
モフ毛密度高めのドンごろーは、気温がそれほどでなくても、湿度が高いと開き状態です。「オラになんか用ずら?」

暑い日には、玄関のタタキに転がっています。出入りの邪魔です。

ガンちゃんとゴンゴンの寒がりジーサンズは、まだくっついて寝ています。見てるだけで暑苦しいです。「私達が何か?」「なんだよぉ」

ベランダの植物達はなかなか回復しません。ボンにゃんが中から見守っています。「かかちゃまのお世話が下手なんじゃない?」

毎年作っているミニきゅうりとミニトマトは、修繕工事で植え付けが遅れました。その割に今年はとても生育が早いのです。

ママの足の指の爪には、くっきりと段差ができています。根本の薄くどす黒くなっている部分が生えてきたのが、修繕工事時期と重なります。手の爪も弱くなっていて、ちょっと重いものを掴もうとしただけで、グニュウと外側に曲がったり、パックリ割れたりします。一日中猫の汚物を拭いては手を洗うを繰り返しているので、乾燥が原因だと思っていましたが、足の爪にも異常が現れて、化学物質過敏症の症状のひとつだと分かりました。

そしてゴンゴンの頭には、いつの間にか糸が出てきています。

まるで“ほつれた糸”のように見えるのに、引っ張っても抜けません。

「ダンゴ 背後から忍び寄ってあの糸を引っ張るのじゃ」「えっ!僕がですか?」「お前なら出来るであろう」「そりゃ僕は忍者ですからぁ⋯そのくらいはお安いご用⋯でもぉ⋯もし見つかったら⋯」おデン様の命令に、ダンゴ君は及び腰です。

「結局ダンゴはゴンが怖くて決行できぬのじゃ」「ゴン殿は凶悪でござるし、後々まで根に持つタイプですからな」「コバンもゴンを恐れておるのか」「いっいえ、拙者は決してそのような⋯おデン様はなにゆえアレにこだわるのでござるか」「ほどけるとどうなるか確かめたいのじゃ」どうやらセーターのように毛皮がほどけて、中身のスフィンクス猫が現れると思っておいでのようです。

その頃ガンちゃんは、キッチンの窓にワームホールを繋ぎ、異世界と交信しようとしていました。工事の足場がある間は設定できなかったのですね。でもコレやると、Wi-Fiが不安定になるってママが怒ってたわよ。
2024-06-30






























