40.ぶんぶん脱力家族

 座椅子から立ち上がろうとしただけなのに、突然足がつってしまったパパ。それを見たママは恐ろしい考えを巡らせました。
 “つる”というのは腱が切れたとか伸びたとかではなく、筋肉の硬直によって神経を刺激している状態である。筋肉を弛緩させなければ痛みは引かない。弛緩つまり脱力させるには⋯そうだ!! 笑わせてやろう!
 足の痛みで悶絶して逃げられないパパを、いきなりくすぐり始めたママ。パパが泣き笑いしながら余計ひきつったのは言うまでもありません。皆さんはマネしないで下さい。(しないか)足がつった時は安静にするのが正解です。
 パパとママの騒ぎをよそに「ぶんぶんキャッツ」はのどかです。

「今日も猫浦は良い天気でござるな」(コバン)
「えっ!猫浦ってどこですか?」(ダンゴ君)「ここはスットコランドですよねー?」
「おめぇら馬鹿でねぇか? もちろんスットコランドだんべ」(ドンごろー)

「アホ!! 猫浦じゃんかよ」(ゴンゴン)

「エエッ!? ボンにゃんさんはどう思いますか?」

「バ〜カ! ここはととちゃまのおうちなのよっ!」

 混乱したダンゴ君はおデン様にお伺いをたてます。

「愚か者!! 我が領地スットコランドに決まっておろう!!」
「そうですよねースットコランドですよねー」

 やっと安心したダンゴ君に追い打ちが掛かります。

ここは地球ですよ」(ガンちゃん)

「えええええっ!! 地球ってどこなの!?」「猫浦って何なの??」

「僕は今どこにいるの〜???」

2016-12-16 18:58 

39.本当はユルイおとぎ話

  白雪姫は何度でもだまされる女です。殺されかけても学びません。まただまされて死にかけます。一方の継母は美しいだけでなく、とっても出来る奴なんです。魔法が使えて行動力もあります。馬鹿のくせに美人と言うだけで、チヤホヤされる白雪が許せないのも納得出来ます。
 男性陣はそれでも世界一の美女なら良いと思うでしょうが、物語をよく読んでみて下さい。白雪はセールスにヨワいのです。勧められると何でも欲しくなります。王子の経済力がどの程度か分かりませんが、やがて国の財政も傾くでしょう。

 おとぎ話と違い実際の姫は賢くなければ務まりません。ましてや女王として国を治めるなら、誰よりも強くあらねばならないのです。

 我が家のおデン様ももちろんそうです。彼女は気が強いだけでなく大柄で、腕力にも自信のあるお方です。いざとなったら自慢の大根レッグスで、ドンごろーだってぶっ飛ばしてしまいます。かわゆいお顔に似合わない相当な破壊力をお持ちなのです。
 おデン様の側にはいつも臣下のダンゴ君が控えています。

 オス同士の小競り合いを見守ります。(冬でも蚊帳を吊っている理由は「宇宙人現る」で)

 今日もスットコランド(くどいようですがスコットランドじゃありません)の平和が保たれているのは、女王おデン様の優れた統治力の賜物です。多少オツムにユルイところがお有りだからと言って、彼女に逆らってはなりません!

2016-12-14 19:00 

38.漫画編集者の脚本教室

 レンタルDVDを借りる時、よく似たタイトルの別の物と、間違えそうになった事はありませんか? (死霊館➜怨霊館とか)この手のDVDは大抵、間違えてしまった自分が情けなくて涙が出るようなC級作品です。泣ける映画をお探しの方にオススメです。

 漫画編集者のパパは、普段から映画・TVドラマ・小説などについて、良い点悪い点を考えて話します。編集の仕事は原稿の依頼や受け取りだけでなく、企画段階から漫画家と一緒にアイデアを練ったり、アドバイスをしたりするのです。

 このクセが付いている為、ママが思い付くどうでも良いヨタ話にも、いらんチェックが入ります。指摘しないと気が済まない職業病なのです。
「君の縄」(ドMの少年が、緊縛名人の少女と出会ってシバかれる奇跡の純愛物語)➜即刻却下
「老婆の休日」(スリを生業にするバァさんが、偶然拾った王子に世間のキビシさを叩き込んで感謝される感動物語)➜笑いをかみ殺しながら却下
「ティファニーで当直を」(ブランド店の警備員が、夜勤明けに店の前で金持ちの女性と知り合う逆玉の輿サクセスストーリー)➜却下

