358.ヨガの影丸

 ※タイトルに意味はありません。

 忍者ダンゴ君。いつもストレッチや準備運動を入念に行います。

 まず寝っ転がって足をほぐしたら、パトロールに出発。

 辺りを観察する合間にも足踏み。

 タワーで見張り中も軽く運動します。

 パパに書類の番を言いつけられたら、油断なく守っていますね。

 ダンゴ君は仔猫の頃から、自分より大きなコバンと戦いの練習をして⋯。

「あとワンセットじゃ!」「えー!?」「ほれ! イッチ・ニィ・サン・シッ!」

 ゴンゴンやおデン様の指導の下、腹筋などの筋トレにも励んできました。

ゴンゴンと格闘技実習。
毎日やります。負けてません。

 そしてついに、ゴンをひるませるまでに強くなりました。

 寝るときも目を開けて、警戒を怠らない立派な忍者に成長したのです。

2022-02-06

296コールドフィンガー

「巣床忍者 煙の弾九郎 ここに控えております」「毎日夜回りや情報収集の任務をきっちりこなし、忍術の鍛錬にも励んでおります」

「クナイの扱いも習熟したし⋯」

「隠れ身の術なんかもう名人の域に⋯」「えぇっ!? ただ寝てるだけ? 違いますよぉ」「だいたい忍者に支給される基本装備品には、石垣柄だの板塀柄だの今時使えない布しか入ってないんですよ〜」「でも僕はガンちゃんさんから、光学迷彩風呂敷をもらいましたからね」

「見て下さい ! どうです?」「僕がどこにいるか分かりますか?」

「このトラなんか 僕が目の前にいても気が付かないでしょ?」

「木の葉隠れの術も出来ますっ」「僕の術が見事だから奥さんがスノードームにしてくれました」「木の葉隠れはこの時期じゃないとムリなんですよ」「夏は葉っぱ千切るの手間が掛かるし冬は集められないでーす」

「葉っぱの中あったかいんです」「もうこのまま寝ちゃいたいです」「冬の外回りは寒くって指先なんか冷え切っちゃって⋯」「忍者のオシゴト大変なんですよ〜」

2020-12-14

283.やっぱりまだまだ暑いのにゃ

あぢぃずら〜

あっついっ⋯

🔆🔥🔆🔥🔆🔥🔆🔥🔆

「暑さの峠は越えたと言ってなかったか?」「まだまだず〜っと暑いではないか」

「どこが暑いのでしょう」「快適な気候ではありませんか」

「そうだっちゃ」「これ以上気温が下がると寒いっちゃよ」(※宇宙猫の故郷は灼熱の星です)

「オマエら変だろー」「さすがのオレ様だってまいってるんだぜぇ」

「拙者は暑さをしずめる術をですな⋯」「会得しておりますのでな⋯」

暑いではござらんかー!

「修行ができてませんね」

「僕は忍者ですから」「この程度の暑さくらい へっちゃらですっ」

「暑さでへこたれては忍者の恥!」「気合いを入れれば どうってこと⋯」

「どうってことないですからねっ」「ちょっと休めばすぐ回復して⋯」

やっぱ暑いじゃないかー!

2020-08-31

18.ダンゴ君大作戦

「おはようフェルプス君!」(古くて皆知らない)などスパイに指令が届いても、テープは聞き終わったとたん燃えてしまいます(そもそもテープが届くまでに誰かに聞かれる心配は無いんでしょうか?) 電話は聞き返す間も無く切られてしまいます。「えっ!?住所をもういっぺんお願いしますっ」などと言ってはいけません。

 女王様の009 (9番目の猫だから)に任命されたダンゴ君の悩みは、記憶力にありました。

 食事をしてるふりをしながら指令を受けた彼は、これを覚えようと必死で暗唱します。
「わらわの寝床にドンを近づけてはならぬ。お前がおもちゃでドンの気を引いて遠ざけておくのじゃ」
 ドンごろーに聞こえてしまいそうですが、ドンはアホなので今の所大丈夫みたいです。

 ダンゴ君は表向きドンごろー配下の夜廻り組として、コバンと共に寝静まった縄張りを異常無いか見廻ります。その間におデン様からの指令を忘れてしまってはいけません。ダンゴ君が夜中にずっと一人でブツブツ言い続けているのはこの為です(この子本当にブツブツ言いながら歩くんです)
「おデン様の寝床にドンを近づけてはならぬ。僕がおもちゃで気を引いて遠ざけておくんだーっと」
「おデン様の寝床にドンを近づけて⋯えーっと僕がおもちゃで気が遠くに〜⋯??」
 たまに「わああああっっ!!!」などと凄い叫び声が聞こえて来ますが、ダンゴ君が指令を忘れてしまったんです。

 おデン様はお怒りですが、パパとママもうるさくて目が覚めます。
 朝になってもブツブツ言ってる場合は一晩覚えていられたようですが、お昼寝するとやっぱり忘れてしまいます。
 生まれつきのニンジャ(青猫)ではありますが、はたしてこんなおマヌケなダンゴ君にスパイが務まるんでしょうか?

2016-11-09 19:39 

17.女王陛下のダンゴ君

 おデン様と結婚するのがダンゴ君の夢です。ママに耳折れ同士は一緒になれないと聞いたので、一所懸命耳伸ばしもしました(成長に連れて立ち上がっただけでは?)
 でも体が大きくなったら、ボス猫ドンごろーが容赦しません。
 今までボスと言っても、自分より年上のゴンゴンとガンちゃんに小馬鹿にされていたドンは、年下のコバンとダンゴが来て大喜び。何かと威張り散らします。

 ママの入っているお風呂から水音がした時、ドンは後ろに控えていたダンゴ君に、顎を振って合図しました。「おめぇ見て来い!」
 この湖(お風呂)からは時々水しぶきが飛んで来ます(もちろんママがやっている)
 何かが居るに違いありません(ママが居る)
 もしかしたらネッシーかも(そんな訳ないでしょ)
 スットコランド(スコットランドじゃないのよ)の伝説を知っているダンゴ君は、怖くて見に行けません。痺れを切らしたドンごろーに背中を咬まれました。
「オラの命令が聞けねーだか!!」(ドンだって怖くて自分で見に行けないくせに)

 ドンごろーはおデン様に言い寄っては邪険にされています。
 おデンはドンが鬱陶しくてたまりません。
 パパとママに言いつけられたミッションが終了し、ドンの子分に成り下がっているダンゴ君に、憧れのおデン様がそっと囁きました。
「わらわのスパイになるのじゃ」

 ぼんやりしたお方にしか見えないおデン様ですが、実は頭がよろしいと言う噂もあります。彼女がダンゴに出した指令は恐ろしいものでした(ダンゴ君にとっては)

 やがて徐々にその陰謀が姿を現します。

2016-11-08 19:02