290.ハロウィンの夜は⋯

 コバン元気がありません。「今年のハロウィンパレードは中止なのでござる」「年に一度の拙者の晴れ舞台なのに⋯」

 おデン様もどんよりしています。「オスどもが、開眼睡眠演武などとアホな催しを開いている間に、建国記念日(ブログ開設記念の10月23日)が過ぎてしまったのじゃ」「わらわが国民に挨拶する祝日だったのじゃぞ」挨拶っていつもの“好きにするが良い”とかですかー?

「今年はちゃんと準備してあったのじゃ!」「2時間に及ぶ大演説をしようと思ってな」

「それどんなお話? オラ聞きたかっただよ〜」

おぉ! そうであろう!

「皆の者も聞きたいか? ならば今から語ってやろうではないか!」

「えっ!?」「あ、あのぅ」「オレはちょっとさ⋯」「アタチ知らなーい」

 おデン様は従者を集めて長々とお話をされていました。

 そして可哀想なコバンには、ママがハロウィンの飾り付けをしてくれましたよ。

 今年は貰いに行けないので、代わりにママが注文したお菓子も届きました。

「それは猫には食べられぬ菓子ではないのか? 」「わらわは空き箱が気に入ったから良いがな」

 コバンはまた落ち込んでいます。「⋯拙者の菓子は? 」

「今年は菓子をもらえないのでござるかー!」

2020-10-30