415.春はとっても眠いのにゃ

 暖かくなって来ると、どこでも寝てしまうドンごろー。「オラ眠ってねぇずら〜」

 これは一応半分ベッドに入っていますが⋯。「オラ寝てないもんね」

 畳でも横になっています。「寝てなんかいねぇだよ」

 通り道の真ん中でも転がっちゃってますね。「おぉっと⋯」「こんなとこで寝ねぇずら」

「オラは寝てばっかじゃねぇんだよ」「目は覚めてるずら」

「目はさ⋯」「覚めて⋯」無理しなくても良いわよー。

「オラはシャキッとした強いにぇこなんだよ」「グデグデのヤワい奴らとは違うだよぉ」

「オラはいつもシャ⋯き⋯」だから眠いんでしょー?

「眠くねぇってば」船漕いじゃってるわよー。

 頑張ってるけど、もうムリそうです。

 ついに眠ってしまいました。

 良い夢見て、ぐっすりおやすみなさーい。

2023-03-10

402.ねむねむマッタリのんびりにゃ

「おっかぁ もう起きるのけ?」ドンごろーは朝ママがお布団から出ても、いつまでも残ってゴロゴロしようとします。

「じゃあ オラと“ぷにぷにクマたん”で遊ぶけ?」ママは忙しいのよ。しなきゃいけない事いっぱいあるの。

「忙しくても日向ぼっこはするずら?」しませんよ。そんな暇ないの。

「でも お昼寝はするずら?」しませんてば。一人で寝てなさい。

 ドンは毎日いろんな場所で、行き倒れていたり⋯。

 盆踊り踊ってたり⋯。

 白目を剥いてバンザイしてたり⋯。

 アンタは少し寝すぎじゃない?「そんな事ねぇずら」「オラは17時間くらいしか寝てねぇだよ」

「ちゃーんとノビノビ運動だってしてるしなぁ」

「それにサッカーも観ねぇとなんだよ」このせわしない時期にW杯をやるのは困りますね。ますます時間がなくなっちゃうじゃありませんか。

 TVを見終わったら、ドンは先にお布団に入って眠ってしまっています。ママは今日もやり残した事案が沢山あるので、今年中に終わるかどうか心配してます。もう12月も終盤だなんて信じられません。まだ11月で良くないですかぁ!?

2022-12-17

361.落ちてみゃす

 ドンごろー落ちてます。

 あちらこちらに落ちてます。

 だいたい真ん中に落ちてます。

 毎日同じように落ちてます。

 邪魔な位置の場合が多いです。 

 通路を塞ぐように転がっています。

 一所懸命押さえていたりします。

 意味のない所も押さえます。

 宇宙と交信中の時もあります。

 パパの座椅子を占拠してます。

 拾って何処かによけておいても、いつの間にかまたドンが、落ちているのです。

2022-02-27

353.ハッピー ミャウ イヤー 2022

「ドンごろー起きなさいっ!」「んん? なんずら〜」

「眠そうな顔だからイマイチの出来になっちゃったじゃない」

「えっ? もう新年のご挨拶の時間だったのけ!?」

「よっこらしょっ⋯と」

「これでどうずらー!!」「だからぁ⋯可愛い顔しなきゃダメなんだってば〜」

ドンの顔はともかくとして

今年もぶんぶんキャッツをヨロシクお願い致します!

2022-01-01

※薄闇怪談の新作「11月24日」もお楽しみ下さい。

348.にゃほん昔話・巣床村のドン親分

 昔々その昔。巣床村の猫浦ちゅう所に、鈍五郎と名乗る若者がやって来てな。いつかこの国の王になろうと、大志を抱いて暮らしておった。

 けんど若者の前には、悪賢く意地の悪い強敵が立ちはだかってな。

 二匹は毎日数えきれないほどの争いを繰り広げただよ。

 そんでも鈍五郎は、戦いに勝ち続けて、ついに悪者を屈服させただなぁ。

 巣床村に平和が訪れたように見えただよ。

 ところがある日、巣床院お伝と名乗る別の敵が現れてな。王座を奪うと宣言したのじゃ。

 彼女をひと目見た鈍五郎親分は⋯。

「子分になることにしたんだよー」

「だって お伝かわゆいんだもん♡」

 こうして手下を手に入れたお伝は、女王としてこの国を治めるようになってな。

 二匹は今でも、巣床村で幸せに暮らしているそうな。
 めでたしめでたし。

2021-12-03