16.ぶんぶんキャッツが勢揃い!

 7匹全員が映った珍しい写真です。TV画面の字幕もばっちり合ってます。
 現役ぶんぶんキャッツが出揃ったので、改めて近況報告します。

「ゴンゴン」 オヤジになって凶暴度は下がったものの悪辣度はますます上昇。いやらしさには磨きがかかってます。

「ガンちゃん」大きくなったボンにゃんに一緒に寝てもらえなくなり、娘に相手にされない寂しいお父さん状態。

「ドンごろー」お腹にだけ貫禄が付き、見た目は立派なボス猫。アホ指数はオーバッカからチューバッカに少々改善。

「おデン様」 相変わらず一人のんびりと女王道を行くマイペースなお方。皆が大騒ぎしている最中もガフガフといびきをかいて熟眠。
「ボンにゃん」ちょっぴり気難しくなったものの物見高さは健在。オス同士の揉め事にも必ず首をつっこみ、何故か一緒に走り回る。

「コバン」 同じ年頃のおトモダチを得て、咬むと咬み返される。ひっかくとひっかかれる。当たり前の痛さを実感して、おとなしい猫に変身! 真面目に陰陽道に励む。
「ダンゴ君」 コワい顔に似合わぬ社交性を発揮。スットコグループの中の立ち位置を思案中。ドンごろーを差し置いて憧れのおデン様と仲良くなりたいっっ!!!

2016-11-07 19:10 

40.ぶんぶん脱力家族

 座椅子から立ち上がろうとしただけなのに、突然足がつってしまったパパ。それを見たママは恐ろしい考えを巡らせました。
 “つる”というのは腱が切れたとか伸びたとかではなく、筋肉の硬直によって神経を刺激している状態である。筋肉を弛緩させなければ痛みは引かない。弛緩つまり脱力させるには⋯そうだ!! 笑わせてやろう!
 足の痛みで悶絶して逃げられないパパを、いきなりくすぐり始めたママ。パパが泣き笑いしながら余計ひきつったのは言うまでもありません。皆さんはマネしないで下さい。(しないか)足がつった時は安静にするのが正解です。
 パパとママの騒ぎをよそに「ぶんぶんキャッツ」はのどかです。

「今日も猫浦は良い天気でござるな」(コバン)
「えっ!猫浦ってどこですか?」(ダンゴ君)「ここはスットコランドですよねー?」
「おめぇら馬鹿でねぇか? もちろんスットコランドだんべ」(ドンごろー)

「アホ!! 猫浦じゃんかよ」(ゴンゴン)

「エエッ!? ボンにゃんさんはどう思いますか?」

「バ〜カ! ここはととちゃまのおうちなのよっ!」

 混乱したダンゴ君はおデン様にお伺いをたてます。

「愚か者!! 我が領地スットコランドに決まっておろう!!」
「そうですよねースットコランドですよねー」

 やっと安心したダンゴ君に追い打ちが掛かります。

ここは地球ですよ」(ガンちゃん)

「えええええっ!! 地球ってどこなの!?」「猫浦って何なの??」

「僕は今どこにいるの〜???」

2016-12-16 18:58 

51.多頭飼い円満法

「ぶんぶんキャッツ」は全員バラバラに我が家にやって来て、誰も血縁関係はありません。それでも一緒にゴハンを食べ、一緒に遊び、それぞれの寝床を共有して交替で使います。大人は小さい子を世話するし、誰かが困っているとゾロゾロ集まって来ます。
 オス達は毎日プロレスごっこで力関係を確認しますが、遊びの範疇です。今までに血が出るような怪我をしたのは一回だけで、大きな揉め事はありません
 ママは自分が編み出した「多頭飼い必勝法」で仔猫を選んだ成果だと自慢しています。

