132.めでたいクリスマス

「お屋形様くりすますってなんですか?」「クリスマスったらキリストさんちゅう人の誕生日のお祝いだんべ」「お祝いならご馳走が出るのでござるか? 」「クリスマスケーキが出るんだと」「知らない人の誕生日なのにお祝いするんですか?」「ケーキなら拙者も欲しいでござる」

「24日の深夜から25日の未明には、サンタさんが子供達にプレゼントを配るんだそうですよ」「三太って誰ずら?」「真夜中に知らない人が訪ねて来るんですか!?」「そっと忍び込んで置いて行くんだそうです」「他人の家に忍び込むとは、泥棒のようではござらぬか!?」

「オマエらまさか追い返しちゃってねーよな?」

「ぼ、ぼ、僕は⋯。ウチに近づく奴にはシャーーッ!! って威嚇してました。だ、だって僕達夜回り組は、お屋形様から夜中に縄張りを守るよう言いつけられてて⋯」

「せ、せっ、拙者は、誰も入って来られぬように結界を張っておいたのでござる〜。親方様から家を守るようにと言い渡されておりまして⋯」

「あ~あ。お前らプレゼントもらいそこなったなぁ」
「残念でしたねー」

「オラのせいなの?」「オラのせいでプレゼントもらえにゃいの??」
「三太追い返しちったの!?」

2017-12-25 07:00

131.女王様の言うとおり

 おデン様は高飛車な態度だから女王と呼ばれているのではありません。実際にスットコランドを支配しています。ボスはドンごろーじゃないのかって? 確かにドンは“ケンカでは”最も強いのです。

「ドンなどわらわの足下にも及ばぬわ!」

「所詮は家臣の一人に過ぎないからのっ」

 ママから新しいおもちゃを渡されたら、おデン様のお許しが出るまで手を出してはいけません。彼女が寝ている間にドンが他の子を追い払って独り占めしても、おデン様が登場すればちゃんと譲りますよ。(キャットニップで全員集合!参照)

 まずおデン様が匂いを嗅いだ後「よしっ!」の掛け声と共におもちゃ争奪戦が始まります。オス達はみんな彼女にヨワく逆らえないのです。

 おデン様を大好きなドンが無礼な行為を働くと、必ず手痛い反撃を喰らいます。侍女のボンにゃんが駆けつけましたが心配はいりません。しばらくすると怒ったおデン様のヘビー級ハードパンチを受けて、吹っ飛ばされていたりします。

「ダンゴッ!ちゃんと控えておるかっ?」「はいっ!ここにおります」
 ダンゴ君は相変わらず彼女の言いなりですね。

「乳母もわらわの言うことを聞いておれば良いのじゃ」「わらわに従っていればアホな間違いばかりしなくて済むぞよ」「⋯⋯⋯」

 名君おデン様の言う通りですね。

2017-12-15 22:17 

130.電飾ぴか!ぴか!

 先週ママが壁に設置していたイルミを点灯すると、こんな感じです。散らかった部屋が意味もなくド派手になり、おもちゃ箱を引っ繰り返したみたいですね。(ママの頭の中もこんなカンジだそうです)

 猫達が集まって来て不思議そうに眺めていますよ。

「こっ⋯これはなんでござるかっ!?」「小型のUFOでしょうか」
「ヒトダマの群れのようなものが飛びかっておりますぞ!」
「オラが捕まえて食ってやるだよ〜」
「アタチが取るのよっ!」
「コレ 流れ星っちゅうもんでねぇだか?」
「違うねっ」
「スターのオレ様を照らすステージライトなのさっ!」

2017-12-08 19:21 

129.電飾ぐじゃ!ぐじゃ!

 イルミネーションの季節ですね。ママはピカピカ光るものが大好きなのに、ウチには電気コードをかじるアホ猫達がいます。飾り付けの前に、全てのコードにスパイラルチューブを巻いて、ガードしなければなりません。でもこの作業が、猫のいる家では大変なのです。

「拙者はからまってなどおりませぬ。押さえてさしあげようと思ったのでござる」
 コバンくーん“お手伝い”はいりませんよ。コードに頭突っ込まないでね〜。

「オレはからまってなんかいねーぜ。ちょっと かついでやろーかと思ってさ〜」
 これゴンゴン!持って行っちゃダメでしょ!

「オラはからまってなんかいねぇだよ〜。長さを調べてるだけずら」
 ドンごろー?やめなさいってば!

「ややっ!この紐には怪しい光が走っておりまする!」
 怪しくなんかありませんっ!放っといて下さいっ!

「あの〜。僕たちはコードとスノードームを守ってるんです〜」
 はいはい。あんた達は頑張ってね。ムービースターの名誉にかけて、猫達に負けちゃいけませんよ。
「それが実は〜。時々負けちゃってます〜」 

2017-11-30 22:52 

128.ニャンダーウーマン

 正義の味方「ニャンダーウーマン」です。ただし彼女の“正義”は自分の好き嫌いで決まります。嫌いな奴は問答無用で、全員悪役になるのです。

 彼女が守るのはゴンゴンです。ゴンがボンにゃんを守るんじゃありませんよ。逆なんです。

 “悪の総帥”ドンごろーとゴンが戦っていたら、後ろから高速パンチで加勢します。速攻で逃げてしまうので、ぶちぶちされたドンには相手が誰か分かりません。

「いったい誰ずら?」

 もう一人の“悪役”ダンゴ君とは、宿命の戦いを繰り広げます。

 大騒ぎの後怒られるのは、決まってダンゴの方なのです。

 大好きなととちゃまは、どんな時でもボンの味方になってくれます。

 いつか“ラスボス”かかちゃまを倒す日まで、彼女の戦いは続きます。
 とりあえず毎日かかちゃまの足で、爪を研いでおきましょう。

 ウチで一番小さくて一番勇気ある(無謀な性格ともいう)ボンにゃんは、今日も人知れず“正義の戦い”を繰り広げているのです。

2017-11-23 20:30