212.猫屋敷の怪・またまた

 いつもはゴンゴンがガンちゃんの生首を背中に乗せているのですが⋯。

 今日はガンちゃんがゴンゴンの生首を持っています。「それがどうかしましたか〜?」ゴンは魂が抜けていますね。「⋯⋯⋯」

 ドンごろーはまた尻尾を無くしたようです。「えっ!? オラの尻尾また逃げたのけ?」

「尻尾なら棚の猫ベッドにあったわよ」窓辺に転がっていた小さな生首が教えてくれました。

 あ! 見つけたわ。これね。

「そそっ⋯それは拙者の尻尾ではござらぬか!? さっきから無いと思っていたのでござる」

 じゃあ これかなぁ?

「それは僕の手なんですよ。オトリにしてわなを仕掛けてるんです」誰に仕掛けてるのよぉ。

「この尻尾ではないのか? わらわが捕まえてやったぞ」

「やだやだ。オラそんな尻尾はいらねぇだ」あれっドンごろー? いつのまにか尻尾が戻って来てるよ。

「良かったですねー」ガンちゃんはゴンゴンの生首を枕に眠りにつきました。

 こっちではアン・ワンが首の無いゴンの体を抱えて寝ます。

 安心したドンごろーも白目をむいて眠ります。
 不思議な不思議な猫屋敷の夜が更けて行くのです。

「きゃははははははは!」

2019-05-03 00:00

176.猫屋敷の怪・再び

 前回の「猫屋敷の怪」ではゴンゴンの背中にガンちゃんの生首が生えていました。

 今度はガンちゃんの首にゴンゴンの胴体がつながっています。

 前回背後霊に取り憑かれたダンゴ君は⋯。

 一体化していました。

 秋なので畳には猫耳茸が生え⋯。

 ベッドには猫足茸が伸びています。

 猫は薄目を開けて眠っている場合がありますが、ガンちゃんの開いた片目は不気味ですね。

 ダンゴ君は忍者ですから、寝ていても警戒を怠らないのです。

 そしてゴンゴンは⋯。

 目を開けたまま魂が抜けています。

 さて こちらでは どうしたことでしょう!? ドンごろーが子猫になってしまいましたよ。

「そんなわけねぇずら!」

2018-09-22 01:00 

149.猫屋敷の怪

 ゴンゴンの背中にガンちゃんの生首が生えていました。

❕❕ ❔❔❔

 この時はゴンゴンの首が無くなっていますね。

 足の生えているカーテン。

 ダンゴ君の後ろには背後霊が!!

「んん!?」

 ドンごろーは尻尾がなくなっていました。
 捜してあげましょう。

 ここには足しかないし。

 あ! あの垂れ下がってるのを着ければいいんじゃない?
「やだ!やだ! オラあんな尻尾は着けたくねぇだ!」

 あのフワフワのはどうかなー。
「オラあれがいい! あの尻尾がいいだ!」

 「アレはわらわの従者じゃ。誰にもやらん」

「うぇ〜〜ん」「オラあの尻尾がほしいだよ〜」
 あれっ? ドンごろー。ドンの尻尾が戻って来てるよ!

 「よかったずら〜」「やっぱオラの尻尾はかわよいだなぁ」
 もう落とさないようにねっ。
 他のみんなも尻尾や足や首なんかを置き忘れるんじゃありませんよ。

2018-04-07 23:00