 猫達にも聞いてみましょう。

〇ゴンゴン「やっぱオレが面倒見てやった連中だからさ〜。みんないい子に育っただろー? オレって優秀なイクメンだな!」

〇ガンちゃん「私はシワワン星から友好大使としてやって来た者ですから、宇宙と地球の平和の為に精一杯努めております」

〇ドンごろー「オラはみんなの尊敬を集めるボスだんべ」「 オラの命令をちゃ〜んと聞いてりゃ間違いねーだよ」

〇おデン様「モチロンわらわの卓越した統治能力の賜物じゃ!」

〇ボンにゃん「おウチが上手く行ってるのは、全部ととちゃまのおかげなのよっ」

〇コバン「拙者が邪気払いに励み、良い気を招き入れておりますからな!」

〇ダンゴ君「ボス猫と女王様と旦那さんって、誰が一番エライんですかぁ???」

2017-01-11 18:36 

52.ねんねこ攻防戦

 わざわざ蚊帳を吊って寝ている我が家では、キャットウォークを作るなどという恐ろしい計画は考えられません。高い所から顔めがけて猫が飛んで来る恐怖は、猫飼いの皆さんならお分かりになると思います。ママは額から血を流していたのに気付かず、宅配を受け取りに出た事があります。目の上にコブが出来ていた時もあり、どんな家庭だと思われたでしょう。

 寝る前には蚊帳の用意以外にも準備があります。まずゴンゴンにトイレをさせておかなければなりません、コイツは猫砂にとことん穴を掘りますが、全く埋めないのです。鼻が曲がる臭いで目を覚ましたくありません。

 ゴンはウ〇〇がしたくなると鳴き始めます。「オカ〜ン オレしたくなっちゃったかも」「してもいいかなー」「ホントしたいんだってば」「あ〜〜もう出ちゃうよ」ママがいくら「早よせいっ!」と言っても家中をウロウロしながら鳴き続けて、なかなかしません。「どーしよー出るよ 出るよ」「だから早くしなさいっ!」「オレも〜ダメ⋯」ママがついにブチ切れて「いー加減にせいっ!!」と叫ぶ頃、やっとトイレに向かいます。ひと苦労です。

 ドンごろーをなるべく遠ざけておく必要もあります。ドンは大イビキをかいてうるさいのに、枕元で寝たがるのです。「あっちの方が広くてゆっくり眠れるよドン」「オラここで大丈夫だよ〜。おっとうの寝顔見てるだよ」「ドンごろーおコタで寝たら? あったかいよー」「おっかあやさしいだな。オラ寒くねえし、おっかあの側に居るだよ〜」なかなか離れようとしません。 

 やっとドンをよそにやって眠りについても、暗闇をブツブツ言いながら歩き回る奴や、UFOを呼ぶ奴(!?)がいて、物音で目が覚めます。さらに夜中にトイレに行く場合は、廊下にいる猫を踏まないように気を付けなければなりません。

 青猫や黒猫は暗い所では見えないのに、足元にまとわりついて来るトラップなのです。

2017-01-13 22:29 

56.お留守番解放区

 お留守番をさせても寂しくないのが、多頭飼いの良さです。「ぶんぶんキャッツ」は寂しくないどころか、ママが居ないと何をしても大丈夫と思っているフシがあります。帰って来てドアを開けると、お出迎えではなく遊びの途中で通りかかったらしい猫が、「あれ! もう戻ったの?」という顔をしたりします。

 何をやっていたのか家中を確認して回らなければなりません。年下の猫達に悪事を仕込む馬鹿者が居るのです。壊れている物、盗まれている物、汚れている所などを調べますが、別の不良行為もありそうですね。

「ゴンゴンさんやめてくださーい!!」

 (あまり)異常が無ければ、外から持ち込んだ荷物の匂いを嗅がせます。犬や猫はより多くの匂いを嗅がせる程お利口になるのです。またパパやママが外出するのは狩りに行くのだと思っているので、まず戦利品を見せなければなりません。食べ物でなくても何か目新しいものを出せば、狩りが成功したと思うでしょう。ちょうど食事の時間ならすぐにゴハンをやります。狩りの上手な親だと尊敬されます。(毎日疲れて帰って何も出さない飼い主は、狩りがヘタなんだと同情されているハズです)

 ひとりでお留守番させているお家でも心配はいりません。元々イヌ科やネコ科の動物のほとんどは、赤ちゃんを残して何時間も狩りに出ます。子供だけでじっと待っていられる本能があるのです。「ぶんぶんキャッツ」のような“親の居ぬ間の乱痴気騒ぎ”もしないでしょうから、帰ったらお土産をやりましょう。いちいち何か買ってこなくても、ちょっぴりオヤツをやるとか、紙を丸めたものとか、あげられる物でいいんです。ご褒美があると分かれば、待ってるのが楽しみになりますからね。

 「ぶんぶんキャッツ」には紙袋の持ち手の紐を切り取り、何回か結んだ物を渡します。ボスのドンごろーのチェックが済んだら、すぐにまた大騒ぎが始まりますよ!!

2017-01-23 18:17