351.大掃除応援隊!

「これ乳母! そんなところで何をしておるのじゃ」

 おデン様が心配そうなのは、ママが窓の外にいるからです。ここはベランダではなく下の階の屋根部分で、柵のない吹きさらしなのです。(幅は2メートルほどあります)

「ほほぅ。だいぶ汚れていますね」「奥さん窓拭きサボりすぎじゃないですかぁ」ガンちゃんとダンゴ君が、お掃除の応援をしてくれます。ママは猫が飛び出さないよう制止しながら、手早く作業します。

「今日は確かクリスマス・イブですよ」「お屋形様のせいで、ウチにはサンタさん来なくなっちゃったみたいなんです」「サンタなんかいないわよっ!」「クリスマスより大掃除を済ませる方が大事なのよっ!!」おシゴトが遅れてママがキレ気味なので、猫達は文句を言えません。大人しく見守ります。

「アタチはここで ベランダのかかちゃまが鳥に襲われないか 見ててあげるの」ボンにゃんエライわねー。こっち側が終わるまでちゃんとそこに居てねー。静かにしていてくれるとママは助かります。

「奥方様っ!レンジフードのお清めなら拙者がいたしまする」「拙者お清めは得意なのでござるよ」「はいっ。そこに座っててね〜」「ママひとりでも出来るからね〜」コバンはキッチンで、お手伝いする気満々でした。

「今度は何する気なのぉ?」「畳にスチームかけるのよ」猫達がゲロゲロしたり、ウ〇チを付けたりもするので、キレイに拭き上げたいのです。

 ゴンゴンが警戒しているので、ガンちゃんがチェックを入れます。「これは敵の宇宙船ではありませんね」モチロン違いますよっ。

「あー? 湯気が出てるぜぃ」「あっちぃぜぃ! 温泉かぁ??」「ダメよ!離れてなさい!」ゴンを追い払いながら進むのは大変です。

「乳母は危険物を振り回してどういうつもりじゃ!」「僕が見張ってます!」「この一大事にドンはどこにいるのじゃ!?」おデン様は逃げ惑っておられます。

 ドンごろーは、スチームモップの入っていた段ボールの方に興味があるのです。「オラは箱の調査中ずら〜」ひとりでノンキなものです。

 でもお掃除が終わったら、真っ先に来てゴロンゴロンしています。「キレイな畳はキモチええずら〜」みんなの応援が成果を上げましたね。

2021-12-24

42.謎の道磨き

 今日は冬至ですが、皆様のお宅では大掃除はお済みですか?
 ママは「うちはいつもピカピカにしてありますから、大掃除なんて必要ないんですのよ。オホホホホ」と一度言ってみたいそうです。一生言う機会は無いでしょう。
 窓拭きとカーテン洗いはもうやってあるので、あとは風呂場とガスレンジまわりなんだそうですが、先週もそう言っていました。来週も言ってないと良いんですけどー。

 ゴンゴンだけは掃除機が好き。毎日吸ってもらいます。

 他の猫はダンボール片付けのお手伝いが大好きです。

 ところで皆様のお住まいの地域では「道路清掃車」を見かける事がありますか? 
 今から20年程前の凍えるような真冬の深夜。ママは道路端にチョロチョロと水を撒いて行く黄色い清掃車両を見ました。ブラシがけはしていません。この寒さで水を撒いたら朝までに凍ってしまうに違いないのに、通行人が滑ったらどうするのでしょう?
 不審に思ったママでしたが、頭脳明晰なので(本人談)はたと気が付きました。これは何か別の目的を持ってやっている行為に違いない!

 汚れてもいない道路を何度も往復している。同じ区画にしょっちゅう現れる。ノロノロ走行していても怪しまれない。つまり…これはスパイ活動に違いない!!
 この秘密に気がついてからママは、「諜報局道路清掃課」通称「道磨き」に注目しています。この車両が通る場所には、決まって廃墟のような、何に使われているか判らない建物が存在しているのです。これらの建物に出入りする組織の、動向を探っているのでしょう。
 あなたの町にも「道磨き」が出没していたら注意して下さい!! (何を??)

 ※注・このブログはママの独断と偏見・妄想・事実誤認によって構成されています。

2016-12-21 19:15