537.スットコランドストーリー・女王の試練

第何話かもう分からなくなったけど大事なところ

見えざる者:The Unseen Agent.
(絵画はすべて王立美術館・歴史画コーナーより)

 領土拡張を狙う隣国クロウヒル領主モーリス公は、たびたびスットコランドに攻め入るが、うまくいかない。城に忍び込む密偵ダニエル(ダンゴ君)によって、ことごとく計画は漏れていた。ダニエルには、宇宙猫からもらった光学迷彩風呂敷があり、戦略会議室の壁際に立っていても、気付かれなかったのだ。

疲れた戦士と魔法の眠り:The Weary Warriors and the Enchanted Sleep.

 クロウヒル兵達は、山越えの奇襲を狙うも、デニース女王おかかえ魔術師コバーン(コバン)の術にかかり、霧の中を彷徨い続けてお腹が空いて帰ってしまったり、夜襲に備えて昼寝中に、魔法マタタビを焚かれて酔っ払って使い物にならなくなったりした。

 諦めきれないモーリスは、他の有力領主達と手を結び、女王に書簡を送った。内容は、降伏しなければ同盟軍がお前の国を滅ぼす。それが嫌なら三国のいずれかの王子(いずれもアホで有名)と結婚して、スットコランドの王に据えること。

三王子の肖像:Portrait of the Three Princes.
※彼らはいずれも立派な体格を備えていたが、それ以外の点については記録が少ない。

 デニースの返答はこうだった。「わらわは世界一強い雄としか結婚せぬ。スットコランドで開かれる丸太上げ大会で勝利できれば、誰であれ夫として迎えよう」これを読んだモーリスは喜んだ。馬鹿息子は巨漢で、力だけは誰よりも強かったのだ。

 こうして開かれた大会当日、三国の王子だけでなく、近隣諸国の力自慢の若猫達が集まった。そしてもちろんドナルド将軍(ドンごろー)もその中にいた。彼にとっても、ずっと思い続けていたデニースと、結婚できるチャンスだったのだ。

 勝ち進んだ馬鹿息子とドナルド将軍の一騎打ちが始まり、体格で不利と思われたドナルドは、根性だけで辛くも勝利した。しかし⋯。

ドナルド将軍の奮闘:The Struggle of General Donald Golow.

 戦いの決着がついたと思われた時、デニースはさらに重い丸太を運んでこさせると、三国の王子たちとドナルドに言った。「これを持ち上げて見せよ」もちろん誰も持ち上げられない。だがデニースは皆の前でそれを持ち上げて見せた。「わらわに敵う者はおらぬな」「わらわは、この丸太を持ち上げられる者が出ない限り、生涯結婚せぬぞ!!」


力の証明:The Log of Sovereignty.
スットコランドの存亡をかけた競技の場で、女王デニースは誰も持ち上げられなかった丸太を掲げ、自らの力を示した。
この出来事以降、同国を侵攻する者はいなくなったとされる。

 女王の丸太上げ記録は、その後も破られなかったという。

 王立美術館を見学に来たコバンとダンゴ君が、何かブツブツ言っています。

「拙者の大活躍の絵は、たった一枚しか展示されていないのでござるな」
「僕なんか足しか描かれてないんすよ」「足先だけっ!」

535.宮廷専属画家なのにゃ

 前回サー・グロッギー伝説の絵を描いていた猫についての解説です。

「自画像」(王立美術館蔵)実は弟子の作だとも言われている。

■ バーナビー・スワール(Barnaby Swirl)とは

  • 生年不詳(おそらくスットコ暦18世紀末〜19世紀初頭)
  • 出身:猫島町2丁目(港に近いが、よく迷う地区)
  • 肩書き:スットコランド宮廷お抱え記録画家(自称)
  • 得意分野:歴史画・伝説画・「見ていない出来事の再現」

■ 人物像

  • 常にほんのり酔っている
  • 「史実より雰囲気」を重視
  • 依頼されていない絵を勝手に描いて納品する
  • 本人は大真面目・周囲の評価は「だいたい合ってるからいんじゃね?」

