
まったりしているゴンゴンとガンちゃん。しかし“仁義にゃきセカンドステージ”は、猫達の順位付けに、じりじりと変化をもたらしていました。

コバンはもう、他猫に寝場所を追い出されたりしません。仲良しのダンゴ君以外は、警戒して彼に手を出さないのです。

以前は毎日必ずダンゴにちょっかいを出していたゴンは、いつの間にか戦わなくなっていました。どうやら、強くなったダンゴに、手痛い反撃を受けたようです。

ベッドを取られて、うらめしそうに睨んでいますよ。つまりダンゴより下位になったのですね。

争いに関心のないガンちゃんは、ひとりのどかにオヤツタイムしています。

ドンごろーでさえ、コバンにおもちゃを取られても、黙って静かに見ているだけです。

ダンゴに襲われても、振りほどいて去っていきます。ボス猫は、売られた喧嘩は買わなければならないのに、もう相手をするのは面倒くさいみたいです。

ウチではずっと、睡眠中に駆け抜けていく猫よけに、蚊帳を吊っていましたが、やめました。全員がシニアになった今では、夜中に顔めがけて猫が降ってくることもありません。

コバンは蚊帳のくぐり方が解らない子でした。無理やりずんずん進んで破いても入れなくて、布団周りには“見えない壁”があると、思い込んでいたのです。それがある日突然、布団の上を歩けたので驚いていました(蚊帳吊りをやめて4ヶ月が経過)

「強くなった拙者の魔力で“結界”が消滅したでござるよ」違います。

「実は拙者 最近 奥方様の膝にも乗れるようになったのでござる」9歳になってようやくですね。

ただ猫社会の掟は今だに理解していないので、自分がボスになれるとは知らず、ご飯の順番は、ジーサンズが終わるのを、気長に待っているのでした。
2025-09-14