 ママはブロではなくただの変なオバハンだというのに、何をムキになってきちんと直そうとするのでしょう?
 おかげでママは ブログを書くのにも、パパの直しが入るのではないかと気になって、戦々恐々としているのです。

2016-12-12 18:32 

35.猫本退屈男

 ドリームジャンボ宝くじを買ったパパには、頭の痛い問題があります。ママは宝くじが当たったら、ブロレス団体が欲しいと言っているのです。
 昔ママはテレビで、宝くじの当選金で田舎のブロレス団体(レスラー6人くらい)を手に入れたアメリカ人を見てから、憧れ続けています。(ちなみにこの人は、これが原因で奥さんと離婚したそうです) 堅実な老後資金にしたいパパとは意見が合いません。当たってもいない宝くじで、もめ続けている意味のない夫婦です。

 家に居る時間が増えてからママは、「新聞を取って来て」とか「ゴミを捨てて来て」とか、何かとパパに頼もうとします。パパは暇にしてる訳じゃありません。大事な仕事の試算などをしているのに、猫がケンカしているなどと言いに来ます。

 猫達もパパが居るのが嬉しくて、まとわり付いて困らせます。しかし「ぶんぶんキャッツ」では、ママ派が強いのではないかと気付きました。パパが大好きなボン。パパが選んだバンと、その相棒のダンの三匹がパパ派。けれどママ派には、ボス猫のドン・女王様のデン・宇宙猫のガンと、重要人物ばかりが押さえられています。どっちにも良い顔をするゴンゴンは置いておくとして、おデン様に逆らえないダンゴ君の立場もビミョーです。 結局ママ派に負けているような気がするパパなのです。

2016-12-05 20:40 

30.ドリームキャッツァー

 かつて韓流スターの中で誰が好きと聞かれた時、ママが「ソン・ガンホ」と答えると、ビミョーな沈黙が流れました。最近ママは、彼が主演の映画の夢を見ました。

 海辺の街でドーンドーンと音がして、海面に青緑の蛍光色の花火が上がります。人々が集まって来て見ていると、岬に真っ黒な灯台のような物が出現します。その中からエイリアンがぞろぞろ出て来るのです。全員同じ人間の姿です。18世紀の軍隊か、レトロなグループサウンズのような、色あせた服を着ています。ガンホさんは女性を連れてショッピングセンターに逃げ込みますが、エイリアンがどんどん入って来て、人が次々捕まって行きます。裏口から脱出したものの、通りはすでにエイリアンでいっぱいです。門柱の陰に二人が身を潜めていると、すぐ横の戸が開いてエイリアンが現れます! 

 良い所で目が覚めたママは、続きが見たくて仕方ありません。
 しかし何と次の夜、夢の中で映画のチケットを持っていました。賑やかな商店街を歩き、映画館を見付けると、ポスターが張ってあります。ガンホさんの後ろには怪獣もいるではありませんか。「凄いっ! 怪獣も出るんだ!!」喜んで中に入ろうとしたら目が覚めました。
 ママはまだ何とかして続きを見る気です。

 猫には超能力が有ります。その一つが人間の夢の中に侵入すると言うものです。

 ある日ママは綺麗な石畳の街を旅していました。ふと見るとスーツケースの上にゴンゴンが乗っています。ゴンゴンは飛び降りて何処かへ行こうとします。
「こらこらこらっ! 人の夢の中で勝手にどっか行くんじゃないっ!」ママはゴンを捕まえなければと思い、焦って目が覚めました。

 もちろん夢の中で猫を連れ帰らなくても、ちゃんと戻って来ます。猫はあなたの夢を好きなように見て歩くと同時に、守ってくれています。悪夢に悩まされている方は、猫と一緒に寝てみて下さい。猫が夢に巣食う魔を追い払うので、しだいに怖い夢を見なくなります。

 また夢の中で会う知らない猫「夢ノラ」は吉兆です。毛色の種類によって色々な意味があります。今度夢を見たら、夢の中の何処かに猫が居ないか探してみて下さい。もし見付けられたら良い事があるんですよ。

2016-11-23 19:34