21.謎の円盤 U M O

 この街に引っ越して来てからママは、度々不思議な物体を見ました。子供の頃から何度かUFOは目撃していますが、猫浦では首を傾げたくなるような妙な物が出没するのです。(本文と写真はモチロンまったく関係ないです)

 うちのキッチンの窓からは100メートル程先の交差点が見えますが、夜は人影がやっと判別出来る程度の暗さです。ある真夜中にママがコップを洗っていると、ここをレッカー車に引かれたアダムスキー型円盤が通りました(!?)

 寝ぼけていた可能性はありません。漫画編集者の妻は完全な夜型です。長年ポストから朝刊を取って帰宅するような夫を待って暮らして来たので、夜は大丈夫です(午前中はダメです)

 別の日の深夜には、タクシーの屋根に乗っかったミニUFOが通過しました(???)

 何故1秒かそこらで通り過ぎてしまう物体を目撃出来るかと言うと、それらが通る時もの凄く明るくなるんです。少し前から交差点の片側がどんどん明るくなり始め、思わず何が通るんだろうと注目してしまいます。

 交差点のさらに先には運河が見えますが、水面を船のように航行するUFOを見た事もあります。どれも工事現場で点灯しているライトを、数十個も並べたような明るさで通り過ぎます。

 この街に何か原因があるのか、それとも家に居るあの猫が問題なのか⋯(ママの頭の中にも問題がありそうです)

 リビングの窓の外からはヒュンヒュンヒュンヒュンというような金属音が聞こえる事もあります。すぐにカーテンを開けて確かめようとしても、静かに寝静まった街が広がるだけです。

 パパに報告すると「あ良かったね。金曜日は遅くなるよ」とか落ち着いた反応が返って来ます。パパは当然ママに慣れています。
 それでもママは絶対に何かがおかしいと、今日も言い続けているのです。

2016-11-12 18:13 

20.恐怖の歯科医院

 その昔ある大学病院の歯科は、いつもとはまったく違う騒然とした雰囲気に包まれていました。患者として来ていたママは、慌ただしく器具やカルテを整えたり、助教授の指示を仰いだりするインターンの先生達を見て、どうしたのかと思いました。
 程なくして「財前教授の回診です!」(古いんだってば) のような声が掛かり、広い部屋の中は嘘のように静まり返りました。
 ママは歯科用椅子に横になっているし隣のブースとはパネルで仕切られているので、向こうの様子は見えません。だんだん近づいて来る大勢の足音だけが響いて来ます。やがて頭の上で「この患者さんは?」などと誰かが言って、説明をするママの担当の先生の顔が、極度の緊張に引きつります。そして次の瞬間、ママも引きつってしまいます。
「ちょっと見せて下さいね〜」と突然目の前に現れた教授は、キューピーさんをジジィにしたみたいなおっさん!?
 真面目な医学用語の会話が続く中、ママは涙目になりながら笑いをこらえました。何とかやり過ごしましたが、ファンキーな顔の方が歯医者さんなのはどうなんでしょうか? (今はどの医院でも顔にタオルなどを掛けてくれますよね)
 ちなみに本文と写真には何のカンケイもありません。

 手の大きい人も困ります。ママが以前に診てもらった先生はすごく大柄。
 奥歯のチェックに手を突っ込むとママは「ほげーーっ!!」さらに奥を診るので白目をむいて「うえぇぇぇっっ!」二度と行きませんでした。

 いずれにしても歯医者さんは皆ヒアリングの天才です。
「大丈夫ですかー?」「はいほふふら はりはへん」「痛いですか?」「はがが かふいんへふ」「どうぞー。鼻かいて下さい」そもそも口に器具を突っ込まれている人に質問をするのは何故なんでしょう。

 猫も歯を磨いた方が良いそうですが、ゴンゴン達がかじったり舐めたりしてるのは、実は掃除用のブラシなんです。これでも少しは効果有るんですかねー?

2016-11-11 20:00 

19.ドンごろー危機一髪!

 ドンごろーは近頃不穏な空気を感じています。ダンゴ君がやたらとドンに取り入ろうとするのです。次々おもちゃを持って来ては遊びに誘います。
 小さい頃のダンゴ君は強気で、ドンごろーは(コワい顔の)迫力で押されていました。少し成長したので攻撃して自分がボスだと分からせましたが、ダンゴはまだまだ大きくなる気配です。コバンと共に夜廻りを命じても、歩きながらずっとブツブツ文句を言っているようなのです。どういうつもりなんでしょう? 油断出来ない奴です。

 ドンごろーがダンゴ君の貢ぎ物に乗り気じゃないと、ダンゴは新しいおもちゃを探します。家で新しい物を見付けたらまずボスであるドンが確かめなければなりません。
 ママが新聞をまとめようとしていると、ダンゴがひもを奪ってドンの方に走って来ます。「お屋形様これはどうですかーっ?」何故そんな恐ろしい事をするのでしょう? ? ママが鬼の形相で追いかけて来るではありませんか!!! ドンごろーは腰を抜かしてしまいます。

