4.凶暴仔猫の対処法

 家に来て一時間で、ババとママを震えあがらせたゴン。家中がめちゃめちゃ。
 花瓶を割る。スノードームを割る。スタンドライトを割る。
 椅子の背をかじる。肘掛けをかじる。
 あらゆる物をバリバリにする。あらゆる物をバラバラにする。
 手足に噛み付く。頭に噛み付く。人間を跳び箱に使う! 顔に向かって飛んで来る!!
 活動量が尋常じゃない。

 専門家によるとこういう猫は、昼間十分に遊んでやれば大丈夫と言います。
 遊びが足りなければ、犬のように散歩をさせましょうとか。
 ゴンゴンは内弁慶で、外に連れ出そうとすると絶叫します(ママは誘拐犯か殺人鬼か?)
 猫じゃらしはすぐにボロボロで跡形無くなり、ママの方が先に疲れてギブアップ。 爪でしがみついて離れようとしないゴンを、引きずって歩く始末。

 寝相も悪いですねー。

 でも気が休まるのは彼が眠ってる間だけ。

 毎日死ぬほど遊んでやり続ける以外に、もうひとつ打つ手があります。
 同じ年頃の元気なお友達を連れて来るんです(2匹で思いっきり遊んでもらって疲れさせる作戦ですね)
 その手を実行に移したパパとママは、もっとヒドい目にあいます!!

2016-10-26 22:01

12.漫画編集者の妻

 ママはゴンゴンより凶悪です。
 性格の悪さなら負けない(!?)と自慢します。
 ゴンゴンはママを恐れているので、ママが怒ると怒られているのが誰でも、速攻で謝りに行きます(98%くらいの確率でゴンだけど)
「おひゃーん」(オカン)と鳴いて、だっこしてもらえるまで頭突きします。
 パパとママが些細なケンカを始めた場合も、二人の間に入って謝り続けます。ママの機嫌が悪かったら、とりあえず謝ると刷り込まれているんです。

  ギンさんとガンちゃんの寝ている所に無理矢理割り込むゴンゴン。
「ごめーんオカン。ガンがオレと寝たがるんだよ」(寝たがってません)

 ガンちゃんとドンごろーの寝ている所に割り込むゴンゴン。
「だってガンがオレを呼ぶんだよー」(呼んでません)

 ドンごろーにいやらしい行為をしかけるゴンゴン。
「ごめーんオカン。ドンごろーがいいって言うからさ」(言ってません)

 ママは物を壊しても(そんなには)怒りませんが、他の猫への悪事は許しません。この家で悪い事をしてもいいのはママだけです。

 パパは温厚な性格なので、ママとうまく暮らせるのはパパの人徳のおかげだと思いますが、ママは自分がエライと言います。

 パパがいつも忙しかったので、家具を組み立てたり、テレビやDVDの配線をしたり、力仕事も一人でさっさとやります。
 パソコンが苦手でやり方も判らないのに、いきなりブログも始めました。
 今日は写真が取り込めなくなって焦っていたし、そもそも文字を打ち込むのにとんでもなく時間がかかってます(先に勉強してからやろうと思わないんでしょうか)
「あ、しまった」とか「なんじゃこりゃ」とか頭を掻きむしったり、まとわりつくゴンゴンを放り出したりしながら、何とか頑張ってます。

「オレだって色々大変なんよー」

2016-11-03 20:09 

23.ゴンゴンは人気者!

 今日も誰かが遊んでるおもちゃを奪い取って、隠していたゴンゴン。
 眠る時も自分は人の寝床に割り込みますが、自分が先に寝ている場合、他の猫が入れてもらおうとしても絶対に許しません。究極の自己中です。
 ゴハンを食べるのも、人を押しのけて良さそうな皿を取ります。
 ところがこのゴンゴンなんとメスにモテるんです!!
 いつも意地悪されていたギンさんでさえ、彼を嫌っていませんでした。

 若い娘猫達は、見た目が第一なんでしょうか。
 優しいガンちゃんはもてません。ドンごろーは避けられてます。
 カッコイイというだけで、おデン様まで親しくしているではありませんか(当然スットコ男子の強い反感を買っています!)
 ママは「そんな男と一緒になったら一生苦労するわよ」と言い聞かせてます。

 ゴンゴンは、我が家にやって来る猫好きさんにも人気があります。ゴージャスなヒョウ柄の毛並みで、誰にでもすり寄って媚びまくるからです。
 特に修理や工事関係のオジサンが好きで、楽しそうに道具箱を物色します。
 ケーブル配線の点検員さんは、ペロペロと手を舐められ続け、笑ってしまって仕事になりませんでした。別の人の足にかじり付いた事もあり、今では誰かが来ると即刻ケージ行きです。
 ただし、犬連れのお客様は別です。ママが捕まえるより先に物陰に隠れ、ドンごろーを前面に押し立てます!

 そんなゴンゴンにもひとつだけ良い所があります。小さい子を可愛がるんです(小さいうちだけです)
 仔猫の頃可愛がってもらった記憶があるから、みんなゴンゴンが好きなんですね。

2016-11-14 19:02 

37.ゴンゴンご褒美猫ライフ

 中国には前世で徳を積むと、猫に生まれ変わるという言い伝えがあるそうです。ゴンゴンが良い事をしたとはとても思えませんが、彼が前世で毒蛇だった時、村人を苦しめる悪代官に(たまたま)嚙み付いて、皆を救ったのです。
 ゴンのクネクネとよく動く長いシッポと、誰にでも嚙み付こうとする態度を見れば、毒蛇の片鱗がうかがえます。

 今日もゴンゴンは朝からママにまとわり付いて、嬉しそうに自慢話を始めました。
「オカ〜ン。オレ運動神経抜群じゃん」「ドンごろーからかってやったら、アイツ怒っちゃってさー」「追いかけて来てもオレに追いつけねーんだよ」「まくの簡単すぎてつまんねーよな」

「それにオレ雌にモテちゃうだろー」「みんなにチヤホヤされちって、けっこう疲れんのよー」「オカンの腕の中だけだぜー。オレがほっと出来んのは」
「なーオカ〜ン。オレが愛してるのはオカンひとりさ」「オレのまっすぐな愛を、思いっきり受け止めてくれよー!」
 どこまでも追いかけて来て鳴き続け、頭突きをしたり飛びかかったり、根負けしたママがだっこしてくれるまで、しつこい“オカ〜ン攻撃”が続きます。

 ブクブク泡を吹きながら、気が済むまでアンヨちゅばちゅばをしたら(これがまた長くってママがまいっちゃうの)また誰かをからかいに行き、さんざん悪さをして、眠くなったら人の寝床に割り込みます。

 これがゴンゴンの“前世のご褒美”猫ライフです。
 こんな事では当然、次は猫には生まれ変われないでしょうね。

2016-12-09 19:00 

69.アンヨちゅばちゅば

 猫の日の「おててチュウチュウ」が意外と好評だったので、ゴンゴンの「アンヨちゅばちゅば」も撮ってみました。自分の肉球を吸っていますが、何故かママに抱っこしてもらわないとやりません。後ろの椅子でグルーミングしているのはボンにゃん。途中で聞こえる鳴き声はおデン様です。(26秒)

2017-03-01 18:31