60.猫浦今昔町歩き

 猫浦には「居酒屋・立ち食い蕎麦・コンビニ・歯医者」ばかりがあり、どこかで開店準備の工事が行われていても、出来るのは大抵この中のどれかです。以前コンビニの前にウ〇〇座りしていたお兄ちゃんが「ローソ〇ばっかし」と呟いていたのを聞き、思わず「ホントよねー」と言いたくなりました。(言ってないから)

 食文化の貧しさはともかく、歯医者さんが多いのは謎です。大したものは食べないのに、虫歯はよくできる町民なのでしょうか?? ママはお金持ちが多いと言われる区の中で、最も貧乏くさい(!?)町だと言っています。(良いレストランも何軒かあるにはあります)

 パパとママがこの町に越して来たのは、4丁目に高層マンションが立ち並ぶ前で、まだ工場跡地にコウモリ(!)が飛んでいた頃です。立派な橋が架かるまで、整備されていなかった路地には「立ち〇〇するな!」の手書き看板がありました。今はそこに植栽が施され、何もご存知ないオサレな新住民が行き交っています。 

 UMO交差点(謎の円盤UMO)

 後に潰れたビデオ屋には、ヨレヨレのジャージを着てサンダル履きの、脱力しきった人々が訪れていました。この店は会員カードを忘れても、顔パスで貸し出してくれたのです。先に電話するとすぐに在庫確認して取り置きOKと、スンバラしいサービスぶりでした。

 いつしか2件あった本屋が無くなり、花屋もパン屋も無くなり、ますますコンビニと立ち食い蕎麦が増えて行って、野良猫は減り、ママの体重は増加の一途を辿る(これは町とカンケイないでしょ)不思議な不思議な猫浦なのです。

2017-02-02 20:38 

59.朝からぶんぶん! 夜までぶんっ!

「乳母っ!乳母っ! わらわは空腹じゃ!」おデン様の大声でパパとママが目を覚まします。

 先に起きたパパがキッチンでグァバ茶を飲んでいると、走って来たボンにゃんが立ち上がってスリまくり「ととちゃま! 抱っこ抱っこー」

 足元にはダンゴ君がまとわりついて「旦那さん!旦那さん!」と言い続けています。

 寝ぼけたまま渋々顔を洗いに行ったママは、追い掛けて来て洗面ボウルに座ってしまうコバンを、どかさなくてはなりません。「奥方様!水を出してくだされ! 拙者が清めまするゆえ」大きくなって重たいコバンを「よっこらしょ」と下ろしても、すぐにまた飛び乗って「奥方!水をっ!!」朝からやれやれです。

 ママがようやくキッチンでコーヒーを飲み始めると、例によってゴンゴンがアンヨちゅばちゅばをさせろと叫んで、頭突きを開始します。「オカ〜ン! 愛してるよオカ〜ン!」抱き上げてやるまで何度でも飛び付いてくるので、ママも諦めてちゅばらせてやります。

 リビングで朝食を食べているパパの元には、おデン様が現れて「門番! 何を食しておるのじゃ!」クンクン匂いを嗅ごうとして、鼻ペチペチで追い払われると「無礼者っ!!」怒ってしまってしばらく口をきいてくれません。

 ママが猫のゴハン・トイレ掃除・自分の朝食と一通り済ませ(猫が先なの)PCの前に座ってメールチェックを始めると、今度はずっと我慢していたガンちゃんが指ちゅばをせがみます。「義母上!どうかお願いいたします!お願いいたしますっ!」

 その後ろではドンごろーが目を輝かせて「おっかあ!お腹コニョコニョしてぐでー。おっかあ!」落ち着いてお仕事できません。

 昼間の猫達も掃除機との追いかけっこ・ブロレス大会・お料理の見学・ゴミまとめのお手伝い・お布団乾かしのフカフカ度チェックなど、毎日予定がいっぱいです。

 そして夜になり、またゴハン・トイレ掃除を済ませ、寝る前に歯を磨こうとするママを追い掛けて来たコバンが「奥方様っ!水を清めますので出してくだされっ!」この繰り返しなのです。

