296コールドフィンガー

「巣床忍者 煙の弾九郎 ここに控えております」「毎日夜回りや情報収集の任務をきっちりこなし、忍術の鍛錬にも励んでおります」

「クナイの扱いも習熟したし⋯」

「隠れ身の術なんかもう名人の域に⋯」「えぇっ!? ただ寝てるだけ? 違いますよぉ」「だいたい忍者に支給される基本装備品には、石垣柄だの板塀柄だの今時使えない布しか入ってないんですよ〜」「でも僕はガンちゃんさんから、光学迷彩風呂敷をもらいましたからね」

「見て下さい ! どうです?」「僕がどこにいるか分かりますか?」

「このトラなんか 僕が目の前にいても気が付かないでしょ?」

「木の葉隠れの術も出来ますっ」「僕の術が見事だから奥さんがスノードームにしてくれました」「木の葉隠れはこの時期じゃないとムリなんですよ」「夏は葉っぱ千切るの手間が掛かるし冬は集められないでーす」

「葉っぱの中あったかいんです」「もうこのまま寝ちゃいたいです」「冬の外回りは寒くって指先なんか冷え切っちゃって⋯」「忍者のオシゴト大変なんですよ〜」

2020-12-14

177.忍びのもにょ

 忍者猫ダンゴ君。毎日お勤めを頑張っています。

 女王おデン様に今日のおもちゃを選んで差し上げます。

 玄関周りの防犯チェックと聞き込みをします。

 縄張りの見回りが済んだら、ボス猫ドンごろーに報告です。

 お仕事の合間には“クナイ”代わりの爪楊枝を、何度もキッチンから盗んでは逃げ⋯。

「えい!」「やっ!」と訓練に励みます。

 お風呂場でも引き続き訓練中。
 お茶の間でもやっていますが⋯。

 あちこちに置き忘れられた楊枝を踏んづけたパパとママは、これが“クナイ”ではなく“まきびし”だったと知ることになります。

「イタタタタッ!」となるのです。

2018-09-30 19:00

160.ニャンダーボール作戦

 せっかくもらったお魚のおもちゃを、すぐに誰かに奪われて独り占めできないダンゴ君。名案が浮かびました。「みんなに別のものを配って、その間に取り返せばいいんです。ねっ?僕頭いいでしょ。ね!ねっ?」

「なに?わらわにゴルフの腕前を披露しろじゃと?」「はい。大変お上手だと伺っております」

「見よ!この正確なパットを。一打でカップインじゃ」

「1ヤードしか進んでませーん!あと1インチでOBでーす」

「野球かバスケのボール?オレはアメフトしかやらねえよ」「拙者はやるのでござる!」

「ほいっ!ほいっ!ほいっ!ほいっ!」コバンく〜ん!?なんか遊び方が違わない?

「ダンゴは拙者のボールを奪えるのでござるか?」

「いざ!勝負ーっ!」

「コバンから取るのは簡単ですよ。僕はドリブルの名手ですからね」

「ゴルフボールだってほらね。自由自在に扱えます!」

「あーー。楽しかった〜」楽しかったのは良いけどダンゴ君、何か忘れちゃってない?

「お魚はオラがしっかりキープしてるずら」

2018-06-15 22:56 

146.死ぬのはにゃつらだ!

「僕ダンゴです。目を開けて寝てる訳じゃありません。忍者ですからつねに緊張感持って仕事してます」「うっかり寝ちゃうとジャンプ台を滑り降りる夢なんか見ちゃいますからね」(オリンピックでシュワッチ!)
「ただいま畳と同化中です。隠れ身の術ですよ。どこにいるかさっぱり分からないでしょう?」

「ダンゴはどこずら? ダンゴがいねぇだよ」
「ほ〜らね。力では叶わなくても僕には忍術があります」

「書類をチェックするふりして後ろの会話を聞いてます。情報収集は忍びの基本なんです」

「お屋形様は僕に、旦那さんの洋服の寝押しの役目を押し付けて、箱の中でくつろいでますけど、のんびりしてられるのも今だけですよ」

「僕もうコバンに勝てるんです。大きさが2倍だって怖くありません」

「この間ついにゴンゴンさんだってやっつけたんです」

「僕はあきらめません。耳を噛まれたくらいでメゲたりしません」
「体が小さくても一番若くても、いつかお屋形様を倒します」
「いつか必ず勝ちますよ!」

2018-03-20 21:08 

110.ダンゴより愛をこめて

 ひとりでニヤニヤしているダンゴ君に、おデン様がお尋ねになりました。
「どうしたのじゃ?」「僕ガールフレンドができたんです」「僕のたこ焼きを受け取ってくれたんですよ(コレ) 次は何をプレゼントしたらいいかなぁと思って」「それは良かったのー。すぐに婿入りの準備をせねば」
「む⋯ムコ??」 

「お前を気に入ってくれるとは、奇特なお方じゃ。二度と無いチャンスであろう。さっさと縁談を進めねばな」「で、でも」

「そーだそーだ! はよ行け! とっとと行け! 何処へでも行けっ!」
「ぼ、僕には色々お仕事があって」

「おめが居なくてもなんも困んねーぞー!」

「あんた夜中にブツブツ言いながら歩き回って、うるさくするんじゃないわよ! 向こうのお家叩き出されちゃうからねっ!」「そんなっ⋯」

「コバンは僕が居なくなったら寂しいよね?」

「ダンゴが居なくなったら、ダンゴの分のご飯を食べてもいいのでござるか?」

「こっ⋯コバンまで⋯」

「ガンちゃんさん何とか言って下さい」

「私の宇宙船で送って行きましょうか?」
「う? ⋯⋯⋯!!」

2017-08-03 23:40