89.女王様は上機嫌

 朝早くからおデン様はご機嫌上々で「えい! えーいっ!!」(中に入れるのじゃ!) と大声を出し、パパに蚊帳をめくらせます。のしのしパパを踏み越えたら、ママにコニョコニョしてもらい、いつになく丹念にご褒美の顔舐めをします。ジャリジャリ顔中を舐めまくられ、ママはすっかり目が覚めてしまいました。「ありがとーね。もー充分だからね」「遠慮しなくても良いのじゃ」「もうホントにいいからね」ママに引き剥がされたおデン様は、ちょっと不満そうに、またのしのしとパパを踏み越えて、蚊帳から出てお行きになりました。何度も踏まれてパパも眠れません。

 昼間はママの使っていた色鉛筆にまとわり付き、カジカジしたり芯を折ったりして元気に遊びます。困ってしまったママは削りくずを渡しました。

 しばらくの間それで一人楽しく遊んでいたおデン様は、ダンゴ君が見に来て羨ましそうにしていると、鼻と鼻を合わせて「お前にやろう」とおっしゃいます。

 ダンゴ君は天にも昇る心地です。誰にも取られないように、一日中片時も離さず削りくずを持ち歩き、おデン様にいただいたシアワセを噛み締めていました。

 お昼寝から目覚めると、いつもなら怖い夢を見たといって大泣きするおデン様ですが、今日は何か面白い夢だったようで「乳母! 乳母っ! あのなっ…」長いことママを追いかけて話し続けていました。 

 おデン様のご機嫌麗しい日には、オス達もみんな嬉しそうなのです。

2017-05-01 22:04 

39.本当はユルイおとぎ話

  白雪姫は何度でもだまされる女です。殺されかけても学びません。まただまされて死にかけます。一方の継母は美しいだけでなく、とっても出来る奴なんです。魔法が使えて行動力もあります。馬鹿のくせに美人と言うだけで、チヤホヤされる白雪が許せないのも納得出来ます。
 男性陣はそれでも世界一の美女なら良いと思うでしょうが、物語をよく読んでみて下さい。白雪はセールスにヨワいのです。勧められると何でも欲しくなります。王子の経済力がどの程度か分かりませんが、やがて国の財政も傾くでしょう。

 おとぎ話と違い実際の姫は賢くなければ務まりません。ましてや女王として国を治めるなら、誰よりも強くあらねばならないのです。

 我が家のおデン様ももちろんそうです。彼女は気が強いだけでなく大柄で、腕力にも自信のあるお方です。いざとなったら自慢の大根レッグスで、ドンごろーだってぶっ飛ばしてしまいます。かわゆいお顔に似合わない相当な破壊力をお持ちなのです。
 おデン様の側にはいつも臣下のダンゴ君が控えています。

 オス同士の小競り合いを見守ります。(冬でも蚊帳を吊っている理由は「宇宙人現る」で)

 今日もスットコランド(くどいようですがスコットランドじゃありません)の平和が保たれているのは、女王おデン様の優れた統治力の賜物です。多少オツムにユルイところがお有りだからと言って、彼女に逆らってはなりません!

2016-12-14 19:00 

28.女王様の憂鬱

「お化けじゃ!お化けじゃ!」お昼寝中のおデン様が、突然騒ぎ出します。パパが抱っこして「お化けなんか居ないよ。夢を見たんだよ」となだめます。

「うーん夢であったか。あの乳母(ママ)が悪いのじゃ。ホラー映画ばっかり見おって、夢に出て来るではないか!」
 「だいたい、わらわがピンチだったと言うのに、ダンゴはどこに行っておるのじゃ?」

 ダンゴ君はパパが着替えるお洋服を、寝押ししに行っているようです。

「役に立たない奴め。スパイも衛兵も務まらぬなら、下足番に格下げするぞよ」

「えぇぇーっっ!」ダンゴ君ショックで固まりました。

「ふん! いい気味だべ。おめぇなんかオラに対抗するんは10年早えだぞ!」 
 ドンごろーが何か言っていますが、おデン様はおかんむりです。

「 わらわに衛兵が必要なのは、お前のせいなのじゃっ!」(女王陛下のダンゴ君参照) 

2016-11-19 19:15