37.ゴンゴンご褒美猫ライフ

 中国には前世で徳を積むと、猫に生まれ変わるという言い伝えがあるそうです。ゴンゴンが良い事をしたとはとても思えませんが、彼が前世で毒蛇だった時、村人を苦しめる悪代官に(たまたま)嚙み付いて、皆を救ったのです。
 ゴンのクネクネとよく動く長いシッポと、誰にでも嚙み付こうとする態度を見れば、毒蛇の片鱗がうかがえます。

 今日もゴンゴンは朝からママにまとわり付いて、嬉しそうに自慢話を始めました。
「オカ〜ン。オレ運動神経抜群じゃん」「ドンごろーからかってやったら、アイツ怒っちゃってさー」「追いかけて来てもオレに追いつけねーんだよ」「まくの簡単すぎてつまんねーよな」

「それにオレ雌にモテちゃうだろー」「みんなにチヤホヤされちって、けっこう疲れんのよー」「オカンの腕の中だけだぜー。オレがほっと出来んのは」
「なーオカ〜ン。オレが愛してるのはオカンひとりさ」「オレのまっすぐな愛を、思いっきり受け止めてくれよー!」
 どこまでも追いかけて来て鳴き続け、頭突きをしたり飛びかかったり、根負けしたママがだっこしてくれるまで、しつこい“オカ〜ン攻撃”が続きます。

 ブクブク泡を吹きながら、気が済むまでアンヨちゅばちゅばをしたら(これがまた長くってママがまいっちゃうの)また誰かをからかいに行き、さんざん悪さをして、眠くなったら人の寝床に割り込みます。

 これがゴンゴンの“前世のご褒美”猫ライフです。
 こんな事では当然、次は猫には生まれ変われないでしょうね。

2016-12-09 19:00 

36.ぶんぶんTV事情

 アニマルプラネットには「行儀の悪いペット達」という、自分のペットがどれだけ家をめちゃくちゃにしたかを競って大喜びする、訳の分からない番組があります。ママはこれを見ると、うちのゴンなんかずーっとマシと思えて、ちょっとなごめるのです(見てる間だけ)
 他に「怪奇現象の研究」(ディスカバリー/理想の家を手に入れたはずの家族が、悪霊に追い出されて一文無しになるまでを追った再現ドキュメンタリー)で中古住宅の勉強を、「古代の宇宙人」(ヒストリー/神や古代遺跡や先端技術は、すべてエイリアンの仕業と主張し続ける長寿番組)で大事な宇宙人研究をしていますが、どちらも家族に不評です。ひたすら飛行機が落ちまくる「メーデー」(ナショナルジオグラフィック/飛行機事故の原因調査)もお気に入りの番組ですが、出張でよく飛行機に乗るパパが、「俺に見せるな!」と怒ります。
 パパが好きなのは「サラメシ」とか「家族に乾杯!」とか、温かみのあるプログラムです。

 猫の好きな番組で有名なのは「世界猫歩き」です。ウチではドンごろー以外の猫は見ません。ドンはボスとして、見慣れない猫が居たら睨みつけていなければならないのです!(縄張りに入って来たら大変ですからね)

   猫視聴率NO.1と言われていた「ダーウィンが来た!」(世界猫歩きコラボ)の時は、コバンに見張りを任せて、ドンも寝ちゃっていました。いつもアニプラを見ているので、この手の番組に慣れてしまっているのです。
 「強そうな奴が来たらオラを起こすだよ!!」

 家族全員で見られるのは、やっぱりスポーツです。猫達の一番人気はゴルフで、ガンちゃんだけはフィギュアスケートを見ます。選手を叩こうとするので、転ぶのではないかとつい心配になってしまいます。  

2016-12-07 19:19 

35.猫本退屈男

 ドリームジャンボ宝くじを買ったパパには、頭の痛い問題があります。ママは宝くじが当たったら、ブロレス団体が欲しいと言っているのです。
 昔ママはテレビで、宝くじの当選金で田舎のブロレス団体(レスラー6人くらい)を手に入れたアメリカ人を見てから、憧れ続けています。(ちなみにこの人は、これが原因で奥さんと離婚したそうです) 堅実な老後資金にしたいパパとは意見が合いません。当たってもいない宝くじで、もめ続けている意味のない夫婦です。

 家に居る時間が増えてからママは、「新聞を取って来て」とか「ゴミを捨てて来て」とか、何かとパパに頼もうとします。パパは暇にしてる訳じゃありません。大事な仕事の試算などをしているのに、猫がケンカしているなどと言いに来ます。

