243.すべての愛をオレ様に

 ゴンゴンは寝ている時とイタズラしている時以外は、ずっとママを追いかけ回しています。「オカン! オカ〜ン!」「オレを抱き上げておくれよぉ〜」「オレをナデナデしてくれよぉ」

 ママが忙しくしていても、どこまでも付いて来て鳴き続けます。「オカン!オカン! オレ今日もいっぱいゲロして歩いたんだぜぃ」「オトンの書類も崩して遊んだしぃ」「おデンに噛み付いて毛をむしってやったりさぁ」

「今なんて言ったの!?」

「いや⋯だからその」ママに捕まってウリウリされても笑っていますね。

 ママにだったら耳を引っ張られても抵抗しません。何をされても、かまってもらえるだけで嬉しいのです。

 でも他の子がママに甘えていると、遠くからジト〜ッと見つめてますよ。一番若いダンゴ君も、後で必ずイジワルされるのです。

 パパとママが特にモフモフしまくっているドンごろーは、顔を見るたび攻撃されています。「ゴンゴンなんで怒っているずら?」「オメェ〜調子こいてんじゃねーよ!」

 ママに抱っこしてもらっただけで、小さなボンにゃんにも威嚇します。「何よっ! なんか文句あるっ?」「オマエはオトンだけでいいだろぉ?」

 そしてまた「オカン!オカン!」と騒ぎ続けて⋯。

 スキがあれば飛びかかります。

 満足するまで可愛がってもらえたら、ガンちゃんに寄り添って眠ります。
 ゴンが起きるまでは、平和でのどかな我が家です。

2019-11-21 19:57

178.壊獣ゴンジラ!

 ゴンゴンが冷蔵庫の上にいたら、警戒警報発令です。頭めがけて飛んで来ます。包丁や食器を持っていたら大変です。ママは何個もコップを割りました。キャットタワーのハイタイプとか、高い所のキャットウォークなんて、ウチではとんでもないです。ゴンが飛びかかってくる怖さを想像して下さい。

 ゴンがお風呂場にいる時も要注意です。

 窓にボディソープを置いてあるのは飾りではありません。以前右上に付いている戸締りのセンサーを、ゴンがかじったのです。アラームが鳴りっ放しになり、慌てて修理を呼びました。1度やった悪戯は何度でも繰り返すので、場所を塞いで窓に乗れないようにしました。それでも1本ずつボトルを落とそうとするので、油断できません。

 “まったり家”のカバーにはヒビが入りました。中の小物もかなりの被害です。

 ボンにゃんの右下に写っている三角形のケースは、割られてしまってもうありません。中のスノードーム2個も一緒に割れました。ゴンによるスノードームの被害は、これで5個目です。

 金曜の夜には、プリンターの後ろの紙受けを外されてしまいました。元々外す仕様ではないので、戻そうとしてもどうしてもハマりません。メーカーに相談したくても3連休なのです。

 パパに怒られたゴンゴンは、ガンちゃんのベッドに割り込んで寝たフリです。

 ガンちゃんと一体化してごまかそうとしてもダメですよっ!

2018-10-07 19:04 

126.バッドマン

 朝いちからゴンゴンはビニールを舐めて気持ち悪くなり、わざわざパパのお布団まで行ってゲロゲロしました。次に熟睡しているドンごろーに突然噛み付いて素早く隠れます。猫のケンカはまず睨み合い、頭を突き合わせて唸ってから始めるのがルールなのに、寝ている時にいきなり襲われたドンは訳が分かりません。

「いったい誰ずら?」

 ママが猫のトイレ掃除を始めると、何度も行き来して少しずつ処理する間(流すタイプの砂)ドアが開けられるようになります。普段はゴンが誰かを閉じ込めないように、外側からフックを掛けて封鎖してあります。ゴンはこのチャンスを見逃さず、コバンを誘い込んで便器のたまり水を覗かせました。コバンは水を見ると“お清め”をしないではいられません。幸いママが飛んで来ましたが、気付かなかったら水浸しになっていたでしょう。ゴンは自分だけさっさと逃げ、残されたコバンは納得がいかない様子です。

「奥方様っ!このような不浄な水はいけませぬ! 」「いーのいーの」「良くありませぬ!この水は絶対清めなければ」「いーからやめれ!」「しかしここは見過ごせませぬ!」「ここだけはやめんかーーっ!!」

