45.スットコランド・マナー

 スコさんは他の猫よりお間抜けです。どの種類の猫でも間抜けな面はありますが、スコには負けます。全員なんだかお馬鹿さんです。
 スコの先祖は野良だったはずなのに、こんなんでやって行けたのでしょうか? スコの国では人間も含めて、みんなのんびりしているのかも知れません。
 このスンバラシイ国を「スットコランド」と呼びます。スコのいる場所はどんな所でも「スットコランド」になってしまいます。

 スコの特徴として、肘掛けに肘を乗せる座り方「スコ座り」が知られています。他に「ミーアキャット立ち」もよくやります。高い所に飛び上がるのが、得意じゃないせいかも知れません。立ち上がったまま長い間遠くを見ています。

 足をピッタリ揃えて腹這いになる「スコ寝」も出来ます。スコ以外の猫にはまず無理な姿勢です。

 いつもエラそうにしているスコも、ご飯は何でも文句を言わずよく食べます。ただし食べるのもゆっくりです。

 人見知りで怖がりなのに、すぐに捕まってしまうのも良いところです。そして怖がりのくせにどうしてだか、道の真ん中で堂々と、無防備に眠ってしまいます。

「スットコランド」はいつも平和で、とても安全な国なのです。

2016-12-27 18:29 

44.ダンゴ君の贈り物

 下足番に降格されてからのダンゴ君は、おデン様のご機嫌を取ろうと一生懸命努力しています。シュレッダーの引き出しを開けて、紙くずを全部ぶちまけて見せた時には、おデン様もたいそうお喜びになりました。でも調子に乗ってコンセントカバーをかじり取って持って行こうとしたら、ママに見つかってすごく怒られてしまいました。

 それでもメゲずに何か献上品になる物は無いかと、毎日ブツブツ言いながら探し回ります。
「おデン様に差し上げるもの。おデン様に差し上げるもの⋯」「何をあげたら喜んで下さるかなー。やっぱ食べ物かな」「旦那様が食べてるアレがいいよなー」「アレを渡せたらきっと、お前はなんて狩りが上手なのじゃ、わらわの婿にふさわしいオスじゃ。なんて言われちったりして⋯」

 昨日はいつまでもパパにまとわりついて、トリの骨付きモモ肉を狙っていました。鼻先をペチペチ叩いて「ダメダメ」されても、ダンゴ君はなかなか諦めない性格なのです。

 このままでは、最近おデン様に気に入られ出したコバンにも、負けてしまいます。この家にやって来た頃、彼の半分の大きさしかなかったダンゴ君は、頑張ってゴハンをたくさん食べて追いつこうとしました。でも何故かコバンは、ダンゴ君が追いつきそうになると、突然ボワワンッ!と成長します。魔術が使えるのです。とてもかないません。

 ドンごろーはそんなダンゴ君に「おめの顔では、おデンに気に入られる訳がねえべさ」と言います。

「えー?そんな事ないですよ。長友さんだって可愛いアモーレと結婚出来るじゃないですか」「アモーレはオヤジ顔が好きなんだべさ。おデンは面食いだど。オラみてえなカワユイ男子にしか興味ねえだよ」
「そんな事ないやい! そんな事ないやいっ!!」

 ダンゴ君が騒いでいるので、意地悪なゴンゴンがやって来て言いました。「耳折れどうしは結婚出来ないって聞いてねーのかよ?」

「わああああああああん!!!!!」

ダンゴ君は涙を浮かべて、いつまでも転げまわっていたのでした。

2016-12-25 18:20 

43.ハッピーホリデイ・ローテンション

 ミッションスクールに通っていた頃、ロウソクを持って賛美歌を歌うクリスマスミサの最中に、居眠りをしたママは髪の毛を燃やしました(!!)

