹が交互に休みながら遊ぶので、猫じゃらしタイムも際限無し。
 運動能力ではベンガルに勝るとも劣らないガンちゃん。ジャンプ力ではゴンゴンを凌ぐ程。
 そんな二人が張り合って騒いだら、どんなにうるさいか判りますよね。
 夜中も収まらない凶暴猫台風を恐れて、ババとママは蚊帳を吊って寝るようになりました。
 眠っていると突然仔猫が、顔めがけて降って来るからです。

 その場跳びでも2メートルはジャンプ出来ます。よくドアの上に跳び乗っています。

 しかもこのガンちゃん何だかヘン(性格はゴンと違って温厚。誰とでも仲良くする良い子です)
 最初にママが不思議に思ったのは横目。
 猫は普通目で追いかけている物のほうに顔を向けます。ガンは顔を動かさず横目だけで物を見ます。
 人間の言葉はすべて理解します。
  鳴き声もニャーとかミャオじゃなくピェーとかピャー。
 お腹が空いたら、自分で棚からクロワッサンやポテチを取り出し、袋を噛み破って食べます。ミルクは嫌いです。中国茶などをたしなみます。
 書類も噛んで断裁します。机の上に出ている紙はすべて断裁しないと気が済みません。仔猫シュレッダーと呼んでいますが、笑い事ではありません。パパは会社に提出する精算書類や添付レシートを、噛み痕だらけにされました。
 書斎に居るのを見かけて、居間に向かうとそこにも居ます。かと思うと家中どこを探し回っても居ません。時々消えてしまうんです。

 宇宙人と言うとグレイのようなタイプを思い浮かべますか?
 それとも人間に擬態していると思いますか?
 でもあなたの横に居るその猫、本当に地球猫でしょうか???

2016-10-27 19:56 

32.スタートリック

 よく晴れた日なら、人間に偽装した宇宙人は簡単に見分けられます。影が無いからです。光学迷彩を施しているせいです。
 夜や曇りの日は別の方法を試してみましょう。人通りの多い道で、周りの人に聞こえないような小さな声で囁きます。「あっ!火星人だっ」遠くから振り返る人が居たら宇宙人です。地獄耳なのです。
 また交通量の多い通りの横断歩道じゃない所を、堂々と渡る人も宇宙人です。地球の交通ルールを知らないのです。車に轢かれないか心配する必要はありません。絶対に大丈夫です。宇宙人が轢かれたというニュースを聞いた事はないでしょう?

 ところで我が家の宇宙猫の方ですが、最近気になる噂があります。
 ガンちゃんは二人居るというのです!

 壁を舐める奇行はともかくとして、この二人見分けが付きますか? 
 目付きのおかしいのは元からですよ。(宇宙人現る)

 仲の良いはずのゴンゴンが疑いの目を向け、ドンごろーが不思議そうに見つめる彼。

 ママは毎回ゴハンを、きっちり計量スプーンで計って出しています。早い時間に無くなってしまう日と、いつまでも余っている日があります。
 ガンちゃんはママが大好きで日に何度も“指ちゃぶ”をせがみますが、ママを見ただけで逃げ出す時があります。何も悪さをしていないのに、慌てて逃げるのは何故でしょう?

 あなたはだーれ?誰なんでしょう。

2016-11-28 19:45 

66.おててチュウチュウ

 猫の日で、ネコログの皆さんが朝から盛り上がっている中、ブログ開設4ヶ月目にして、やっと動画貼り付け方法が分かったー!! ので(やれやれ) ガンちゃんの「おててチュウチュウ」を紹介します。指ではなく親指の付け根の水かき(?)を吸っているんです。(34秒)

いい歳のオヤジ猫だと思うとキモカワですね〜。

2017-02-22 18:15 

80.スタートリック辺境篇

〇前回までのあらすじ (常連の読者さんはもう驚かないですよね?) 
 シワワン星ガンザニア王国の96番目の王子「シャブリ・ペロン・グフフ・ベローチェ」は、学問・武道共に歴代王子の中で最高の成績を修め、伝説の英雄“ガンザー”の再来と呼ばれていた。しかし宇宙の平和を案ずる父王は、王子達を次々大使として他星に送り、グフフを次期王の候補として王宮に残す嘆願を認めなかった。さらにグフフの赴任先として選ばれたのは、天の川銀河の最果ての星「地球」だった。その未開の地では、着陸誘導システムが何者かに破壊されており、墜落事故によりグフフは侍従と離れ離れになる。

〇登場人物紹介

 ガンザニア王ガルル

「すべての王子は、宇宙の平和に尽くさねばならぬ。例外は認められん!」

 王妃ウルル

「でもあの子はまだ幼いのですよっ!」

 実権を握る第3王子グルル

「王家の安泰の為には たとえ子供といえども、反乱分子となり得る者を置いてはおけません」

兄に反感を持つ第21王子ブルル

「王宮は魑魅魍魎だらけなのさ」

王子達の指南役の第4王女パルル

「グフフはここに残すより遠方に行かせた方が安全なのです」

〇第80話 (ご存知とは思いますが、あと79話は探しても見つかりません)

 森の中をさまよったグフフは山賊に取り囲まれるも、その首領クス・ネルダスはお前は自分の子供とそっくりだと言う。

「これでも俺は男爵と呼ばれていた男なのさ。盗癖がたたって城を追い出されたが、息子のタバは女王の信頼が厚く、侯爵の位を授かったんだ。今では諸侯会議の議長だぜ」「あんた困っているならタバの所に案内してやるよ」

「かたじけない。私はどうしてもこの星の王にお会いして、和平協定を結ばねばならないのです」「そのタバ様がお仕えしているのが、この星の女王様なのですね」
「コノホシっちゅう土地は知らんが、スットコランドの女王だよ。デニース様に聞けば何か分かるさ」
 クスと共に森を抜けて城に向かったグフフは、悲鳴を聞きつけ若い女性を救った。

「お嬢さんご無事ですか?」「ネルダス様!? アタチは大丈夫だけど女王陛下が心配よっ!」「城に急ぎましょう!」
 つづく⋯。

 ※女王デニースとネルダス侯については こちらをどうぞ「スットコランドストーリー第67話」

2017-04-03 19:05 

116.スタートリック外伝

「久しぶりだにー。アン・ワンだっちゃ」「えぇっ? 何度も出てるのに覚えてねぇのけ? グフフ殿下の侍従のアン・ワンだっちゃよ」「ここのおばちゃんもオイラ達の見分けがつかねぇけど、ちゃんと見とりゃ分かりますよなぁ 殿下?」

「わたしはタバ・ネルダス侯爵ですが、何か⋯?」「あ、すんづれいしますた。こっちゃが殿下でしたな?」

「俺はクス・ネルダスだよ。タバの父親さ」「え? するとあちゃらが殿下だかね?」

「このたわけもんが!!」「 わしゃオメーの親父のワン・アンだがや!」「ひぇ〜〜っ! 親父ここで何しとるっちゃ??」「ブルル殿下のお供で来たっちゃ」

「私はブルルじゃなくてグルルですけどね」「えぇ〜〜っ!?」「グフフはどこですか?」

「僕はグルル殿下の侍従のエン・オンですよ」

「わたしはタバ・ネルダスですっ!」

「俺はクス・ネルダスなんだって!!」

「グフフ殿下どごさ行ってまったっちゃ〜?」

 その頃グフフ(ガンちゃん)は地球のお友達と爆睡中だったのでした。

※スタートリック辺境編で登場人物を確かめたい方はこちらです。

2017-09-11 21:30