■ 画風

  • 重厚な歴史画(バロック〜ロマン主義風)
  • だがよく見ると👇
    • 構図がちょっとズレている
    • 光源が複数ある
    • 猫手が人間になったり指の数が適当
    • 重要な瞬間にどうでもいい物(酒・つまみ)が入っていたりする
    • 署名が端正か乱れているかは酔い具合で変わる

■ 有名な作品

  • 《ウイスキー湖の創生》
  • 《酔拳・猫流の起源》
  • 《ネッズィー目撃図》
  • 《三銃士、やっぱり逃げようとした瞬間》

■ 制作スタイル

  • 目撃者の証言をもとに描くが👇
    • 話を盛る
    • 自分の体験を混ぜる
    • 最後に「たぶんこう」と付け足す

👉 結果:妙に説得力があるが信用はできない

バーナビーの肖像は、弟子たちによって多数描かれたが、その多くは本人をよく知らないまま制作されたとされる。
  • 1枚目:わりと本人に近い(優等生弟子)
  • 2枚目:なんか具合悪そう(観察力不足)
  • 3枚目:別猫(なぜに黒白!?)
  • 4枚目:完全に別種(会ったことないだろお前)

■ バーナビー語録

「真実は一つではない。三つくらいはある。」

「光は心から来る。あと酒からも来る。」

■ 評価(国内)

  • 王立機関:「他に描く猫がいないし記録として採用」
  • 学者:「参考にはなるが危険」
  • パブの客:「あんなもんだろ」

■ 評価(海外)

  • 美術商:「誰それ?」
  • 学者:「誰それ?」
  • 観光客:「本当にあった気がしてくる」

🖼️代表作 (ウイスキー湖の創生と酔拳・猫流の起源は前回参照)

「ネッズィー目撃図」(王立美術館蔵)

「三銃士、やっぱり逃げようとした瞬間」

 これはスットコ観光案内でも紹介していた有名な“三銃士の石伝説”を描いたものです。しかしどちらの絵もサインが間違っているため、少なくとも左側は弟子の贋作と言われています。右側にも真贋論争が巻き起こっているものの、ただ酔っ払って筆が滑っただけ説もあるそうです。

 現場からは以上です。

2026-04-05

531.ゴンゴンゴーーン

 1月の末にゴンゴンが旅立ってしまいました。

 ゴンは9月にダンゴ君に負けるまでは元気で、その後徐々に衰えを見せたものの、12月中旬までは心配していなかったのです。

「コラコラおまいら!噛むんじゃねぇ!!」
 あっという間に逝ってしまったゴンの為のお花です。

 ゴンはとんでもなく性格が悪いヤツで、弱いものイジメばかりしていました。

 ダンゴは一番の標的で、毎日“鍛えられて”強くなりました。

 そこに自分が寝たいわけじゃないのに、寝てる子がいるとベッドから追い出していました。

 ママに甘えてる子には、むりやり割って入って追い出していました。

 よくネジや部品の類を、齧り取って持ってきました。どこにあった物か解らない場合箱に溜めておいて、これは2箱目の中身です。いたるところにマーキングして歩いて、猫ベッドや座椅子をダメにし、家中防水ペットシーツが欠かせなくなりました。

 仲良くしてくれるガンちゃんが好きで、ベロンベロンにしていました。

 自分の肉球も、美味しそうにちゅばちゅばしていました。

 12月末からは夜中のスプレー行為がひどくなり、眠っているママの、枕や胸元にしました。仕方なく寝る前にオムツと服を着せるようにしたところ、意外と似合っていました。毎晩褒めてやったら、本人もまんざらでもない様子で、嫌がらないで着てくれていました。

