525.そんなこんなで年末にゃ

 これは猫玉ではなくリアルコバンです。黒猫にはピントが合いません。肉眼でも、何やら黒い丸い物体があるようにしか見えないです。

「アイツでかくなってオラの縄張りを荒らしてるだよ」「オラの大事なこの巣床屋敷だけは、絶対に渡さねぇずら」ドンごろー心配いらないよ。その家コバンには小さくて入らないからね。

 それにコバンは、ご飯の横取りはしても、他の順番はちゃんと守って待つのです。今だにボスの自覚はありません。

 ゴンゴンは、ダンゴ君に追い詰められて逃げ腰です。かつてはゴンから襲いかかっていたのに、闘わなくなりました。

「オレもーダメ」「しっかりして下さい」ガンちゃんに慰められています。

 以前からあちこちマーキングをするヤツですが、お布団に繰り返しスプレイするようになってしまったので、対策しました。ベッドガードを上下逆に敷布団の下に差し込み、掛け布団の上の「おねしょ用防水シーツ」の、四隅の留めゴムを掛けて外れないようにしておきます(布団横から出ている黒い棒がベッドガードの足部分)こうしないとゴンのせいで、安心して眠れません。

 一方ガンちゃんは、オイルヒーターの上に乗るので困ります。肉球が低温火傷しそうで、物干しスタンドを置いて上がれないようにしようと思ったら、器用に隙間を歩いて座り込みます。

 こちらの防止策としては、鍋に「加湿ペーパー」を入れて置きました。乾燥対策にもなりますしね。

 トーストを置きっぱなしでその場を離れたら、漁りに来ている者達がいますよ。

「私はそんなはしたない真似はしません」証拠が鼻に付いてるんですけどー。

「オレはダンゴのおもちゃを盗んできたんだぜぃ」「敵わないからって嫌がらせですか」

 何をしても元気ならまぁ良いことにしましょう。

2025-12-10

519.ゆるゆる季節も変わるにゃよ

 まったりしているゴンゴンとガンちゃん。しかし“仁義にゃきセカンドステージ”は、猫達の順位付けに、じりじりと変化をもたらしていました。

 コバンはもう、他猫に寝場所を追い出されたりしません。仲良しのダンゴ君以外は、警戒して彼に手を出さないのです。

 以前は毎日必ずダンゴにちょっかいを出していたゴンは、いつの間にか戦わなくなっていました。どうやら、強くなったダンゴに、手痛い反撃を受けたようです。

 ベッドを取られて、うらめしそうに睨んでいますよ。つまりダンゴより下位になったのですね。

※地球猫にポップコーンを与えてはいけません。

 争いに関心のないガンちゃんは、ひとりのどかにオヤツタイムしています。

 ドンごろーでさえ、コバンにおもちゃを取られても、黙って静かに見ているだけです。

 ダンゴに襲われても、振りほどいて去っていきます。ボス猫は、売られた喧嘩は買わなければならないのに、もう相手をするのは面倒くさいみたいです。

蚊帳の中に、パパより先に侵入して、場所取りしているジーサンズ。

 ウチではずっと、睡眠中に駆け抜けていく猫よけに、蚊帳を吊っていましたが、やめました。全員がシニアになった今では、夜中に顔めがけて猫が降ってくることもありません。

 コバンは蚊帳のくぐり方が解らない子でした。無理やりずんずん進んで破いても入れなくて、布団周りには“見えない壁”があると、思い込んでいたのです。それがある日突然、布団の上を歩けたので驚いていました(蚊帳吊りをやめて4ヶ月が経過)

「強くなった拙者の魔力で“結界”が消滅したでござるよ」違います。

「実は拙者 最近 奥方様の膝にも乗れるようになったのでござる」9歳になってようやくですね。

 ただ猫社会の掟は今だに理解していないので、自分がボスになれるとは知らず、ご飯の順番は、ジーサンズが終わるのを、気長に待っているのでした。

2025-09-14

514.仁義にゃき戦い・セカンドステージ

 おデン様が旅立たれてから、猫達はみんな一緒に何かをすることがなくなりました。にゃごにゃご言いながら揃って朝の挨拶に来てくれたり、ずらっと並んで仲良く食事したり、全部おデン様の命令のもとに行われていたようです。

