83.工事現場でびっくり!

 “帝国軍のトルーパー”は、退役すると工事現場でライトセーバーを振って、交通整理のアルバイトをします。東京湾岸はオリンピックに向けての建設ラッシュで、仕事には事欠きません。

 しばらく行かなかった場所には、いつの間にか巨大建造物が出現していたりします。ママによると、まず建物をハメる穴を掘って固め、組み上がっているビルをへリで吊って運んで来て、ズボッと入れて出来上がりだそうです。

 その場所に以前何があったのかは思い出せなくなります。都心は何もかもがどんどん入れ替わってしまって、昔住んでいた街でさえ10年ぶりくらいに立ち寄れば、火星に降り立った人の気分が味わえます。(たとえが大げさだと思う)

「トラック通りまぁ〜っス!」「どいて下さ〜いッ!」

 穴があると覗きたくなる性分のママは、通り掛かりの工事現場に人が居ないのをいいことに、近づいて見下ろしてみたところ、中で食事中のオジサン達と目が合いました(!!)それ以来工事中の穴には近寄りません。(当たり前です! 勝手に立ち入らないで下さい)

 準工業地帯の猫浦では夜中でも年中工事が行われており、猫達も音に慣れているので気にしませんが、たまに「ガラガラガッシャァァァーン!!!」というような地響きが聞こえてビックリします。
 ビルが崩れた訳じゃないですよね?

2017-04-10 18:50 

79.かわゆい子が好きっ!

 「アンドレ・ザ・ジャイアント」が大好きだったママ。最近のレスラーは、見た目が「フツーの兄ちゃん」ばかりで気に入りません。アブナイ奴かムチャクチャなオッサンでないとイヤなのです。好きな俳優を聞かれたら「超人ハルクの人」(TV版)と答えていたくらいです。博士役の人じゃなくて緑色の方です。映画俳優ならキングコング。主演のジェフ・ブリッジス(1976年版)はどうでもよくてゴリラの方です。ママは76年版のビデオを、少なくとも20回は見ていたんじゃないでしょうか。2005年版DVDも持っています。当然「髑髏島の巨神」も見に行って、映画の完成度はともかくコングさえ出ていればゴキゲンです。

 ママのお気に入りフィギュア「ビッグフットのベン」と「ゾンビのジミー」ゾンビはパパのシアトル土産です。ゾンビ柄のソックスも買って来て、ママにものすごく喜ばれていました。(シアトルはゾンビゆかりの街です)

 ママは子猫を選ぶ時も「多頭飼い必勝法」をクリアしたら、あとは見た目で決めました。基準は「根性の入った顔」です。憎々しい面構えの猫を飼いたかったのです。

ふてぶてしい子猫だったので
気に入られたドンごろー。

 大人になったらカワユクなってしまったと、ママはがっかりしています。

 豪胆な態度がウケてやって来たコバン。

 やっぱりカワユクなったてしまったのではないかと、ママに心配されています。

目付きの悪さを絶賛されたダンゴ君。

 「アンタまでカワユクなってどーする!」とママに怒られています。

 この話を聞くと、パパはどんな人なのか気になるかもしれません。大丈夫です。パパはいたって“マトモなおぢさん”です。性格の良さで選ばれたそうです。
 あとはせめて頭がハゲていればサイコーなのにと、ママは言っています。    

2017-03-30 20:49

78.映画館でびっくり!

 ママが時々行く“とーほーシネマ”では、上映前に「非常口の案内」が映されます。これがすごく短いので自分のいる場所を確認する前に切り替わってしまいます(客を避難させない気なのねっ?) “ぷりんすシネマ”に至っては「非常口のご案内」そのものがありません(やっばり客を逃さない気だわっ!)「マナーの呼びかけ」や「映画泥棒」は長々とやるのに何なんでしょう。自分で確かめておきましょうね。

 だいたい「上映中はお静かに」と言う一方で、ガサゴソうるさいポップコーンを強くオススメするのも解せません。「持ち込みするな」も映画館側の利益確保の為なのでしょうね。

 しかし客の中にはツワモノがいます。ママが以前見に行ったSF大作では、隣の席のオヤジが、鞄からタッパーに入ったオツマミとカップ酒を取り出しました。楽しみ方を心得ています。

「前の列の方っ! 立ち上がらないで下さーいっ!」

 ママが今までで一番びっくりしたのはジョージ・A・ロメロ監督の「死霊のえじき」です。ホラーは年々刺激が過剰になっているので、若い人はこの作品を見てもそんなに怖くはないでしょう。ママも恐さに驚いた訳ではありません。隣に座っていたお兄ちゃんが、上映開始して割とすぐの「手がいっぱい出てくるシーン」で椅子から飛び上がったのです!!

