71.ギャン泣き! 

 ママはゴンゴンが悲鳴を上げていても、いちいち見に行きません。どうせドンごろーをからかって噛まれたに違いありません。いつもの日課みたいなものだし、自業自得のバカタレなので放っておきます。ところがこの日はガンちゃんが呼びに来たので、これは何かあると思いました。ガンちゃんは猫の手に負えない場合にママを探すのです。

 書斎ではギャン泣きするゴンゴンを、皆が取り囲んでオロオロしていました。ヘタリ込んでいる様子をチェックすると、後足に洗濯バサミが挟まっています。ゴンはいつも洗濯バサミを盗んで遊んでいて、室内物干しの上も綱渡りのように歩いて取って行きます。洗濯物が落ちるしガチャガチャうるさいので、ママが怒ると「ごめんなちゃ〜い」「ごめんなちゃいね〜」と謝りながらやめません。

 それにしても何をするとこのようなアホンダラな事態になるのでしょう? 自分でかじりついて遊んでいたら、バチッ!と飛んで挟まったのでしょうか。ガッチリと足にくい込んでいた洗濯バサミを取ってやると、ゴンは恥ずかしそうにそそくさと逃げて行き、見守り部隊も解散しました。

 ドンごろーはゴンを倒した相手を素早くくわえて持ち去り「オラのもんだ」と宣言します。ゴンを泣かせたのが、よほど気に入ったみたいですね。

 あれ以来ゴンゴンは洗濯バサミに手を出しません。「こいつは噛み付く!」と分かったのでしょう。悪事のネタがひとつ減って良かったものの、どうせまた別のイタズラを考えつくに決まっていますよ。

2017-03-06 18:45