35.猫本退屈男

 ドリームジャンボ宝くじを買ったパパには、頭の痛い問題があります。ママは宝くじが当たったら、ブロレス団体が欲しいと言っているのです。
 昔ママはテレビで、宝くじの当選金で田舎のブロレス団体(レスラー6人くらい)を手に入れたアメリカ人を見てから、憧れ続けています。(ちなみにこの人は、これが原因で奥さんと離婚したそうです) 堅実な老後資金にしたいパパとは意見が合いません。当たってもいない宝くじで、もめ続けている意味のない夫婦です。

 家に居る時間が増えてからママは、「新聞を取って来て」とか「ゴミを捨てて来て」とか、何かとパパに頼もうとします。パパは暇にしてる訳じゃありません。大事な仕事の試算などをしているのに、猫がケンカしているなどと言いに来ます。

 猫達もパパが居るのが嬉しくて、まとわり付いて困らせます。しかし「ぶんぶんキャッツ」では、ママ派が強いのではないかと気付きました。パパが大好きなボン。パパが選んだバンと、その相棒のダンの三匹がパパ派。けれどママ派には、ボス猫のドン・女王様のデン・宇宙猫のガンと、重要人物ばかりが押さえられています。どっちにも良い顔をするゴンゴンは置いておくとして、おデン様に逆らえないダンゴ君の立場もビミョーです。 結局ママ派に負けているような気がするパパなのです。

2016-12-05 20:40 

34.猫飼いベストドレッサー

 若い頃は美しくなるのが目的だった化粧が、40代になればアラ隠しの為になり、50代になると、ほとんど特殊メイクの域にまで到達しています。メイクをしないと眉毛が薄くなっているので、ヤンキー女の成れの果てにしか見えません。
「昔は美人だった」と言い張っているママも、今ではパパと、鏡餅のような立派なお腹を張り合う毎日。年を取るにつれ似合う服が無くなり、似合うかどうかではなく、着られるかどうかが大問題。(前は似合う服が有ったのかという素朴な疑問をお持ちでしょうが、本人がそう思うかどうかの話です)

  猫飼いは黒い服を着ません。素材感はツルツルが良いです。毛だらけになります。我が家にはチュバチュバをせがむ猫が2匹居るので、抱っこして指をしゃぶらせるとヨダレだらけにもなります。 
 下は自分のアンヨをチューチューするゴンゴン。ブクブクとヨダレ泡を吹き出すので、ママのシャツはベットベト(あーきったない)

 ハーブの髪染めをした後は、髪の毛もベチャベチャに舐められます。特にゴンゴンはハーブジャンキーです。葉っぱに目がないアブナイ奴です。頭にしがみついてニッチャクッチャと咬み、振り払っても何度でも跳び付いて来ます(しつこい!) 髪の毛をヨダレでグチョグチョにしながら、猫を乗せて歩く姿は人に見せられません。

 化粧水も、もっちりプルプルとか吸い付くような肌にとか、そそられる謳い文句が書いてあったら使えません。顔に猫毛が張り付くからです。老眼の目を凝らして何とかつまみ取っても、またすぐに張り付き、すごくかゆくなります。
 7匹も猫がいたら家中に毛が飛んでいるんです。ママがお掃除をサボっているせいではありません。ママは目に付く所はちゃんと掃除します。あとは見ない振りして済ませてるだけです。

 結局お洋服は、完全インドア派であっても、アウトドアブランドがベストです。汚れてもザブザブ洗えて、ひっかかれても裂けません。たとえダサイと思われても、ママにはユル〜イ服が良いんです。

2016-12-02 18:48 

33.ドンごろゴロゴロ

 コタツの中から地響きのような音がするので、めくってみるとドンごろーです。人間のオヤジなみの迫力あるイビキをかきます。
  パパの枕元で寝ようとすると「うるさいからあっちへ行け!」と追い出されます。「オラ、イビキなんてかかねえだよ。そんなの一度も聞いたことねえだぞ」
 ママは「短鼻系だから仕方ないのよ」と言います。「オラやっぱり耽美系だっただな!」(何がやっぱり??)「オラを分かってんのは、おっかあだけだ」