 別の日にはダンゴがパパの部屋からマスキングテープを剝がして持って来ました。「お屋形様こんな物がありましたーっ!」
 ドンごろーは一応チェックせねばなりません。それをかじってみたところ、舌に張り付いてしまいました!!
「れろれろれろっ」剥がそうとしても丸まるばかりで、ヨダレが出続けるので思わずゴックンしてしまいました。「があぁーっ!」悶絶しているドンごろーの元へ、またママが般若顔で走って来ます。
「おっかあごわいだよ〜ぐるぢいだよ〜」ママの目がイッちゃってます。ドンの口をこじ開けて裂こうとしているようです。恐怖のあまりチビる寸前で口からマステが取れました。

 ドンごろーはあの一件で確信しました。ダンゴは自分を暗殺しようとしている。
「オラを殺してボスの後釜に就くつもりだんべ。そうはさせねぇかんな」

2016-11-10 19:14 

18.ダンゴ君大作戦

「おはようフェルプス君!」(古くて皆知らない)などスパイに指令が届いても、テープは聞き終わったとたん燃えてしまいます(そもそもテープが届くまでに誰かに聞かれる心配は無いんでしょうか?) 電話は聞き返す間も無く切られてしまいます。「えっ!?住所をもういっぺんお願いしますっ」などと言ってはいけません。

 女王様の009 (9番目の猫だから)に任命されたダンゴ君の悩みは、記憶力にありました。

 食事をしてるふりをしながら指令を受けた彼は、これを覚えようと必死で暗唱します。
「わらわの寝床にドンを近づけてはならぬ。お前がおもちゃでドンの気を引いて遠ざけておくのじゃ」
 ドンごろーに聞こえてしまいそうですが、ドンはアホなので今の所大丈夫みたいです。

 ダンゴ君は表向きドンごろー配下の夜廻り組として、コバンと共に寝静まった縄張りを異常無いか見廻ります。その間におデン様からの指令を忘れてしまってはいけません。ダンゴ君が夜中にずっと一人でブツブツ言い続けているのはこの為です(この子本当にブツブツ言いながら歩くんです)
「おデン様の寝床にドンを近づけてはならぬ。僕がおもちゃで気を引いて遠ざけておくんだーっと」
「おデン様の寝床にドンを近づけて⋯えーっと僕がおもちゃで気が遠くに〜⋯??」
 たまに「わああああっっ!!!」などと凄い叫び声が聞こえて来ますが、ダンゴ君が指令を忘れてしまったんです。

 おデン様はお怒りですが、パパとママもうるさくて目が覚めます。
 朝になってもブツブツ言ってる場合は一晩覚えていられたようですが、お昼寝するとやっぱり忘れてしまいます。
 生まれつきのニンジャ(青猫)ではありますが、はたしてこんなおマヌケなダンゴ君にスパイが務まるんでしょうか?

2016-11-09 19:39 

17.女王陛下のダンゴ君

 おデン様と結婚するのがダンゴ君の夢です。ママに耳折れ同士は一緒になれないと聞いたので、一所懸命耳伸ばしもしました(成長に連れて立ち上がっただけでは?)
 でも体が大きくなったら、ボス猫ドンごろーが容赦しません。
 今までボスと言っても、自分より年上のゴンゴンとガンちゃんに小馬鹿にされていたドンは、年下のコバンとダンゴが来て大喜び。何かと威張り散らします。

 ママの入っているお風呂から水音がした時、ドンは後ろに控えていたダンゴ君に、顎を振って合図しました。「おめぇ見て来い!」
 この湖(お風呂)からは時々水しぶきが飛んで来ます(もちろんママがやっている)
 何かが居るに違いありません(ママが居る)
 もしかしたらネッシーかも(そんな訳ないでしょ)
 スットコランド(スコットランドじゃないのよ)の伝説を知っているダンゴ君は、怖くて見に行けません。痺れを切らしたドンごろーに背中を咬まれました。
「オラの命令が聞けねーだか!!」(ドンだって怖くて自分で見に行けないくせに)

 ドンごろーはおデン様に言い寄っては邪険にされています。
 おデンはドンが鬱陶しくてたまりません。
 パパとママに言いつけられたミッションが終了し、ドンの子分に成り下がっているダンゴ君に、憧れのおデン様がそっと囁きました。
「わらわのスパイになるのじゃ」

 ぼんやりしたお方にしか見えないおデン様ですが、実は頭がよろしいと言う噂もあります。彼女がダンゴに出した指令は恐ろしいものでした(ダンゴ君にとっては)

 やがて徐々にその陰謀が姿を現します。

2016-11-08 19:02