492.オーディション受けるにゃよ

 会社のホームページ制作は、サイトの接続遮断でリセットされたり、社長のPCが故障したりの、災難続きで進みません。PCが修理から戻っても、その間に溜まった仕事で、すぐには対応できないでしょう。でも社長が、書影や原稿データをくれないと、どうもならんのですよ。

 仕方ないので、仮画像を入れてブロックエディターに慣れる練習をしようと、ロボットを作っていたら社長が気に入りました。良いのがあればグッズ展開なども検討してくれるそうです。

「コンニチワー」「マンガトリックスさんで、ロボットオーディションやってるって聞いてきましたー!」早速応募者が現れましたが⋯。

「えっ?オーディション!?アタチ聞いてないわっ!」アンタ達には関係ないのよ。

「探してるのは女の子じゃなくイケメン猫かな?」違いますよ。

「オラみてぇなシブいオヂサン猫だか?」違います。

「魔法使いの役なら何としても拙者が!」魔法使い探してませんから。

「僕なら忍者ものとスパイもの両方イケるんすよ」どっちもいりません。

「私は気が進まないのですが⋯」進めなくていいです。

「わらわは審査員長じゃな?」えぇっと⋯まぁ⋯そのへんで見てて下さい。

「応募できるのはロボットだけですよね?」猫耳のロボットです。

「クマ耳でもボクくらい可愛ければぁ」ダメです。

「ウサ耳もダメなんですか!」猫耳だけです。

「猫耳じゃないのに私はお手伝いさんとして雇われました」顔が、ママにすご〜く気に入られたようですね。

2024-09-25