 比喩的表現ではなく、彼は本当に飛び上がりました。すぐに気を取り直して腰掛けたものの、ショッキングなシーンが来る度にヒクッ!と痙攣するのが分かります。映画終了後に見ると青ざめてグッタリしていました。この時は他にも途中で逃げ出した(!)観客が数人いて、怖がりな人たちにホラーを見せる実験でもやっていたんでしょうか!?

 苦手な人は無理してホラーを見るのはやめましょう。本当に寿命が縮みますよ!

 ママも猫に見せるのはヤメテねっ。

2017-03-27 18:24 

68.猫缶なんだもん!

 ママはキャットフードの成分に疑問があります。添加物とかではなくて主原料です。猫が牛に襲いかかっているところや、海に潜ってマグロに食い付いているところを、想像してみて下さい(可愛い⋯ってそういう問題じゃありまへん)

 ネズミ缶とかスズメ缶とか、虫やトカゲでも構いませんが、何故猫が狩りしそうな動物で作らないのでしょう。肉食魚用の生き餌の金魚か、爬虫類用の冷凍ネズミを試してみたいと言い出した時は、パパにエグイと反対されました。それに猫の食性は最初の一年くらいで決まってしまうので、食べた経験が無いとあまり喜んでくれません。

 ところが食べさせてなくても、絶対に自分達の食べ物だと思い込んでいる物があります。ツナやサケなどの魚缶です。

 ママは猫達が小さいうちに、人間用の食事は絶対に分けてくれないと教えています。最初は食卓で大騒ぎしていた猫でも、半年も経つ頃には手を出さなくなります。(でもそばでジトーッと見てたりするけど)

 焼き魚や煮魚には興味無いのに、缶詰だと「ママがゴハンを独り占めする気だーっ!!」とワラワラ集まって来るのです。こうなるともう料理するのはムリで「お前らのじゃなーーいっ!」と逃げ回りながら食べてしまうしかありません。普段ドライフードで、猫缶は特別な日のご馳走にしていたのが、良くなかったようです。

「オカン!!オカン!!」「義母上っ!」「おっかー!」「これ乳母っ!」「かかちゃま!」「奥方様ぁ!」「奥さん! 奥さ〜んっ!」潤んだ瞳ですがり付いて来る七匹の猫を、蹴散らしながら食事が出来るなんて、ママの非情な性格が分かりますよねっ!

2017-02-27 18:05

63.ホラーマニアは嫌われる

 ママは子供の時から筋金入りのホラーマニアです。当時漫画では楳図かずおさんの「へび女」が、全国の小学生を恐怖のどん底に突き落としており、トラウマになりそうな怖さにママもハマっていました。中学生になるとクリストファー・リーのドラキュラシリーズを見る為、名画座通いを始めます。制服のまま映画館に入り浸っていたので、見つかると補導されますが、その心配よりホラー見たさが優っていました。(捕まった経験はありません)

 ビデオの時代になった頃の家は山中(?)にあり、滅多にレンタルショップに行けませんでした。今の家は近所にツタヤもあるし、ネットでも見られるようになったので、さぞかしたくさんホラーを楽しめるのかと言うと、そうでもありません。パパは怖いのが苦手な人なのです。パパが留守にしているか、書斎にこもって仕事をしている間に上映開始します。それでもまだ問題なのが猫達です。 

 ボスのドンごろーは勇気を振り絞って様子を伺っています。

「オラこわこわっ⋯怖くなんかねえぞぞぞっ」

 猫は突然大きな音がするのをとても嫌います。悲鳴などもってのほかで、ホラー映画は最悪なのです。始まるとみんなどこかに逃げてしまい、おデン様などは明らかにお怒りになります。

「乳母っ!!やめよっ! また夢に出るではないかっ」(女王様の憂鬱)

 コバンは固まってしまって動けません。

「なぜ拙者の悪霊払いが効かぬのだ?? 奥方様の魔物招喚術恐るべしっ!」

  かわいそうなダンゴ君はひとりで怯えています。

「うわわわわ〜っ!!だずげで〜っ! 僕もう死ぬぅぅぅ〜」

 パパと猫達のヒンシュクを買いながらも、全く肩身が狭くなったりはしないママなのです。 

2017-02-13 18:19