338.ホメて伸ばして良い猫にゃん

 ママはいつも何かと猫達を褒めてくれます。可愛いと言ってもらって、ドンごろーは喜んでいます。寝っ転がっているだけなんですけどね。

「ダンゴ君エライわねー。よくジャンプ出来ました」わずか80センチ跳んだだけで大げさなのは、スコさんがジャンプの得意な種類ではないからです。

「おデン様も頑張ったわね。よく跳べました〜」こちらは75センチ跳んだのでした。

 ボンにゃんは隠れているつもりなので「ボンにゃんはどこかしらー。見つけられないわぁ」などと、遠くからママが叫ぶのを聞いて得意そうです。

 ゴンゴンはやる気なさそうな態度でも「ゴンゴ〜ン ちゃんとお返事して良い子ねぇ」と褒めてもらいましたよ。

 褒めまくっていると、呼ばれたら来るようになるので、また褒めてもらえます。「ドンごろーお名前呼ばれたら分かるのね。お利口よ〜」お名前が分かるのがお利口ですかね。

 コバンは毎日水遊びでまわりをビチャビチャにするのに(本人はお清めのつもり)「コバンくん今日もお勤めご苦労様ぁ」と声を掛けてもらいます。

 時には意味のない行動も、ママは褒めてくれます。「ドンごろー穴掘り上手ねぇ」いったいどのへんが上手なのでしょう。

 ガンちゃんのはほとんど破壊行動ですが「ガンちゃんホリホリすごいわねぇ」と、まったく理解不能な発言です。

 しかし本当のことを告げてしまうと、猫達は自分のクマの所にこもって、スネてしまったりするのです。

 だから日々褒めて褒めまくって良い子に育てようと、ママは努力したのです。その結果⋯⋯。

 あちらこちらの通り道の真ん中で、無防備にひっくり返っているような、アホ猫ばっかりの家になってしまったのですね〜。

2021-09-24

306.ぐるぐるワールド

「オレは札付きのジャンキーなのさっ」「ハーブ系(化粧品)なら何でも嗅ぐし、最近は消毒用アルコール(食品成分)も舐めてるんだぜぃ」

「酔っ払うと世界が回って おもしれーんだぜっ」「オメェらも一緒にグルグルしよーぜ!」

「グルグルってどうやるずら?」「これでいいのけ?」

「くるりと回れば良いのですね」「そっ、もっと回って回るのさっ」「僕もやりますぅ」

「グルングルン」「ぐるぐるぐるん」「ぐるりんちょ⋯っと」

「回って回って⋯」「ぐーるぐるっ」

「僕 何だかちょっと疲れちゃいました⋯」

「オレは回り続けるんだぜぃ」「オレはグルグルぐーるぐる」「こらっ!ゴンゴン!? そこに入っちゃダメでしょっ」

「ぐるぐるぐるぐる⋯ぐーるぐる⋯」「拙者は見てただけでもう⋯」

「世界が回っているのでござるぅ⋯」「わ〜〜!コバン倒れましたぁ!」

 アホな遊びはやめなさいねっ!!

2021-02-21

281.残暑お見舞い申し上げみゃす

「今日もあっちぃけど、お山の上は気持ちいいだなぁ」「遠くまで見渡せて、涼しい風も吹いてるだよ」今年はスットコランドでもビーチが使用禁止になっているので、ドンごろーは山登りに挑戦したようです。

「暑いからもう帰りたいよー」「勝手に帰るとお屋形様に怒られるでござるよ」ドンごろーのお供のコバンとダンゴ君は、あまり楽しくないようですね。お外は危険がいっぱいなので、おうちにいた方が良さそうです。

何かと厳しい夏ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。ぶんぶんキャッツから残暑お見舞い申し上げみゃす。

2020-08-13

278.どん!どん!お手伝い

「ドンごろーだよ」「スットコランドで一番 働き者のにぇこだよ」

「おっとうがお出掛けするから着替えを守っているずら」「盗まれないようにしっかり押さえとくだよ」誰が盗むのー?

「読みかけの本には匂いを付けとくだよ。爪も研いで印もつけたから完璧だな」「これでおっとうは自分の本がすぐ分かるずら」パパは匂いで確かめたりしないんじゃない?

「財布もおっとうが忘れねぇように、しっかり匂い付けしとくだよ」「これは特に大事なものだから、噛み跡も付ければバッチリずら」噛み跡はヤメなさいね。パパ泣くわよー。

「あ〜〜。ちかれたずら〜」「ちょっくらお休みするだよ」そんなに動いたかなぁ?

「オラはボス猫だから、毎日ナワバリの様子にも注意を払ってなきゃいけねぇんだよ」見回りと警備はコバンとダンゴ君にやらせてるんじゃないのぉ?

「お片づけの間は書類を守ってやらねぇとだな」「オラが居ればおっかあも安心して作業が出来るだよ」ママ邪魔だって言ってなかった?

「電球の交換もお手伝いするだよ」叩いちゃダメよー。それホントに手伝ってるのかしら?

「今日も一日よく働いたずら〜」「オラはそろそろ眠るだよ」

 明日もいっぱいお手伝いしたいから、ドンごろーはゆっくり寝ておかなきゃならないそうです。

2020-07-14

276.ぼんくらブラザース?

「そもそも“ぼんくらブラザース”などというカテゴリーがある事自体 おかしくありませんか?」「私には納得できませんね」

「じゃあさ“スットコ5”にしちゃわねぇ?」「スットコ5かっけいいずら?」

「オレはお前らと一緒にされたくねーな」「なんでボケナスどもとオレ様が ひとくくりなんだよー」

「拙者も俗世間猫と一緒はいやでござる」「拙者は厳しい修行を積んだ術者でござるでな」

「バーカ! オメェが一番のボンクラなんだろーがぁ!」

「何をなさるー!!」

「だからぁ“スットコ5”に変えるずらよ〜」

「変えましょう! 変えましょう」「スットコ5で行きましょう!」

「オメェはいっつもドンに媚びやがってー!」

「やめてくださいよー!」

ゴンゴンよしなさいっ!

 ママがアンタもボンクラだって言ってたわよ。

「へっ!?」「オレは頭いいんだぜぃ」頭は良くても性格がアホなんだってー。

「わしゃ殿下がボンクラ呼ばわりされるのは許せんのぅ」「もしかして我がバカ息子のせいではないのけ?」

「逃げないとヤバイっちゃよ」「親父の怒りで部屋が歪み始めたっちゃ〜」

「だからぁ“スットコ5”にしちゃえばいいのに〜」「するったらするずら〜!」

 決めてるのはママですからねー。

2020-6-26