
拙者は小判蛮八。宅配のお兄さんではなくて陰陽師でござる。
殿や奥方様が外からお戻りになると、しっかりお清め(手をナメナメ)を行なってござるし、邪気払いもするのでござる。奥方様は時々悪霊召喚の儀式(ホラー映画鑑賞)を行うので油断ならぬのでござるよ。屋敷を守るのが拙者の仕事でござりますからな。

この壁に結界を張って、悪霊が侵入できないようにするのでござる。拙者の強力な祈祷で、これまでこの家には一匹たりとも禍々しいものは入れておりませぬぞ。それでも奥方様はなかなか諦めてくれぬので、いつも頑張って防御し続けているのでござる。時間がかかって手ごわいのでござるよ。

それに拙者は、奥方様のため毎朝欠かさず洗面水も清めておるのに、肝心の一番不浄な場所からは今も締め出されたままなのでござる。

こここそ拙者が力の限り盛大にお祓い(水をバシャバシャまく)を執り行わねばならぬ場所。苦労して入ってもすぐにに追い出されてしまうのは何故でござろう。

きっと奥方様は拙者の力をお認めでは無いのでござる。拙者はまだ子猫なので(とっくに大人だし大猫です)もっともっと大きくなって、より強力な魔術を繰り出さねばならぬのでござる。いつかあの結界の壁も壊して、二度と悪霊達がこちらを窺えぬようにしてみせるのでござる。
2018-05-10 00:21
























