372.ガス点検ってなんにゃ!?

 マンション猫には“13日の金曜日”のような危ない日が年に数回あります。地獄に吸い込まれそうな音を立てて、長いモノが這って来る「排水管清掃」・警報が鳴り響き、逃げても家中追い回される「消防点検」しかしこれ以外にも敵は突然現れるのです!

「なんずら〜!?誰かやってきただよぉ」

「夜廻り組 見て参れ!」「他の者は攻撃に備えるのじゃ!」

 怖いながらも好奇心が勝るボンにゃん。物陰からそっと伺っています。

 コバンはクローゼットに隠れてしまいました。「け、決して隠れているのではござらん」見て来るように言われなかった〜? 攻撃の備えは〜?「拙者はここで防御を固めますゆえ⋯」

 ドンごろーはテーブルの陰で待機です。ガンちゃんも応援に入りました。「アイツ何してるずら?」「ガス点検だそうですよ」

 ゴンゴンは何故かオヂサンの側でズリまくっています。嬉しくてたまらないようですね。「遊ばね?オレと遊ばねっ?」オヂサンお仕事してるのよ〜。

 オヂサンが外にある湯沸かし器のチェックに行くと、ゴンも付いて行こうとします。「ここ出ていい場所? 出ようとするとオカンに怒鳴られる場所じゃん」猫は出ちゃダメよ。

 その間もガンちゃんとダンゴ君は、しっかり見回りを続けます。

 点検の人が帰ると、ガンちゃんが匂いを確認します。「なるほどなるほど、そうでしたか」匂いだけで情報を集められるようです。

「ひとまず危機は去りましたねー」「オラは怖くなんかなかっただよぉ」

「よしよし。皆の者 無事なのじゃな」無事は良いけどその洗濯バサミはなんですか。「コレは気にするでない」ママが気を取られてる隙に、盗んでお逃げになったのですね?

 コバンは1時間も経ってからやっと出てきました。「怖かったのでお腹が空いたのでござる〜」「ご飯はまだでござるか」やっぱり怖かったのね。我慢したご褒美にオヤツがもらえるわよ〜。

2022-05-13