 従わなければならない強いおデン様も、かばってあげなきゃいけない小さなボンにゃんも居なくなり、オス達はそれぞれやりたい放題に暮らし始めました。

 ドンごろーはまだしょんぼり中。この前オヤツをもらっている時に、コバンに背中を噛まれ、びっくりして皿を譲ってしまいました。これは猫同士では、ボスの権限を手放したと解釈されても仕方ない反応です。今まで自分が他猫に噛み付いて、皿を譲らせてきた鈍五郎親分が、怒って反撃しないとは、さすがに衰えを隠せません。

 一方噛み付いた張本人の蛮八は、相変わらずのどかに“オツムがお花畑”しております。猫社会の掟をまったく知らないので、行いの意味を理解していないのです。

「うぅぅ⋯蛮八の野郎!」「生意気ずら」「ゆるさねぇずらよ」「オラが皿を譲っちまうなんてあっちゃならねぇだ」「ぜったい懲らしめたるだよ」

「なにっ?鈍五郎が皿を譲っただと!?」地獄耳忍者煙の弾九郎。後ろの親分の独り言を聞き逃しません。

「なにっ?鈍五郎が皿を譲った!!」目ざといマムシの権三も、異変に気づきました。

「ついに戦国時代到来っすね!」「僕はこの時を待ってましたよっ!」

「下剋上だーーーっ!!」「ぎゃははははははは!」

「ばーか!最後に笑うのはこのオレ様さっ」「いひひひひひひひ!」「おめぇなんぞ10年はえぇんだよ!」

「どいつもこいつもアホこくんでねぇずら!」「オラが簡単に負けると思うけ?」「返り討ちにしてやるかんな!!」「ぐははははははは!」

 仏の頑四郎だけは、争いに興味なさそうです。「勝手にやってくださーい」

 そして図らずも次期親分候補No.1に躍り出た蛮八は⋯。

「ぐへへへへへへっ」「これからはオヤツを真っ先にもらえるのでござるな!」

 ゴキゲンですが、体が大きいだけでヘタレです。大丈夫でしょうか。

2025-06-15

513.天使に名前を聞かれたら⋯

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 少し前に「365cat.art」さんのインスタで、天国の受付の話を知りました。天使に名前を聞かれた猫さん達が、「かわいい」「いいこちゃん」などと答えます。

 おデン様は「いいこ」ボンにゃんは「かわいい」と、ちゃんと答えたでしょう。でも“ぼんくらブラザース”だったらどうなのか、ママは心配になりました。 

「え?私の呼び名ですか?」「変猫でしょうか」違うでしょ。「お目目キレイ頭良いだったでしょうか」ま、ガンちゃんは大丈夫かな。

「それより私はボンに会いたいのです」まだ会いに行かないで下さいね。

ドンごろーお名前は?「ここおデンの匂いがするずら」

「ここもおデンの匂いがするずらよ」ドンはお名前言えるかな。

「オラはいけまへんだべ」「やめなはれだっけか?」ドンも間違ってます。

「拙者の名前はおばかさんでござるよ」コバンも違うでしょ。

「僕は自信ありまっす」「僕の名前はコラッです」ダンゴ君断言しましたが、完全に違います。

 そしてママが一番心配しているのが、ゴンゴンです。天使に尋ねられたゴンが「オレはばかたれさ」とか「うるせえだぜ」と答えたら可哀想です。

 パパとママはゴンが何をやらかそうが、「かわいいね」「いいこだね」と言うように努力を始めましたが⋯。

あほんだらだよなっ?」

 ゴンにブチ切れないで、毎日“かわいいかわいい”し続けるのは、本当に疲れるのですよ。

2025-05-29

485.暑中お見舞い申し上げみゃす・2024

 今年はスットコビーチに「世界一怖いウォータースライダー」が出来たそうです。アブナイもの好きなぼんくらブラザースが、早速滑りに出かけました。

 コバンは、スタート地点でもう怖気付いてしまいました。でも滑り落ちて止まれませんね。

 ダンゴ君は、チューブの中でタコに絡まれていますよ。ダンゴは何故かいつもタコに襲われます。

 ドンごろーは、軽快に滑り降りていますね。

 ゴンゴンは、ブレーキをかけたいようです。止まれるでしょうか。

 宇宙猫達は、何か勘違いしています。 「滑り降りるだけで全身キレイになるとは、便利な入浴施設ですね」「ボディソープはこのくらい入れれば良いっちゃね」アン・ワンが持ってるのは、ボディソープじゃなくて洗剤ですね。

危険な猛暑が続く夏 皆様いかがお過ごしでしょうか。

ぶんぶんキャッツから暑中お見舞い申し上げみゃす。

2024-07-26