
コバンを一言で表すと「もっさりしたヤツ」です。とにかくニブイというか空気読めないというか、何も分からない子なのです。家内安全・無病息災を願って連れて来た魔除けの黒猫なので、日々邪気払いやお清めに奔走し、現実社会の猫常識は通用しません。何か教えようとしてもキョトンとしているだけで、別世界しか見ていないのです。

毎朝顔を洗う前に、洗面台で水を清めようとするコバンを、降ろさなければなりません。キッチンや風呂場さらにTVに映る滝なども、清めようと頑張ります。いちいちどけないと何も出来ません。しかも作業が終わって振り向くと、いつの間にか音も無く真後ろに座っていたコバンが「背中をお守りしておりました」などと言うので驚きます。ママがまたがないと自分でどく事はありません。普通の猫なら踏まれそうになれば慌てて逃げますが、コバンは動きません。

トイレ掃除中にトイレの置いてあった所で寝てしまい、元に戻そうとしたらそのまま挟まれてしまったコバン。「こっ、これはどうしたことでござるか!?」
彼が移動するのを期待できないので、持ち上げなければなりません。これが大変なのです。

「何が大変なのでござるか? 拙者はまだ子猫でござる」いいえアンタはもうとっくに大人ですっ! 巨大に育ちましたっ!!

コバンの自己イメージ「そんなはずはござらん」

実際のコバン(ゴンとガンが二人で入っている場所に一人でいっぱいになる大きさ)

コバンの自己イメージ「拙者はもう“ぼわわんの術”を使っておりませんよ。大きくなるはずがありませぬ」
“ぼわわんの術”というのは、少しずつとかいつの間にかではなく、ある日突然大きくなる不思議な成長術で、コバンが持っている魔力のひとつです。コバンはこれで、一生懸命コバンの大きさに追いつこうとするダンゴ君を、引き離して来ました。

“ぼわわん”しなくても、毎日そんなに爆食いしてれば大きくなるんですよっ!
2017-05-29 18:05