毎年ぶんぶん家の2月は、カイシャの税務申告で、むちゃくちゃになってしまいます。早めに済ませたつもりでも、税理士さんからダメ出しがあり、それを何とか終わらせても、この間に溜まった仕事が押し寄せてきます。

お手伝いはしないよう言い付けられている猫達は、いつものようにのんびりしています。寒い日はくっついて眠るのが良いですね。

ガンちゃんが見当たらないので、ダンゴ君の横に割り込んで来たゴンゴン。「なんですかぁ」「さみーから一緒に寝ようぜ」ダンゴ君は困惑気味です。

ゴンゴンが見当たらないので、コバンの横に入ってみたガンちゃん。「なんでござるか」「寒いので一緒に寝ませんか」コバンも困っています。

おデン様がお隠れになっているのは、ママに洗われるのを恐れているからです。「わらわの誕生日も忙しいとスルーしたくせに、せんでも良いことは欠かさないのじゃな」今日ママが探しているのは、おデン様じゃありませんよ。

「まさかわしを捕まえるつもりじゃにゃーだよな」ワン・アンは睨んでいます。

ダンゴ君は慌ててお手入れを始めました。「僕キレイです」「僕自分でキレイキレイできまっす」

パパのダウンベストに、尻尾が生えていますが、ママは素通りです。「拙者はおりませぬよ」コバンは居ないのですね。

一方ゴンはしつこくまとわりついてきます。「オレと遊ぶっ?」「オレと風呂場で遊ぶっ?」「遊びませんっっ!!」ゴンをお風呂に入れると、とんでもないのです。

結局この日シャンプーされたのは、ボンにゃんでした。「酷い目にあったわっ」「怖かったわっ」「寒いのになんでよっ」怒っています。

そしてやっぱりおデン様も、連れて行かれてしまいました。「乳母め ボンをおとりに油断させおったな」

ドンごろーは、皆の騒ぎをよそにくつろいでいました。「ふぁ〜っ。今日もヒマずら〜」暇なのは猫だけですよ。ニンゲンは慌ただしく2月が終わってしまいました。
2025-02-28



















