工事中の道路で、浮世絵にゃんこ達が踊っています。
このような画像はAIにプロンプト(指示文)を入れれば、そのまま1枚の画像の完成形で出てくると思っている人が、多いのではないでしょうか。
実際は違います。
1枚絵で出力されたものでも、プロンプトを変えながら、そのつど数枚から数十枚作ってみた中から選んで、細かい修正加工をしています。大抵の場合は、パーツごとに製作して何枚も組み合わせているものです。
この場合はまず、↑左上参照画像をプロンプトと共に入れて、踊る猫画像を個別に出します。まったく使えないダメ画像やバケモノ化画像をのぞいて、15点ほどの中から5枚選んで切り抜きます。
背景も、左の画像から浮世絵テイストの絵に変えた上で、右の画像になるまで「生成塗りつぶし」(選択した範囲内をAIが描き変える)を繰り返しています。AdobeのAI Fireflyは、参照画像(自分に権利があるもの)を入れられるようになってから、便利になりました。
浮世絵風の参考には「スケートボード猫」の絵を使っています。
猫達の配置が終わったら、↑背景のうるさい部分の赤や足袋などの色を変更したり、明るさを調整したりして、最初の画像が出来上がります。
踊る猫2枚目は、住宅街を浮世絵風背景にします。↑同じ構図で少しずつ違うものが出てくるのが分かりますね。右下を使います。
↑左の参照画像を入れて、10枚ほどの猫を個別に出して選びます。全員足元が切れています。拡張生成で足が見えるようにし、↑右上猫のお腹の柄も直しておきます。
↑切り抜いた猫を配置したら、全体にブルー系トーンで寂しいので、左の屋根と右の植え込みに松の木を植えて色と明るさを足し、完了です。
3枚目は広場を作ります。↑左上が元画像で、右上のように、建物を現代的に建て直し、広場部分もコンクリートを流し込みます。左下では色を変えています。右下で、空部分の遠景に山並みと雲を加え、左の看板に意味不明ロゴを書いています。
個別に切り出した猫達を加えて完成です。
4枚目画像を作るのにあたって、ダンゴ君を振り付け指導に呼びましたが、皆いい加減でちゃんと踊れません。↑尻尾の生えている位置もオカシイです。尻尾は付け替えておきました。
メインダンサーの2匹は頑張っています。向きは何故かお手本と逆です。
ビルの中庭で踊ってもらいました。
2024-09-03