あ〜〜あ。

2017-01-30 17:58 

58.冬の怪談・七つの怪異(欠番)

 欠番の58話は、猫浦で聞いた“7つの噂”を取り上げた回です。

 この中から「体当たりするモノ」がホラーサイト「薄闇怪談」で公開されております。

2017-01-27 17:42 

57.ど忘れ・忘却・物忘れ

 昨日パパは作家さんの所にメガネを置いて来てしまい、夜遅くに取りに戻りました。呆れていたママも人を笑えません。「ボケ老人になるのが怖い」と言っていますが、ママは若い頃からかなりボケていたのです。

 時々何かをしようとして隣の部屋に行って、何をしに来たんだか思い出せなくなります。何かの最中に電話が掛かって来るとか、誰か訪ねて来るとかすると、それまでやっていた作業をすっかり忘れてしまいます。

「バースデイ・ブルー」で自分の誕生日の不満を書いていたママは、猫達の誕生日を覚えていません。2日も過ぎてから突然思い出して「ハッピーバースデイ」を歌ってくれます。どうせ猫だから分からないと思っているんでしょうか。 (※ドンが舐めているケーキは、本物ではなく食品サンプルの物入れです)

 パパも猫達の名前をど忘れして「おいゴン! ガン! ドン!」と全部呼んでみたりします。「ぶんぶんキャッツ」の名前はみんな紛らわしくて、よく聞き間違えや言い間違えがあります。さらにママが「スットコランドストーリー」「スタートリック」のお話で、別の名前も付けるので、よけい混乱するのです。

 健康情報番組などで物忘れに効くという知識を仕入れても、しばらく経つと内容を覚えていないので、あまり役に立ちません。それより困るのはママの、都合の悪い事は全部忘れちゃう性格の方です。

2017-01-25 18:56 

56.お留守番解放区

 お留守番をさせても寂しくないのが、多頭飼いの良さです。「ぶんぶんキャッツ」は寂しくないどころか、ママが居ないと何をしても大丈夫と思っているフシがあります。帰って来てドアを開けると、お出迎えではなく遊びの途中で通りかかったらしい猫が、「あれ! もう戻ったの?」という顔をしたりします。

 何をやっていたのか家中を確認して回らなければなりません。年下の猫達に悪事を仕込む馬鹿者が居るのです。壊れている物、盗まれている物、汚れている所などを調べますが、別の不良行為もありそうですね。

「ゴンゴンさんやめてくださーい!!」

 (あまり)異常が無ければ、外から持ち込んだ荷物の匂いを嗅がせます。犬や猫はより多くの匂いを嗅がせる程お利口になるのです。またパパやママが外出するのは狩りに行くのだと思っているので、まず戦利品を見せなければなりません。食べ物でなくても何か目新しいものを出せば、狩りが成功したと思うでしょう。ちょうど食事の時間ならすぐにゴハンをやります。狩りの上手な親だと尊敬されます。(毎日疲れて帰って何も出さない飼い主は、狩りがヘタなんだと同情されているハズです)

 ひとりでお留守番させているお家でも心配はいりません。元々イヌ科やネコ科の動物のほとんどは、赤ちゃんを残して何時間も狩りに出ます。子供だけでじっと待っていられる本能があるのです。「ぶんぶんキャッツ」のような“親の居ぬ間の乱痴気騒ぎ”もしないでしょうから、帰ったらお土産をやりましょう。いちいち何か買ってこなくても、ちょっぴりオヤツをやるとか、紙を丸めたものとか、あげられる物でいいんです。ご褒美があると分かれば、待ってるのが楽しみになりますからね。

 「ぶんぶんキャッツ」には紙袋の持ち手の紐を切り取り、何回か結んだ物を渡します。ボスのドンごろーのチェックが済んだら、すぐにまた大騒ぎが始まりますよ!!

2017-01-23 18:17