526.年末年始はおうちでミステリー

「ヴェラ・信念の雌猫警部」(※今回は全てGeminiプロンプトによるnano banana制作)

 以前ミステリードラマの紹介をしたら好評でした。皆さんもお好きなら、互いに情報交換できると良いですよね。ウチでは、年末年始にまとめて観るものを探しています。

「刑事猫コロンボ」

 ところでママは、昔から“コロンボに妻はいない”説を唱えています(コロンボ夫人の事件簿は本編とは直接関係のないドラマ)
 妻のいる男が、あんなヨレヨレのコートを着続けたり、職場に犬を連れてくるでしょうか。クルーズ船の中でさえ、ひとりで歩いてたんですよ。ほとんど偏執的に妻の話ばかりし続けるのも、怪しいです。犯人を警戒させないための話題として、重宝している面があるとしても、どこか病的な匂いがします。妻はとっくの昔に、居なくなっているのでしょう。
 人当たりがよく柔らかい物腰に見えて、実は、犯人をじわじわ追い詰めるのを、無常の喜びにしている陰湿な男です。妻に出て行かれても仕方ないし、周囲も事情は承知の上で、有能な彼に何も言わないのです。

「主任警部猫モース」と相棒のルイス

 ミステリードラマで大事なのは、トリックより主人公や脇役のキャラです。ママの場合、モースよりもルイスが、ルイスよりもハサウェイが好きです。モースやブラウン神父は気に入らなかったけれど「部長刑事ハサウェイ」が始まったら、喜んで観るでしょう。

「ルイス警部猫」とハサウェイ巡査部長猫

 大体古いドラマはまったりして眠くなるし、新作は、何それなトリックや、無理な事件を設定したりして、なかなか気に入るものがありません。しっかりした作りのものでも、刑事が真面目すぎてネクラだと、ママの評価はイマイチです。


「モルガン 天才捜査コンサルタント猫の殺人事件簿」

 ヴェラのようなパワハラ全開ワガママおばはんなのに憎めない奴・モルガンのようなハチャメチャやりたい放題の女・「ワイヤー・イン・ザ・ブラッド」のトニー・ヒル博士・「CSI」のギル・グリッソムのようなオタクは大好きです。


「シェパード警部猫・ブロークンウッドの事件簿」

 そしてやっと気に入った作品が見つかっても、シリーズが進むと迷走ぎみになります。だいたい登場人物の恋愛話や、重い過去話が始まったらもうダメです。製作者は目先を変えたり、感動ものを入れたいのでしょうか。いりません。ずっと同じ調子でやってくれ〜。
 ブロークンウッドは小さな町だし、同じ住民達が何度も、何の事件でも出てきます。お約束のギャグになっていて、最初はイヤな奴だった人物も、繰り返し出るうちに面白くなってきます。体育会系女刑事のシムズと、不気味な検視官のジーナは傑作だと思います。

 逆に次々と出演者が変わっていく珍しいシリーズが「ミステリーinパラダイス」ですね(カリブ海の島で毎年6ヶ月間撮影が俳優離脱の原因)主人公が変わっても同じ小屋に住んでます。トカゲがいます。いつも定型の大いなる水戸黄門ドラマです。それでも意外と密室殺人マニアなトリックで、楽しめます。特にシーズン1・2の主人公から3の人に変わるところは、他に類を見ない必見の回です。

2025-12-22

479.連休はおうちでミステリー

※写真はすべてクリックすると大きくなります。

 休日も祝日も関係ない自営業の我が家は、ゴールデンウィークといっても、いつも通りです。お出かけしない代わりにアマプラで、ミステリードラマをまとめて観ていました(実はパパもママもミステリーにはうるさいの)

 最近のミステリーは、かなり無理めのトリックや突飛な設定、ホラーやSF要素まで入って、刺激追及型の過激な話が増えています。それらにも面白い作品はありますが、今回は正統派のミステリー・刑事ドラマの中から、良質なものだけ選んで紹介します。

 ↓中はちょっとレトロで独特の構造です

「埋もれる殺意 39年目の真実」 発見された古い死体の関係者を探して、ひとりひとりに話を聞くことで、徐々に事件の真相に近づいて行く真面目なストーリーです。しかし最終回でたどり着く真相は衝撃的ですよ。明るい話ではないけれど、北欧ミステリーほどの陰鬱感はないから大丈夫。

 ↓真ん中の吹き抜けを囲んで階段があるのに、一番下まで通じてない!?

「ロンドン警視庁コリン・サットンの事件簿」 実際の無差別殺傷事件を題材にしたドラマです。大勢の捜査陣を指揮する人は大変ですね。全員が優秀なわけもなく、連絡・確認のミスや、大事な案件が伝わっていないなど、どこの組織でもありがちな問題で、なかなか証拠がつかめません。それでも皆頑張って犯人を捕まえて良かったー。

 ↓途中で行き止まりの階段は、何の為にあるのよ。

「BROADCHURCH」 ミステリーには、探偵役は切れ者というお約束があります。変人だったり特殊な人だったりしても、頭が良いのは当然ですよね。なのにこのドラマの場合は、間抜けな男とお人好しの女のコンビです。バディは息が合うというセオリーも裏切ります。コメディではないのに、全く噛み合わない二人が笑えるし、当然捜査は進みません。最後になって突然の怒涛の展開に、驚く間もなく情けない終幕を迎えます。しかしもう1シリーズあるので必ずそちらも観て下さいね。ポンコツコンビがヘタレながらも、ちゃんとケリをつけるのです。

 ↓こじんまりしたビルなのに、さまようハメになるし。

「ヴェラ~信念の女警部~」 警察がかなりのブラック職場なのは、コリン・サットンでも分かるものの、この上司の自己中度合いはたまりません。たまらないけどデキる奴で憎めません。ミステリーとしてもよく出来ていて、長く続く人気シリーズなのが納得です。

 ↓エレベーターも何故か1階からは乗れない!?

「Vienna Blood」 やっぱりホームズみたいなクラシックミステリーが好きという人向けです。19世紀末のウィーンを舞台に、当時始まったばかりのプロファイリングを行う精神科研修医が、叩き上げの警部に協力して事件を解決します。

 ↓店舗はちゃんと営業中ですからね。

 ※迷宮ビルと呼ばれているここ「第二大番ビル」(渋谷)は、実際にはこんなに暗かったり不気味ではありませぬ。取り壊しが決まっているので、撮影に行きたい方はお早めにどうぞ。

2024-05-05