279.秘密の恋はいつもバレバレ

「えっ? 拙者に好きな猫がいるですと!?」「ま、まさかぁ。い、いませぬよ〜」「万が一その様な事があったら⋯きっと⋯」

ぎゃははははははっ!

「おもしれーなっ」「お前みたいなブヨブヨのボンクラを気に入るメスがいるかよっ」「みんなオレ様のようなカッコイイ男が好きなんだぜぃ」「想うだけ無駄さっ!」

「せ、拙者は誰も想ってなどおりませぬ」「ひそかに慕っているお方などおりませぬから⋯」

ぬぁんだとぉぉぅ!

「オメェは見回りをサボってメスとイチャイチャしてるんか?」「オラだってなかなかおデンと仲良くできねぇのにっ!」「彼女作るなんぞ10年早えぇずら! !」

「拙者はメスとイチャついてなどおりませぬ」「イチャつきたくても⋯いえ決してそんな考えは⋯」

「アンタ何見てんのよっ」「よ、良いお天気でございますな」

「え、えーと。この辺りに異常はありませぬか?」

「せ、拙者はただ通りかかっただけでござるよ」

「寝ている時にそっと近づけば怒られないのでござる」「良い夢が見られそうでござる」

 コバンはいつか本当に、ボンにゃんの横に寄り添って眠りたいのでしょうね〜。

2020-07-24

31.陰陽師昇進!

「お前は誰じゃ」突然おデン様がお尋ねになるので、コバンは驚いてしまいました。
「拙者は小判蛮八 この家の陰陽師にござります」

「挨拶に来ねば駄目ではないか」「えっ!? 拙者一年程前からおりまする」

「お忘れですか? 蚊帳に穴を開けたおり、お褒めの言葉をいただきました」
「おお! 蚊帳に入り口を作ったのであったな。あれは見事であった。あの後何処におったのじゃ」
「毎晩夜廻りを行っておりますが」
「ブツブツうるさいのはお前か」(ダンゴ君大作戦)
「いえあれはダンゴにござります。拙者は魔物の番をしておりますので」

「この家に魔を放っておるのは乳母(ママ)ではないのか? あの袋で禍々しいモノ(ホラー映画)を持ち込んでおるのじゃ」
「調べて参ります」

「これはピザの匂いですな。何処ぞのオヤジとフレンチブルの匂いもしますが、悪霊はおりません」
「その袋から取り出した物にお化けが入っておるのじゃ。わらわの夢にまで侵入するぞ」(女王様の憂鬱)
「拙者がお守りいたします。任せて下され」

  おデン様がコバンを、新しい衛兵に任命しました。それをダンゴ君が遠くからジト~ッと見ています。

波乱の予感がします。

2016-11-25 18:18 

14.陰陽師召喚!

 黒猫は魔除け。無病息災に効果ありと言われます。小さいのにどっしりとした風格。何事にも動じない面構え。これは将来立派な陰陽師に育つと、パパに見込まれてやって来たコバンです。
 しかしこれがまた問題児でした。
 どうしてパパが気に入るとみんなヒドイ奴なんでしょう。ゴンゴンだってママだって⋯(!?) 

 この子は(まだ修行中なので)魔物と家族の区別がつきません。
 ゴンゴンに「おのれ悪魔め!!悪霊退散じゃー!!!」
 ガンちゃんに「おのれエイリアン!!地球侵略は許さーん!!!」
 ドンごろーに「おのれ狼藉者!!成敗してやるー!!!」
 おデン様に「大化け猫めー!!悪霊退散!!!」
 ボンにゃんに「短足お化けめー!!悪霊退散!!!」
 誰彼かまわずひっかく噛み付く飛びかかる。悪霊退治に邁進します。
 パパとママにまで邪気払いしようとする始末。
 大人猫達は困ってしまって逃げ回り、やがて誰も寄り付かなくなりました

 寂しそうにクマに寄り添うコバンを見て、ママは考えました。
 親猫から早くに引き離されたり、兄弟が一匹も居なかったりした仔猫は、社会性が育ちません。誰にも教わっていないので、構ってもらうにはどうしたらいいかが判らないんです。
 (多分)遊んで欲しいだけだったのに、一人ぼっちになってしまいました。

 こんな時こそ、例の「おトモダチ作戦」です! (凶暴仔猫の対処法)
 前回は大失敗したおトモダチ作戦ですが、今回は大丈夫。のはずです。

2016-11-05 18:28