 ゴンがいないと、驚くほど静かです。オスが5匹だとこんなものと思っていた揉め事もなくなり、全部ゴンのせいだったと判明しました。

 ゴンは今頃おんにゃの子達に囲まれて、ウハウハ楽しくやっているでしょう。

 ゴンにはいつも、本当にうんざりさせられました。

 ゴンがいないと寂しいよ。

202602-05

530.ニャンディ・ウォーホル風なのにゃ

Boss先生のフォトショ教室その4・ニャンディ・ウォーホル

 ニャンデイ・ウォーホルは皆さんご存知ですね。ポップアートの巨匠ですよ。今回のBossさんのお題はウォーホル風です(注・お題ではなく勝手にBossさんのマネしてる)

 ウォーホルスタイルは、今やデザインの定番なので、よく見かけると思います。作成方法解説も色々あります。

 ママは前回のお教室の、水彩画加工・落書きスケッチで、2階調化を勉強しています。調整に苦労したおかげで、写真の精細度やシャドウなどを最適にしておく手順も覚えていました。あとは色付けだけなら楽勝じゃん⋯とか言ってられたのは最初だけです。定番デザインほど難しいものだと、思い知る結果になりました。

「ミャリリン・モンロー」(ドンごろー)え?違う??いいのよっ!これで!

 ニンゲンの画像を猫に置き換えると、元画像に似せるのは簡単ではないのです。加工しすぎると猫の個性が消えてしまい、猫そのままだとウォーホル風に見えません。猫の顔は残して、ウォーホルにも見える線を狙うため、悪戦苦闘しました。ちっともミャリリンに似てませんが、大事なのは雰囲気です。雰囲気なのっ!!

 ドツボにハマって、似顔絵的に加工すると、ニンゲンでも猫でもない変顔になります。たとえ元絵が誰かは分からなくなっても、ぶんぶんキャッツテイストの方を優先します。

「ミャオ・タクトー」(ダンゴ君)これでいいんだって!

 著作権・商標権の問題で、ここには元絵を表示できないけど、検索すればすぐ出てきます。お時間のある方は、比べてみてくださいね。

「ぜつみぇつ危惧種シリーズ」

 そして、ここからはさらに難易度が上がります。猫を他の動物にして、ウォーホル風デザインも再現する課題ですね(課題じゃないってば)

「ぱんにゃ」(コバン)ほぼそのまんま。

 ところがどうしたことでしょう。コバンの場合耳を入れ替えて目を小さくすれば、もともとパンダだったじゃないですか。ここでなーんだ簡単⋯と安心してはいけまへんよ。

「しみゃうみゃ」(ゴンゴン)どこがシマウマなのよー。

 今回いちばん苦労したのが、このシマウマです(Bossさんもやらなかったものを自分に作れると思うなよ〜)猫に縞を入れると、虎にしかなりません。手書きでもゼブラ柄でも無理です。元のデザインがぶっ飛んでいるのもネックです。ここはシマウマにするのは諦めて、ウォーホル寄りで、自分なりの落とし所を探りました。

「おらんうーにゃん」(ワン・アン)元絵もこんなカンジよ。

 最後はオランウータンですね。そっくりですね。そっくりなのよぉ。
 ホントだってば!!

2026-01-30

529.寒中お見舞い申し上げみゃす 2026

今日は大寒。スットコランドも冷え込んできています。

「寒くなるなら毛糸の編みぐるみにしてあげるでござるよ」コバンが魔法で変身しました。

「んん??オラなんか変わったような気がするずら」ドンごろーも部屋も、編みぐるみ化しています。

「あれ?僕どうかしたんすか??」ダンゴ君も、子供部屋ごと編みぐるみです。

「オイラ達も術にかかったっちゃ」「後ろの絵も編まれちゃいましたね」アン・ワンとガンちゃんが驚いています。

「確かにこれなら寒くねーなっ」ゴンゴンは喜んでいますよ。

 編みぐるみの上から、さらにバッチリ着込んで、外に出て行きました。

 でもみんなで、お部屋でぬくぬくするのも、良いと思いますよ。

 寒波がやってきていますが、皆様いかがお過ごしでしょう。

2026-01-20