75.ダンゴ君は2度死ぬ

「ダンゴ! ダンゴはどこじゃ!」「相変わらず呼んでも来ない奴じゃっ!」(女王様の憂鬱)

 ダンゴ君はおデン様の声で「はっ!」と目を覚ましました。

 そして信じられない場面を見たのです。

「おデン様とコバンが⋯ちゅ⋯!?」「え⋯!!!!!

「そうかっ! 耳折れ同士は結婚出来ない。だからおデン様は僕を諦めようと⋯」「つらい決断をなさったんだなぁ」「だったら僕もおデン様を諦めて他の人を⋯?」「でもうちにはあとはボンにゃんさんしか居ない」「それなのに彼女は僕を嫌ってる⋯」

「僕を完全に無視するし、追いかけると怒るし⋯」

 ダンゴ君がブツブツ言い続けているとゴンゴンが声を掛けました。

「バーカ!」「耳折れと短足も結婚出来ないんだぜ〜!」

 ダンゴ君は固まってしまいました。

「え〜? 何て言ったの〜? 僕聞こえなーい! 僕知らないも〜ん」
「僕一生結婚出来ないなんてこと無いよね〜 」
 目付きがおかしくなっています。

「女王陛下のダンゴ君」「ダンゴ君大作戦」もお読みになると、ナルホド納得です!

2017-03-16 18:15 

74.陰陽師また昇進?

 コバンはおデン様の声で目を覚ましました。
「ダンゴ! ダンゴはどこじゃ!」「相変わらず呼んでも来ない奴じゃっ!」(女王様の憂鬱)

「ダンゴは夜回りと下足番で疲れ切って寝ております。拙者でよろしければ御用を伺いまする」
「乳母がわらわの鼻に毛玉取りジェルを塗りおっての。自分で舐めても取りきれないのじゃ」

「では拙者がお手伝い致しましょう。ペロペロペロ⋯」
「お前の悪霊払いはちっとも効かぬがな(ホラーマニアは嫌われる) 少しはわらわの役に立つのじゃぞ」
「ですが拙者は奥方様からオーバッカの称号を授かったのでござりますよ」
「なに⋯?」

「今までオーバッカだったドンごろー殿はチューバッカに格下げ出そうで」

「あぁ⋯それは⋯なぁ⋯」

「バーカ!」ゴンゴンが言いました。

「それはお前が大バカ者だって意味なんだよっ! ドンごろー以上のなっ!!」

「ううぅ⋯そんな⋯拙者は馬鹿ではござらぬっ⋯」

「まぁ⋯まだ若いのだし、修行に励めば大丈夫であろう」
 おデン様が慰めますがコバンは泣きやみません。 

「うっ⋯ひっく⋯ぐずっ⋯拙者は皆に馬鹿にされておったのか」 

 泣き疲れてフテくされたコバンは、すっかりブサ顔になってしまいました。 

2017-03-13 18:58 

71.ギャン泣き! 

 ママはゴンゴンが悲鳴を上げていても、いちいち見に行きません。どうせドンごろーをからかって噛まれたに違いありません。いつもの日課みたいなものだし、自業自得のバカタレなので放っておきます。ところがこの日はガンちゃんが呼びに来たので、これは何かあると思いました。ガンちゃんは猫の手に負えない場合にママを探すのです。

 書斎ではギャン泣きするゴンゴンを、皆が取り囲んでオロオロしていました。ヘタリ込んでいる様子をチェックすると、後足に洗濯バサミが挟まっています。ゴンはいつも洗濯バサミを盗んで遊んでいて、室内物干しの上も綱渡りのように歩いて取って行きます。洗濯物が落ちるしガチャガチャうるさいので、ママが怒ると「ごめんなちゃ〜い」「ごめんなちゃいね〜」と謝りながらやめません。

 それにしても何をするとこのようなアホンダラな事態になるのでしょう? 自分でかじりついて遊んでいたら、バチッ!と飛んで挟まったのでしょうか。ガッチリと足にくい込んでいた洗濯バサミを取ってやると、ゴンは恥ずかしそうにそそくさと逃げて行き、見守り部隊も解散しました。

 ドンごろーはゴンを倒した相手を素早くくわえて持ち去り「オラのもんだ」と宣言します。ゴンを泣かせたのが、よほど気に入ったみたいですね。

 あれ以来ゴンゴンは洗濯バサミに手を出しません。「こいつは噛み付く!」と分かったのでしょう。悪事のネタがひとつ減って良かったものの、どうせまた別のイタズラを考えつくに決まっていますよ。

2017-03-06 18:45 

70.仲良しヨシヨシ

 ガンちゃんはみんなと仲良くします。

 誰にでも同じように優しく接するのに、あんまり報われてないような⋯。

 ゴンゴンはガンちゃんが眠っているところに、構わず入って寝ちゃいますが⋯。

 ガンちゃんが一緒に寝たがっても入れてくれません。

 情けないけど、どんなに意地悪されても、幼児期からの親友なので我慢します。

 おデン様とボンにゃんは、仲がいいんだか悪いんだか⋯。

 これこれっ! お姉ちゃんをかじらないの!

 こっちの二人は小さい頃から適度な距離感。

 青年期に入っても、まだまだワルガキ仲間の気分。

 中年になっても子猫時代と同じくべったりな二人。結局また無理やり一緒に眠るんですね。

 このベッドはもうオヤジコンビには狭いと思うんだけど〜。 

2017-03-03 20:12 

68.猫缶なんだもん!

 ママはキャットフードの成分に疑問があります。添加物とかではなくて主原料です。猫が牛に襲いかかっているところや、海に潜ってマグロに食い付いているところを、想像してみて下さい(可愛い⋯ってそういう問題じゃありまへん)

 ネズミ缶とかスズメ缶とか、虫やトカゲでも構いませんが、何故猫が狩りしそうな動物で作らないのでしょう。肉食魚用の生き餌の金魚か、爬虫類用の冷凍ネズミを試してみたいと言い出した時は、パパにエグイと反対されました。それに猫の食性は最初の一年くらいで決まってしまうので、食べた経験が無いとあまり喜んでくれません。

 ところが食べさせてなくても、絶対に自分達の食べ物だと思い込んでいる物があります。ツナやサケなどの魚缶です。

 ママは猫達が小さいうちに、人間用の食事は絶対に分けてくれないと教えています。最初は食卓で大騒ぎしていた猫でも、半年も経つ頃には手を出さなくなります。(でもそばでジトーッと見てたりするけど)

 焼き魚や煮魚には興味無いのに、缶詰だと「ママがゴハンを独り占めする気だーっ!!」とワラワラ集まって来るのです。こうなるともう料理するのはムリで「お前らのじゃなーーいっ!」と逃げ回りながら食べてしまうしかありません。普段ドライフードで、猫缶は特別な日のご馳走にしていたのが、良くなかったようです。

「オカン!!オカン!!」「義母上っ!」「おっかー!」「これ乳母っ!」「かかちゃま!」「奥方様ぁ!」「奥さん! 奥さ〜んっ!」潤んだ瞳ですがり付いて来る七匹の猫を、蹴散らしながら食事が出来るなんて、ママの非情な性格が分かりますよねっ!

2017-02-27 18:05