 最近ドンごろーは落ち込んでいます。家に来た途端一目惚れしてから、ずっと好いて来たおデンには嫌がられ、一の子分と思っていたダンゴには殺されかけ(ドンごろー危機一髪) もう一人の子分であるコバンは、何と自分を差し置いておデンと仲良くなりました(陰陽師昇進)

 ママは人気者だと言ってたのに、「ドンごろーの優雅な一日」には、ひとつもnice!が付かなかったし、コメントも貰えませんでした。
「ホントはオラ嫌われ者だっただか」
 ママしか味方がいないと思ったドンごろーは、歌を歌ってくれるようにせがみます。 「おっかあ! オラのお歌を歌ってぐでー」

 ママはいつもお腹をコニョコニョしながらテキトーな歌を聞かせてくれます。「どんどんドンごろうぉんおんおん! 皮の良いドンごろうぉんおんおん!」
 ドンごろーはこれを聞くと、嬉しくって大ゴロゴロしてしまいます。

これで安心してイビキをかきながら眠れるのです。

2016-11-30 18:30 

32.スタートリック

 よく晴れた日なら、人間に偽装した宇宙人は簡単に見分けられます。影が無いからです。光学迷彩を施しているせいです。
 夜や曇りの日は別の方法を試してみましょう。人通りの多い道で、周りの人に聞こえないような小さな声で囁きます。「あっ!火星人だっ」遠くから振り返る人が居たら宇宙人です。地獄耳なのです。
 また交通量の多い通りの横断歩道じゃない所を、堂々と渡る人も宇宙人です。地球の交通ルールを知らないのです。車に轢かれないか心配する必要はありません。絶対に大丈夫です。宇宙人が轢かれたというニュースを聞いた事はないでしょう?

 ところで我が家の宇宙猫の方ですが、最近気になる噂があります。
 ガンちゃんは二人居るというのです!

 壁を舐める奇行はともかくとして、この二人見分けが付きますか? 
 目付きのおかしいのは元からですよ。(宇宙人現る)

 仲の良いはずのゴンゴンが疑いの目を向け、ドンごろーが不思議そうに見つめる彼。

 ママは毎回ゴハンを、きっちり計量スプーンで計って出しています。早い時間に無くなってしまう日と、いつまでも余っている日があります。
 ガンちゃんはママが大好きで日に何度も“指ちゃぶ”をせがみますが、ママを見ただけで逃げ出す時があります。何も悪さをしていないのに、慌てて逃げるのは何故でしょう?

 あなたはだーれ?誰なんでしょう。

2016-11-28 19:45 

31.陰陽師昇進!

「お前は誰じゃ」突然おデン様がお尋ねになるので、コバンは驚いてしまいました。
「拙者は小判蛮八 この家の陰陽師にござります」

「挨拶に来ねば駄目ではないか」「えっ!? 拙者一年程前からおりまする」

「お忘れですか? 蚊帳に穴を開けたおり、お褒めの言葉をいただきました」
「おお! 蚊帳に入り口を作ったのであったな。あれは見事であった。あの後何処におったのじゃ」
「毎晩夜廻りを行っておりますが」
「ブツブツうるさいのはお前か」(ダンゴ君大作戦)
「いえあれはダンゴにござります。拙者は魔物の番をしておりますので」

「この家に魔を放っておるのは乳母(ママ)ではないのか? あの袋で禍々しいモノ(ホラー映画)を持ち込んでおるのじゃ」
「調べて参ります」

「これはピザの匂いですな。何処ぞのオヤジとフレンチブルの匂いもしますが、悪霊はおりません」
「その袋から取り出した物にお化けが入っておるのじゃ。わらわの夢にまで侵入するぞ」(女王様の憂鬱)
「拙者がお守りいたします。任せて下され」

  おデン様がコバンを、新しい衛兵に任命しました。それをダンゴ君が遠くからジト〜ッと見ています。

波乱の予感がします。

2016-11-25 18:18