287.秘密の恋はいつもダメダメ

「ボン様 おはようでござる。今日は良い天気でござるな」「そうねっ」

「おはようでござる。今日も良い天気でござるな」「雨降ってるんじゃないの?」「えっ⋯」

「今日は朝方が曇りで⋯」「昼頃が雨で、今は晴れたでござるなっ」「それがどうしたのよ」

「今日の天気は⋯」「アンタお天気の他に喋ることないのっ?」「え!? えっ⋯と⋯」

「ボン様 拙者と二人で食事しませぬか?」「アタチはひとりでゆっくり食べたいの」

「今夜のご飯は美味しかったでござるな」「毎日同じご飯でしょ」

「ボン様 拙者とこの箱に入りませぬか?」「アンタだけでギュウギュウじゃない!」

「こっちの箱なら広いでござるよ〜」「アンタの重みで潰れてるわよっ!」

「ボン様 ここで一緒に爪研ぎを⋯」「アンタいつも邪魔なのっ!!」

「アタチはととちゃまの所に行きたいんだからー!!」「⋯うぅぅぅぅっ」

 コバンはとうとうボンにゃんに怒られてしまったようです。

2020-10-03

279.秘密の恋はいつもバレバレ

「えっ? 拙者に好きな猫がいるですと!?」「ま、まさかぁ。い、いませぬよ〜」「万が一その様な事があったら⋯きっと⋯」

ぎゃははははははっ!

「おもしれーなっ」「お前みたいなブヨブヨのボンクラを気に入るメスがいるかよっ」「みんなオレ様のようなカッコイイ男が好きなんだぜぃ」「想うだけ無駄さっ!」

「せ、拙者は誰も想ってなどおりませぬ」「ひそかに慕っているお方などおりませぬから⋯」

ぬぁんだとぉぉぅ!

「オメェは見回りをサボってメスとイチャイチャしてるんか?」「オラだってなかなかおデンと仲良くできねぇのにっ!」「彼女作るなんぞ10年早えぇずら! !」

「拙者はメスとイチャついてなどおりませぬ」「イチャつきたくても⋯いえ決してそんな考えは⋯」

「アンタ何見てんのよっ」「よ、良いお天気でございますな」

「え、えーと。この辺りに異常はありませぬか?」

「せ、拙者はただ通りかかっただけでござるよ」

「寝ている時にそっと近づけば怒られないのでござる」「良い夢が見られそうでござる」

 コバンはいつか本当に、ボンにゃんの横に寄り添って眠りたいのでしょうね〜。

2020-07-24

112.黒猫さんを探せ!

「今日は”黒猫感謝の日”とやらで、拙者も殿や奥方様に、何度も撫でてもらったのでござる。魔除けの黒猫達は、家内安全・無病息災に日々尽力しておりますからな。他柄の猫と違って特別に感謝される日があるのでござる」(本当は西洋で嫌われる黒猫を保護する為だと知ったら、コバンが泣いてしまうので内緒です)

 ”友好遺伝子”を持つ黒猫さんは、悪魔の手先どころかフレンドリーで、可愛い子が多いのです。ただ問題は暗い所にいると見えなくて、踏んづけたり蹴っ飛ばしたりしてしまいます。

どこに居るか分かりますか?
「拙者はここにおるではありませぬか」

 暗闇では同化していて、突然動く影に驚かされます。

 そこに居ると分かっていてもよく見えないし、うまくピントが合いません。ママはコバンの写真は、ほとんどを調整してから載せています。そのままだと顔も判別不能な黒い塊になっています。黒猫は上級者向けのモデルなのです。

 すぐ目の前に居る時でさえ気付かない場合があったりします。新聞を読んでいるドンごろーは、コバンが自分の分のご飯を食べてしまわないか、心配して振り返っていますね〜。

2017-08-17 22:14