 一人暮らしを始めてからは、街がテンション高めのこの時期が苦手。家に帰ってTVをつけても、普段見ているようなものはやっていないし、年が明けても番組が変わる度に「おめでとうございます」を聞き続けなければならないのが鬱陶しい。「めでたい事なんか何にも無いわい!」とすっかりイジケていたママも、今では誰よりも“おめでたい脳みそ”の持ち主になっています。(めでたしめでたし)

 主婦になってからは、何かと余計な手間の増える年末年始が、やっばり面倒くさっ。ニャンコ達のように日々の雑事や行事に関係なく、季節だけが 何となく過ぎて行く暮らしが、良いではありませんか。良いですよねー?

 諸行無常の悟りを開き、平常心で普段どおりの毎日を過ごして行こう! 
 しかし「いつもと同じ一日として新年を迎えたいのじゃ」という主張に、賛同者はいっこうに現れません。やっぱり色々準備しないと駄目ですかね。 (サボリたいだけじゃないの)

 このブログを始めてまだ2ヶ月。もうヘタれちゃってるママなのでした。

2016-12-23 19:46 

42.謎の道磨き

 今日は冬至ですが、皆様のお宅では大掃除はお済みですか?
 ママは「うちはいつもピカピカにしてありますから、大掃除なんて必要ないんですのよ。オホホホホ」と一度言ってみたいそうです。一生言う機会は無いでしょう。
 窓拭きとカーテン洗いはもうやってあるので、あとは風呂場とガスレンジまわりなんだそうですが、先週もそう言っていました。来週も言ってないと良いんですけどー。

 ゴンゴンだけは掃除機が好き。毎日吸ってもらいます。

 他の猫はダンボール片付けのお手伝いが大好きです。

 ところで皆様のお住まいの地域では「道路清掃車」を見かける事がありますか? 
 今から20年程前の凍えるような真冬の深夜。ママは道路端にチョロチョロと水を撒いて行く黄色い清掃車両を見ました。ブラシがけはしていません。この寒さで水を撒いたら朝までに凍ってしまうに違いないのに、通行人が滑ったらどうするのでしょう?
 不審に思ったママでしたが、頭脳明晰なので(本人談)はたと気が付きました。これは何か別の目的を持ってやっている行為に違いない!

 汚れてもいない道路を何度も往復している。同じ区画にしょっちゅう現れる。ノロノロ走行していても怪しまれない。つまり…これはスパイ活動に違いない!!
 この秘密に気がついてからママは、「諜報局道路清掃課」通称「道磨き」に注目しています。この車両が通る場所には、決まって廃墟のような、何に使われているか判らない建物が存在しているのです。これらの建物に出入りする組織の、動向を探っているのでしょう。
 あなたの町にも「道磨き」が出没していたら注意して下さい!! (何を??)

 ※注・このブログはママの独断と偏見・妄想・事実誤認によって構成されています。

2016-12-21 19:15 

41.スットコランドストーリー

〇前回までのあらすじ(前回なんてあった!?)
 怪力自慢の若者ドナルドは湖の怪物を倒し、王女デニースの近衛兵に取り立てられるが、女王の急死によって事態は急変する。領土を狙う隣国の刺客から逃れ、女王に即位したデニースは、ドンを親衛隊長に任命し、その配下に魔導士コバーンと密偵ダニエルを置く。二人は隣国の動向を探り、魔女の攻撃をかわして、ドンと共に女王を守る。しかしデニースは異国から来た謎の青年グオン・ゴウンに心惹かれ始め、侍女のボニーはこれを快く思っていなかった。さらに領内ではUFOが飛んでいたとか宇宙人を見たという噂が広がる。  

〇登場人物紹介

勇者ドナルド・ゴーロウ
女王デニース・オーデン
魔導士コバーン
密偵ダニエル
異邦人グオン・ゴウン
侍女ボニー
目撃された宇宙人

〇第41話(あと40話はどこなのよっ!!)
 今日のスットコランドは、おおむね平穏で何事も無く過ぎたのだった。
 つづく⋯

※「スットコランドストーリー」(?)を第1話からお読みになりたい方はこちらをどうぞ♡
「ぶんぶんキャッツがやって来る!」

2016-12-19 18:23