 猫達もパパが居るのが嬉しくて、まとわり付いて困らせます。しかし「ぶんぶんキャッツ」では、ママ派が強いのではないかと気付きました。パパが大好きなボン。パパが選んだバンと、その相棒のダンの三匹がパパ派。けれどママ派には、ボス猫のドン・女王様のデン・宇宙猫のガンと、重要人物ばかりが押さえられています。どっちにも良い顔をするゴンゴンは置いておくとして、おデン様に逆らえないダンゴ君の立場もビミョーです。 結局ママ派に負けているような気がするパパなのです。

2016-12-05 20:40 

34.猫飼いベストドレッサー

 若い頃は美しくなるのが目的だった化粧が、40代になればアラ隠しの為になり、50代になると、ほとんど特殊メイクの域にまで到達しています。メイクをしないと眉毛が薄くなっているので、ヤンキー女の成れの果てにしか見えません。
「昔は美人だった」と言い張っているママも、今ではパパと、鏡餅のような立派なお腹を張り合う毎日。年を取るにつれ似合う服が無くなり、似合うかどうかではなく、着られるかどうかが大問題。(前は似合う服が有ったのかという素朴な疑問をお持ちでしょうが、本人がそう思うかどうかの話です)

  猫飼いは黒い服を着ません。素材感はツルツルが良いです。毛だらけになります。我が家にはチュバチュバをせがむ猫が2匹居るので、抱っこして指をしゃぶらせるとヨダレだらけにもなります。 
 下は自分のアンヨをチューチューするゴンゴン。ブクブクとヨダレ泡を吹き出すので、ママのシャツはベットベト(あーきったない)

 ハーブの髪染めをした後は、髪の毛もベチャベチャに舐められます。特にゴンゴンはハーブジャンキーです。葉っぱに目がないアブナイ奴です。頭にしがみついてニッチャクッチャと咬み、振り払っても何度でも跳び付いて来ます(しつこい!) 髪の毛をヨダレでグチョグチョにしながら、猫を乗せて歩く姿は人に見せられません。

 化粧水も、もっちりプルプルとか吸い付くような肌にとか、そそられる謳い文句が書いてあったら使えません。顔に猫毛が張り付くからです。老眼の目を凝らして何とかつまみ取っても、またすぐに張り付き、すごくかゆくなります。
 7匹も猫がいたら家中に毛が飛んでいるんです。ママがお掃除をサボっているせいではありません。ママは目に付く所はちゃんと掃除します。あとは見ない振りして済ませてるだけです。

 結局お洋服は、完全インドア派であっても、アウトドアブランドがベストです。汚れてもザブザブ洗えて、ひっかかれても裂けません。たとえダサイと思われても、ママにはユル〜イ服が良いんです。

2016-12-02 18:48 

33.ドンごろゴロゴロ

 コタツの中から地響きのような音がするので、めくってみるとドンごろーです。人間のオヤジなみの迫力あるイビキをかきます。
  パパの枕元で寝ようとすると「うるさいからあっちへ行け!」と追い出されます。「オラ、イビキなんてかかねえだよ。そんなの一度も聞いたことねえだぞ」
 ママは「短鼻系だから仕方ないのよ」と言います。「オラやっぱり耽美系だっただな!」(何がやっぱり??)「オラを分かってんのは、おっかあだけだ」

 最近ドンごろーは落ち込んでいます。家に来た途端一目惚れしてから、ずっと好いて来たおデンには嫌がられ、一の子分と思っていたダンゴには殺されかけ(ドンごろー危機一髪) もう一人の子分であるコバンは、何と自分を差し置いておデンと仲良くなりました(陰陽師昇進)

 ママは人気者だと言ってたのに、「ドンごろーの優雅な一日」には、ひとつもnice!が付かなかったし、コメントも貰えませんでした。
「ホントはオラ嫌われ者だっただか」
 ママしか味方がいないと思ったドンごろーは、歌を歌ってくれるようにせがみます。 「おっかあ! オラのお歌を歌ってぐでー」

 ママはいつもお腹をコニョコニョしながらテキトーな歌を聞かせてくれます。「どんどんドンごろうぉんおんおん! 皮の良いドンごろうぉんおんおん!」
 ドンごろーはこれを聞くと、嬉しくって大ゴロゴロしてしまいます。

これで安心してイビキをかきながら眠れるのです。

2016-11-30 18:30