214.モデルはだあれ?

 今年も胡蝶蘭をいただいたので、ママが記念に写真を撮っておきたいそうです。

「綺麗じゃの。わらわへの貢ぎ物か?」違います。パパの誕生日のお祝いですよ。

「なに? わらわのではないと?? あの門番にこのような豪華なプレゼントが届くのか!?」おデン様は面白くないのか立ち去ってしまいました。

「オレ今日はお肌の調子が良くなくてさぁ。撮影は気がすすまねぇな」ゴンゴンは冴えない表情ですね。

 ガンちゃんは全く興味なし。スルーして行きます。

「モデルならオラだんべ!」ドンごろーがいそいそとやって来ました。

「アタチはお花の引き立て役なんて嫌よっ!アタチが主役じゃないと⋯」ボンにゃんは書斎から出て来ません。

「拙者はどうでござるか? 黒い毛並みに花がよく映えてかわゆいのでござるよ」コバンがポーズをキメています。

「コバンって可愛いんですかぁ? 僕の毛並みだってよく似合いますよー」ダンゴ君はスネています。

「やっぱオラがいいずら? オラの方が絶対いいずら〜」ドンはやる気満々ですが、ママは“お花の”写真を撮りたいって言ったのよー。
 あんた達ジャマなのっ!

2019-05-16 19:58

213.ぶんぶん かくれんぼ

 ぶんぶんキャッツが隠れんぼをして遊んでいます。ゴンゴンは隠れないのかな?「オレ様は鬼なんだぜ。天性のハンターだからさっ」

「みんなとっとと隠れろよー!」「いっち・にぃい・さんっ⋯」

「どこに行けば良いのでござるか?」「急いで探しませんと」「オラ逃げ隠れはやだっ! ボス猫は絶対逃げねぇだ!!」ドンごろーってば、そういう話じゃないんですけどぉ。

「おねーちゃんは隠れないのっ?」「わらわは女王なるぞ。隠れたりはせぬ」「だってこれ隠れんぼよっ!?」「わらわを守るために家臣達がいるのではないか!」おデン様も分かっておられないようです。

「アタチは暗いとこでも目立っちゃう」白猫は不利ですね。

「ここはどうですか?」「二人は入れませんよ」ダンゴ君はどこでも影に紛れてしまいます。忍者ですから。

「僕はこっちにします」パパのコートで隠れ身の術を使います。「旦那さんはいつもだいたい僕と同じ毛色です。もしかして旦那さんも忍者なんでしょうか。僕が思うには⋯」せっかく同化してもアンタはお喋りでバレるわよー。

「拙者達ここで大丈夫でござるか?」「押入れが一番ですよ」

「さーて。みんな軽〜く片付けてやるぜっ」「まずドンごろーとおデンなっ」

「ボンにゃんだろ⋯ダンゴに⋯ガンちゃんも居たなっ」「あ〜ん。やっぱすぐ見つかっちゃったぁ」「おめーら もっと上手く隠れろよぉ。簡単すぎてつまんねーだろ」

「あのぉ。拙者がまだ見つけてもらってないのでござるが⋯」「へっ!?」
 コバンく〜ん。自分で出てきちゃダメでしょー?

2019-05-09 18:50

212.猫屋敷の怪・またまた

 いつもはゴンゴンがガンちゃんの生首を背中に乗せているのですが⋯。

 今日はガンちゃんがゴンゴンの生首を持っています。「それがどうかしましたか〜?」ゴンは魂が抜けていますね。「⋯⋯⋯」

 ドンごろーはまた尻尾を無くしたようです。「えっ!? オラの尻尾また逃げたのけ?」

「尻尾なら棚の猫ベッドにあったわよ」窓辺に転がっていた小さな生首が教えてくれました。

 あ! 見つけたわ。これね。

「そそっ⋯それは拙者の尻尾ではござらぬか!? さっきから無いと思っていたのでござる」

 じゃあ これかなぁ?

