52.ねんねこ攻防戦

 わざわざ蚊帳を吊って寝ている我が家では、キャットウォークを作るなどという恐ろしい計画は考えられません。高い所から顔めがけて猫が飛んで来る恐怖は、猫飼いの皆さんならお分かりになると思います。ママは額から血を流していたのに気付かず、宅配を受け取りに出た事があります。目の上にコブが出来ていた時もあり、どんな家庭だと思われたでしょう。

 寝る前には蚊帳の用意以外にも準備があります。まずゴンゴンにトイレをさせておかなければなりません、コイツは猫砂にとことん穴を掘りますが、全く埋めないのです。鼻が曲がる臭いで目を覚ましたくありません。

 ゴンはウ〇〇がしたくなると鳴き始めます。「オカ〜ン オレしたくなっちゃったかも」「してもいいかなー」「ホントしたいんだってば」「あ〜〜もう出ちゃうよ」ママがいくら「早よせいっ!」と言っても家中をウロウロしながら鳴き続けて、なかなかしません。「どーしよー出るよ 出るよ」「だから早くしなさいっ!」「オレも〜ダメ⋯」ママがついにブチ切れて「いー加減にせいっ!!」と叫ぶ頃、やっとトイレに向かいます。ひと苦労です。

 ドンごろーをなるべく遠ざけておく必要もあります。ドンは大イビキをかいてうるさいのに、枕元で寝たがるのです。「あっちの方が広くてゆっくり眠れるよドン」「オラここで大丈夫だよ〜。おっとうの寝顔見てるだよ」「ドンごろーおコタで寝たら? あったかいよー」「おっかあやさしいだな。オラ寒くねえし、おっかあの側に居るだよ〜」なかなか離れようとしません。 

 やっとドンをよそにやって眠りについても、暗闇をブツブツ言いながら歩き回る奴や、UFOを呼ぶ奴(!?)がいて、物音で目が覚めます。さらに夜中にトイレに行く場合は、廊下にいる猫を踏まないように気を付けなければなりません。

 青猫や黒猫は暗い所では見えないのに、足元にまとわりついて来るトラップなのです。

2017-01-13 22:29