44.ダンゴ君の贈り物

 下足番に降格されてからのダンゴ君は、おデン様のご機嫌を取ろうと一生懸命努力しています。シュレッダーの引き出しを開けて、紙くずを全部ぶちまけて見せた時には、おデン様もたいそうお喜びになりましたが、調子に乗ってコンセントカバーをかじり取って持って行こうとしたら、ママに見つかってすごく怒られてしまいました。

 それでもメゲずに何か献上品になる物は無いかと、毎日ブツブツ言いながら探し回ります。
「おデン様に差し上げるもの。おデン様に差し上げるもの…」「何をあげたら喜んで下さるかなー。やっぱ食べ物かな」「旦那様が食べてるアレがいいよなー」「アレを渡せたらきっと、お前はなんて狩りが上手なのじゃ、わらわの婿にふさわしいオスじゃ。なんて言われちったりして…」

 昨日はいつまでもパパにまとわりついて、トリの骨付きモモ肉を狙っていました。鼻先をペチペチ叩いて「ダメダメ」されても、ダンゴ君はなかなか諦めない性格なのです。

 このままでは、最近おデン様に気に入られ出したコバンにも、負けてしまいます。この家にやって来た頃、彼の半分の大きさしかなかったダンゴ君は、頑張ってゴハンをたくさん食べて追いつこうとしました。でも何故かコバンは、ダンゴ君が追いつきそうになると、突然ボワワンッ!と成長します。魔術が使えるのです。とてもかないません。

 ドンごろーはそんなダンゴ君に「おめの顔では、おデンに気に入られる訳がねえべさ」と言います。

「えー?そんな事ないですよ。長友さんだって可愛いアモーレと結婚出来るじゃないですか」「アモーレはオヤジ顔が好きなんだべさ。おデンは面食いだど。オラみてえなカワユイ男子にしか興味ねえだよ」
 「そんな事ないやい! そんな事ないやいっ!!」

 ダンゴ君が騒いでいるので、意地悪なゴンゴンがやって来て言いました。「耳折れどうしは結婚出来ないって聞いてねーのかよ?」

「わああああああああん!!!!!」

ダンゴ君は涙を浮かべて、いつまでも転げまわっていたのでした。

2016-12-25 18:20 

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