「それは僕の手なんですよ。オトリにしてわなを仕掛けてるんです」誰に仕掛けてるのよぉ。

「この尻尾ではないのか? わらわが捕まえてやったぞ」

「やだやだ。オラそんな尻尾はいらねぇだ」あれっドンごろー? いつのまにか尻尾が戻って来てるよ。

「良かったですねー」ガンちゃんはゴンゴンの生首を枕に眠りにつきました。

 こっちではアン・ワンが首の無いゴンの体を抱えて寝ます。

 安心したドンごろーも白目をむいて眠ります。
 不思議な不思議な猫屋敷の夜が更けて行くのです。

「きゃははははははは!」

2019-05-03 00:00

211.肉球天国

 猫のパーツで特にマニアが多いのが“にくきゅう”です。眺めてうふふ 触ってむふふっ。もみもみプニプニ楽しめますよ。

 ゴンゴンのはツヤツヤな黒豆。毎日自分でチュバチュバして磨きをかけています。「オレ 眠いの。眠いんだよ〜」

 ガンちゃんのはブドウみたい。歳をとって少しシミが出てきました。「わしゃ 殿下じゃねぇだっちゃぁ。ふぁぁ〜」

 ドンごろーはコーラルピンクのプラスチック製。空を飛んでる夢を見ているようです。「びょーーーん ずら」

 おデン様もドンと同じですが、ながーい毛で覆われてよく見えません。「わらわはロングヘアなのじゃ」

 ボンにゃんのはさくら色。とってもちっちゃいんですよ。

 もおぉ 可愛くってたまりまへん。

 コバンは黒いマットなゴム製。「⋯誰か拙者の頭をナメておりませぬかぁ? ぐ⋯ぐぅ⋯」

 ダンゴ君はあずきです。「僕は忍者でふから⋯寝ちってなん⋯は⋯すぅ⋯」

 ではみなさん! ドンごろーの肉球にハイタッチして下さい。

 次はボンにゃんとハイタッチ!

 最後に両手でハイタッチねっ!!

2019-04-26 00:00

210.子猫どこの子?

「ゴンゴンまだ落ち込んでいるだか?」「オレはオカンに愛されてねーのよ。橋の下で拾われた子だからさぁ」

「えっ! ゴンゴン オラの兄ちゃんじゃないのけ?」「オメーだってもらわれて来た子なんだぜぃ」「嘘ずら!? そんなはずないずら!」

「おデンはどっから来たか覚えてる?」「どこの宮殿か覚えてはおらぬが貴族猫は乳母に預けられるのが普通じゃからの」「僕覚えてますよ。忍者養成虎の穴みたいな所に閉じ込められてました。奥さんが僕を見込んで連れて来てくれたんです」「んじゃコバンは?」

「う〜〜む」「拙者はその⋯」「確かどこぞの修行場にいたはずでござるが⋯」

「アタチは猫さらいに捕まってたら ととちゃまが助けてくれたのよ」

「それは違いますよ。あなたは私とギンさんの娘です」「へっ!? ガンはギンとそーゆーコトしてたんか!」「そういうコトとは何でしょう?」

「私はギンさんを深く愛しておりました。彼女がいなくなって寂しいので子供が欲しいとお祈りしたのですよ」「願いが通じてギンによく似た短〜いアンヨのボンにゃんが来たのです」「あの〜。殿下。それは〜」

「ガンザニア王宮には王子が100匹もいるもんで、これ以上王族が増えると困るっちゃ。王子達に聞かれても子作り方法はテキトーに誤魔化せって言われててさ〜」

「何ですと! ボンは私の子ではないのですか?」

「コウノトリが運んで来るのもキャベツ畑で見つけるのもみんなみんな嘘なのですかっ!?」

「まあまあ。落ち着けって」

「でもぉ⋯。オラこの家しか覚えてねぇもん。だからオラはおっかぁの子にちげぇねえだよぉ」「アンタだけ かかちゃまの子なんてありえる?」「オラとおっかぁは体型だってそっくりずら!」「それは確かねっ。ボケまくってるのも同じだわっ」「オラは絶対実の子ずら!!」

「おっかぁはオラのホントのかかぁずら?」「そうよ私があんたのママよ」「オラ達みんなこの家の子猫なんずら?」「もちろんそうよ」
 みーんなうちの子なんですよ。

2019-04-18 20:00