 手を突っ込んでジャバジャバしようとするコバンを何とか連れ出します。

 ゴンはその頃棚の上で寝ていたガンちゃんを、ベッドごと蹴落として喜んでいました。物が散乱する床で、ベッドを見付けたおデン様はご機嫌です。

「おぉ!このような所にベッドがあったのじゃな。
これは良いではないか」

 その向こうではゴンがダンゴ君の獲物を横取りし、家具の隙間に入れてしまいました。

「それは僕のです〜。返してくださーい」

 ゴンは知らんぷりでキッチンに来て、コーヒー缶を持っているママの手に頭突きします。飛び散ったコーヒー粉をママが拭き、気を取り直してお湯を注ごうとするとまた頭突きするのです。

「こぉ〜の! あほんだらがあぁぁーっ!!」

 ついにオカン山が噴火しました。本日1回目の爆発です。でもまだ朝ですよ。

「ばかったれぇぇ〜!!」

 今日もゴンとの戦いは始まったばかりなのです。

2017-11-07 18:39 

114.悪猫ゴンジャラス 

 ゴンゴンのどこが悪猫なのかと思っている皆さんに、我が家のこれまでの損害額明細をお見せしたいです。心臓発作を起こします。これを知ったら、温厚なパパだって「山奥に捨ててこいっ!」などと怒り出しかねません。ママはゴンが来て1時間で「捨ててこようか?」と言いました。(その頃の様子→凶暴仔猫の対処法) 実際ベンガルは、手に負えなくて手放される数の多い猫種です。しかしゴンの場合問題なのは、その獰猛さよりも、ろくでなしな性格の方でした。

 あまりに悪さばかりするので、ママは日記に“今日のバカタレ”という項目を作ろうとしたくらいです。頭痛の種になるのでヤメましたが、もし先週の分を書くとすると「トイレに飾ってあったフィギュアの頭をもいで便器に流した」と「ハンディシュレッダーのハンドルを噛み砕いて使用不能にした」でしょうか。毎日やっている「他の猫に噛み付いてベッドから追い出す」とか「ママの顔めがけて飛びかかる」などはもういちいち気にしません。椅子の背もたれをかじり切って分解したり、他の猫のハウスにマーキングし続けて駄目にしたり、パパが定年退職した後も仕事を続けているのは、ゴンのせいで余計なお金がかかるからだそうです。

 ゴンに襲われた誰かが悲鳴を上げるのを聞くと、パパとママは(ゴンを選んでしまった)後悔に苛まれます。ゴンが誰かに噛まれて悲鳴を上げている場合は、あいつが悪いに決まってると決めつけます。大抵は当たってます。

「オカ〜ン。ごめんちゃい。オレ悪い子ちゃんだけど、悪い事すんのおもしれーんだもん。仕方ないじゃん。でもオレって可愛いよね〜。愛してるだろ〜? なー オカ〜ン!」

 お喋りでうるさいのもたまりません。

2017-08-28 19:00 

37.ゴンゴンご褒美猫ライフ

 中国には前世で徳を積むと、猫に生まれ変わるという言い伝えがあるそうです。ゴンゴンが良い事をしたとはとても思えませんが、彼が前世で毒蛇だった時、村人を苦しめる悪代官に(たまたま)嚙み付いて、皆を救ったのです。
 ゴンのクネクネとよく動く長いシッポと、誰にでも嚙み付こうとする態度を見れば、毒蛇の片鱗がうかがえます。

 今日もゴンゴンは朝からママにまとわり付いて、嬉しそうに自慢話を始めました。
「オカ〜ン。オレ運動神経抜群じゃん」「ドンごろーからかってやったら、アイツ怒っちゃってさー」「追いかけて来てもオレに追いつけねーんだよ」「まくの簡単すぎてつまんねーよな」

「それにオレ雌にモテちゃうだろー」「みんなにチヤホヤされちって、けっこう疲れんのよー」「オカンの腕の中だけだぜー。オレがほっと出来んのは」
「なーオカ〜ン。オレが愛してるのはオカンひとりさ」「オレのまっすぐな愛を、思いっきり受け止めてくれよー!」
 どこまでも追いかけて来て鳴き続け、頭突きをしたり飛びかかったり、根負けしたママがだっこしてくれるまで、しつこい“オカ〜ン攻撃”が続きます。

 ブクブク泡を吹きながら、気が済むまでアンヨちゅばちゅばをしたら(これがまた長くってママがまいっちゃうの)また誰かをからかいに行き、さんざん悪さをして、眠くなったら人の寝床に割り込みます。

 これがゴンゴンの“前世のご褒美”猫ライフです。
 こんな事では当然、次は猫には生まれ変われないでしょうね。

2016-12-09 19:00